「集団的自衛権行使に反対」意見書通る [議会]

6月13日(金)

宮代町議会で意見書可決

12日、宮代町議会は最終日。私が提出者となった「憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認に反対する」意見書は、7:6の僅差でありましたが、可決されました。

「集団的自衛権」の行使を憲法解釈を変更してまでできるようにしたい安倍内閣への意見書は、共産党からも出ており、今回文章を1本化して、私が提出者となったものでした。

 自民党系(というより)保守としての立場を守り、政府のやり方に沿うことを使命としている保守会派6人(党の名を消して合流した公明党さん一人含む)に、中には賛同してくれる人もいるかとかとうすーい期待も持ちましたが、やっぱりそれは無理。いいんです、想定内。共産党2人+市民派無所属4人+民主党1人の人数でかろうじて可決に持っていけました。

 それでも、県下の市町村議会で、こういった意見書が通るのは少なく、この可決は大いに意義があったと思います。「特定秘密保護法案」に反対する意見書が可決されたのも県内3自治体議会だったことを考えると、今回の意見書も、そのくらいのところかなと思うからです。

 世論調査では、反対する国民の声が多いのに、国会では圧倒的な数の原理で、充分な論議も経ずして通過してしまう。国民の思いと国会は雲の上と下ほど乖離している。

 こういう時、地方議会は何をやるか。地方の住民の声を意見書として中央にあげていくことが大事です。いや、タイムリーに定例議会がひらかれているときこそ、地方議会の役目として国民の声を届ける数少ない機会だと思うのです。それは地方議会しかできない。

 しかし、多くの地方議会では、保守(国の下請け機関)を自認している議員が圧倒的に多いので、ほとんど通らないのが現状です。

心情を変えることはできない

 日本は以前とは比べ物にならないほど外国の脅威にさらされている、日本を強い国にしなければ、と思っている人に意見書の文章くらいで翻意を促し、(それもそうだな)と賛同してもらえるのはとうてい無理でしょう。

 それはその人の現在の立ち位置であったり、生き方であり、培ってきた心情でもあったりする。「集団的自衛権」の行使が国のために(国体のためになどの表現をする人もいる)必要だと信じて日々暮らしているわけだから。

 私が「集団的自衛権」の問題点を勉強しに出かけていくように、軍事力、自衛権を必要とする人は、そのような内容を語り合う仲間がいるでしょうし・・。

論戦したって、すれ違うばかりだ。心情みたいなものはちょっとやそっとの議論で変わることない。

 今、国政の勢力は、自民圧勝。その中でもかなり軍事力(?!)補強という右派が主軸だ。有していても使えない集団的自衛権を使えるように解釈変更して、日本をおびやかす外敵に≪目には目を≫ぶちかます後ろ盾がほしい。(なんでこんなことがわからないのだ。今のままでは指をくわえてみているだけで手も足も出ない。こんな日本でいいのか)と地団駄踏む思いだろう。

 地方の議会は、地方の住民の声をせめて国会に届ける役目を果たしたい。なにしろ、巨大な相手側は早ければ会期末(6月22日、会期末をのばしても7月)には可決させようとしている。

 不毛な論戦はしたくなかった。とにかく、宮代町議会は、「集団的自衛権」行使のための憲法解釈変更に≪反対≫の意見書を送付できた。よかった~・・・。


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