法は誠実だった [原発]
5月22日(木)
大飯原発・安全性に欠陥
福井地裁で、21日、「大飯原発3、4号機は安全性に欠陥がある」との判決が出ました。福井県の住民ら189人が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働は危険だとして運転差し止めの訴訟を起こしていたものに、住民の主張を認めた判決です。
判決は、東京電力福島第1原発事故を念頭に、「大飯原発は地震の際、冷却や放射性物質の封じ込めに欠陥があり、原発の運転で人格権が侵害される危険がある」と指摘し、運転差し止めを命じました。
法は誠実だった
法は、誠実だった。住民の生活権は確保された、と胸をなでおろしました。過去にこういった訴訟が認められたことは少なかった。そして、今圧倒的な政府与党の勢いの前に、(どんな判決になるんだろう)と心配していましたが。
主な争点は、〇耐震設計となる「基準地震動」は適切か 〇大地震の際に冷却機能が働くか 〇使用済み燃料の放射能漏れ対策は十分か などでした。
この中で、特に基準地震動について申し上げたい。関電は、敷地種変の断層は、自信を想定すると700ガル(現在は856ガルに引き上げられている)が適切だと主張していた。しかし、判決は、理論上の数値計算より各地の原発でここ10年間で基準地震動を大きく超える地震が5回観測されている事実を重視し、大飯原発における危険を指摘した判決だった。
※福島第1原発事故のあと、2011・4月末の学習会で聞いた石橋克彦教授の「地震動」の講演は、今も原発no!の一番の要因として私の頭に残っている。
まだ、心配は去っていない。関西電力は控訴する予定だし、新聞各紙もその立場によっていろいろな見識を載せているから。
産経新聞などは、この時期に運転差し止め、という判決は拙速だ、といっている。かなり政府側に寄った立場をとっている。政府は原発維持で方針は変わらない。
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