フッ素化②洗口の方法 [学習会]
7月14日(月)
フッ素洗口の方法
これまで、県内の学校で、推奨され、実施されてきた方法は以下のとおりであります。
●フッ化物洗口は、洗口液(5~10ml)を口に含み、約1分間うがいする予防方法で歯質を強くし、虫歯になりにくくする(と推奨論者は言う)。 ●歯が生えてから1,2年が虫歯になりやすいため、永久歯の虫歯予防には就学前(4歳)から中学生(15歳)までの11年間が効果的とされる。●小中学生は週1回(900ppm)、保育所、幼稚園では毎日(225ppm)行う。
この方法で現状100万人が実施しているというのにはびっくりした。しかし、危険性はあっても有効性は現在、認められていないというのが、反対派の論であります。子供の虫歯が多かったのは1960年代。現在の子どもたちで、虫歯があるのは48%。一昔前なら虫歯がいっぱいいたが、今は2人に1人は虫歯のない子なのであります。
フッ素物の危険性
フッ素は毒性の強いものです。吐き気、悪心、低カルシウム血症などを起こします。フッ素のエナメル基質などへの影響も言われています。①エナメル基質の阻害:石灰化前の障害。アメロジェニン(タンパク)がエナメルプロテアーゼ6(酵素)により脱却(代謝消失)され、石灰化がおこる ②歯のフッ素症:白斑形成。アメロジェニンの吸収不全が、のう胞化などで、クリスタルの透明性を消失、白斑の原因になる。使い方によっては体に影響を及ぼします。
WHOのケミカルレポートでは、フッ化物洗口は、6歳以下では禁忌としています。6歳以下ではうまくうがいができないから、です。
2~3歳では、飲み込み量は0.3mg。フッ素洗口では、76%の飲み込みである。フッ化洗口の推奨派は、10.7%としているが、これは10歳以上に相当する。
飲み込んでしまう小さい子に1分間ぶくぶくしているうがいが必要でしょうか。県南東部(吉川市、八潮市など)では、フッ素うがいが現在実施されています。
虫歯は、健診の効果でか、どんどん減ってきている。ピーク(1960年代)の10分の1という数字です。
質疑から
昨日は、県内各地から約50人の養護教員が参加していました。(ほとんど女性。男性はひとり参加)。質疑でびっくりすることばかり。↓
秩父地域の☆町(Q)「☆町では、突然、4校の小学校で10月からフッ素洗口を始めると決まった。教育委員会が熱心。校医が説明する。歯科医師たちは、「見解の違いもある」と言葉を濁している。養護教員として指導することになるが・・・どうしたらいいのか。
講師(フッ素研究会・秋庭賢司氏)(A)「虫歯は減っている。虫歯がある子は個人の原因。もう、集団で一斉に何かやるというのはおかしい。害のほうが多い。日本はおくれている。個人衛生には限界がある。現に東京都は何もやっていない」
(Q)「県北K市です。9月の3週から実施する計画だ。教師が指導を受け、保護者に説明するという。懸念があるが、自分は、立場上、反論できない。どういえばいいのか」
(A)「日弁連で意見を出している。WHOなどにも論文がある。こういったものを提示してはどうか」
質疑の時間は30分のところ、1時間近くなった。比企地区の9市町でも実施の方向、吉見町ではもう5年実施している、滑川町も川島町も、その方向だったが一時見合わせている。秩父市はやる。横瀬町も、といった声が続々出ていました。
知らなかった。そんなに実施する学校が出てきていたのか・・・。
自治体が実施の方向を打ち出してきてからでは「待った!」をかけにくい。事前に学習しておかなければ具体的な、(反対)理由も述べられない。それにしても無謀とも思える県の「600校に広げる」計画に、自治体がけっこうのっている現実・・・。
追記 (pm4:00)
※ 本日、「議会だより」編集委員会。議会・会議室向かい側の教育委員会へ。「当町ではフッ素洗口、やる予定あるんですか」と聞いた。「これまでも、今後も実施予定ありません」と明快な答え。。よかったー
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