子どもの数 [歳時記]

5月6日(火)

33年連続で減少

子どもの日に、総務省が発表する子どもの数。去年のこの日、〈32年連続で減少〉とお伝えしたような気がしますが、今年も数字が33年連続と変わっただけ。どんどん下降線をたどっている。いつ、〈微〉であっても増加に転じるのでしょう。

平成26年4月1日現在の0歳~14歳までの人口は1633万人(昨年は1639万人)、全体に占める率は12.8%、これも33年連続で減少だそうです。

47都道府県のうち、子ども人口が増えているのは、東京と沖縄県だけ。沖縄県は子ども人口の割合も17.8%とダントツで多い。東京は、人口そのものが多いので子供の数も多いのですけど、全体に占める割合は、秋田県に次いで低く、全体の11.3%、3番目に低いのが北海道11.6%となっています。

世界を見てみます。アフリカ諸国で子供割合が高く、タンザニア43.9%、エチオピア42.8%、ナイジェリア41.8%など。しかし、子どもの数が多い国のほとんどは貧困と闘っている国といっても過言でない厳しい現実も併せ持っています。

子どもの数が少ない国は、ドイツ13.2%、イタリア14.0%、韓国15.1%などですが、やっぱり日本の12.8%は際立って少ないです。

昭和25年には35パーセントを占めた子ども

団塊の世代のあと、昭和25年において、日本の総人口は8320万人、うち0歳~14歳までの子ども人口は2943万人、全体に対する率は35.4%、65歳以上は411万人で全体の4.9%でした。

それがですよ、H26年においては、総人口1億2千万、うち0歳~14歳までの子ども人口1633万人、12.8%。高齢者人口は25%を超えたということです。すごいです。

高齢者人口が多いのはなるべくしてなったのですから、これはいいのです。問題は少ない子どもの数ですね。

「もう一人」の壁

すでに1人か2人の子どもがいるママたちは、もう一人子供を産みたいと思っているのでしょうか。妻の年齢31歳という世代(の調査)では、

実際の子どもの数はひとりが50%、2人を合わせると90%。一方、理想の子どもの数は3人と思っている人が55%。子供は多い方がいいと考えているようです。その理由は「3人いると社会ができる」「にぎやかで楽しい」など。

ところが、もう一人産みたいと考えている人が43パーセントと最も多いのですが、一方で、子どもは一人でいい、もう産まないと考えている人も3分の1を占める。もう一人産もうかどうか迷っている人も3分の1を占める。

ここが、理想と現実の壁なんでしょうか。(経済的、体力的に大変だから)をその理由に挙げている。

昔のように5人も6人も生まれる時代だったら、「社会ができる」と答えているように、多い兄弟の中にそれなりに生きるための「社会」ができていくといった効果はあるかもしれない。が、≪経済的に≫の解決にはならないでしょう・・。

どう考えたって、安倍首相が言うような「3歳まで抱っこし放題」は、夢のまた夢でしょう。経済の安定と心の安定を得られなければ、「もう一人」の壁は破れない、と思うのです。


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