山梨市 講演会中止から急きょ開催のドタバタ [行政]

3月19日(水)

前日に「やっぱりやります」[がく~(落胆した顔)]

社会学者・上野千鶴子さんを招いての山梨市主催の講演会、上野さんの過去の発言を問題視する意見があり、それを理由に市長が中止を決めた。

すぐに中止を決めた市長の姿勢に、今度はもっと抗議が殺到したため、市長は何と講演日前日に、「やっぱりやります」と中止を撤回し、開催した。

ドタバタにもかかわらず、予約した人160人、当日来た人約200人と、会場はたくさんの人が席を埋めたという。

去年から決まっていた講演

山梨市は、前市長のときの昨年10月にこの講演を計画しました。実施日は3月17日(日曜日)と決定し、準備を進めていました。介護保険課の催しで「一人でも最後まで在宅で」という、今もっともタイムりーなタイトルです。

そんな中、今月5日、市(新市長)は突然中止を決めました。上野教授の発言がよろしくない。過去の発言から、公的な講演にふさわしくないという理由で、反対する意見が市民や議員の一部から寄せられたからだと市長は説明していました。

ところが、市の突然の中止決定に対して、それ以上の抗議が殺到した。また、講演者の上野氏が自身のブログで「市が決定し、告知し、参加者を募集した企画が、少数の市民のクレームで中止とは過剰な自主規制だ」と反論。

他の自治体の議員や市民グループも、「表現はそれぞれ。男女平等の推進から逆行する」と反論し、15の都道府県の地方議員たちも「行政のルールから逸脱している」と文書を持って抗議、山梨市民も130人が抗議署名をする事態になった。

すると、市長は開催日前日の16日に、中止を撤回、「やっぱりやります」と言い、18日に実施したというわけです。

この市長、「ジェンダーフリーから家族のきずなを守る」とうたう「日本会議地方議員連盟」とやらの正式会員だそうだ。

あたらしく市長になって、女性活用、女性の声を重視などとニュー政策を掲げても、所詮ジェンダーフリーが家族のきずなを壊す、などと主張する市長の(こりかたまった)頭はどうしようもない。ついつい、少数の市民の「上野千鶴子はけしからん」の意見に同調し、「そうだ、けしからん」と中止を決めてしまった。

その上、もっと多くの市民や全国からの抗議や取材陣に、「ここだけの話ですが、あれ、職員が早合点してしまったんですよ」と言ったという。

そうでしょうか。すべての行政事業の責任者はトップ(市長)のはず。「職員がどうも・・」と責任を転嫁されてしまった職員こそいい迷惑ではなかったか。

上野千鶴子さんのユーモアがあふれすぎた表現は、私も「えーっ!」と思うことがありますが、いいではないですか。いろいろな表現があって、いろいろな人の受け入れ方=(あー、それならわかる)があると思います。

講演は「一人でも最後まで在宅で」といったテーマ、上野さんならどうお話してくれるか、の関心が大きく会場はいっぱいだったそうです。

女性政策には、安倍首相もいろんな政策を盛り込みますが、上澄みだけ取っているような気がします。(こうすれば、女性の気を引ける)程度の政策は、多分ダメでしょうね。


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