補正予算、採決に夜まで [議会]

3月8日(土)

補正予算、夜まですったもんだ

3月7日、議会は一般質問に最後の3人。これでいつものように議長を除いた13人全員が一般質問を終了しました。

さて、一般質問が午後1時半に終わり、そのあと続いて補正予算の質疑、討論、採決に入りました。他の自治体議会は、最終日に、26年度当初予算と、25年度補正予算を一緒に、質疑、討論、採決という運びになるところもあると思います。が、宮代町議会は、一般質問が終わった中間地点で、25年度補正を先行して採決してしまう。

まァ、補正の予算ですから、一般会計に1時間、特別会計全4種に1時間程度で採決まで終わるのが普通である。しかし、昨日は違った。 そのわけは 

補正予算で、町長の公約した「中3教室にエアコン」設置事業が出てきたから。それも、小1教室にも一緒にと、多少の変化をもって上程された。

はじめ、「中3の教室」だけと言っていた。だが、「なぜ体力のない小学校低学年に入れないで中3だけなのか?」という質問が12月議会で出たため、急きょ、小1も加えた形になって、いきなり25年度補正で出た。(26年度当初予算で出るかと思った人も多くいた)

補正予算は、民生費、土木費などもあったが、ほとんどの質問は、教育費「エアコン設置」に関して集中。「財政措置は大丈夫か」「なぜ、中3と小1だけに」「なぜ、今なのか」と。

もめにもめて、13人中11人が質問するという異例の進行になった。共産党だけは(これまで、議会で猛暑対策にエアコンと訴えてきたから)「2学年だけでも歓迎」だった。

が、他の2つの会派は、内部でも意見が割れたように見えた。「2学年のエアコンが入ったら、そのあとほかの学年にいつ入るのか」「7月21日から8月いっぱい夏休みだが、その他に猛暑日は何日くらいあると考えるか」「予算措置に無理があるのではないか」、あるいは「中3と小1という対応が、不公平ではないか」と、重複するような内容もあったが、町長の考えを質すことに時間が流れた。

私も、2つの学年だけ設置しても、あとの学年の計画があいまいで「行き当たりばったり」感が払しょくできないと思いましたし、国の補助金を約5分の1、残り約5分の4を地方債(補正予算債という借金)を起こして充てる、という財源構成にも危なっかしさを感じ、質問で食い下がりました。

けっきょく賛成にまわった人・反対した人

誠和会(公明党の一人を含む)6人のほとんどは、町長の答弁に納得していないように見えたが、討論では、反対討論を2人、賛成討論を1人がやり、採決では賛成4人、反対2人と賛成が多かったのにはびっくりした。

「政策会議みやしろ」の5人は、反対討論に1人、賛成討論に2人が立ち、賛成3人、反対2人と、こちらも割れた。共産党は2人とも賛成。

結局、賛成9人、反対4人。賛成多数で、この補正予算は可決した。

賛成は、伊草、合川、島村、関(誠和会) 小河原、飯山、石井(政策会議) 丸藤、山下(共産党)

反対は、中野、田島(誠和会) 加納、金子(政策会議)  

すったもんだしたが、結局9:4という差をつけて可決した補正予算。終わったのは夕方6時半。すっかり疲れ果てました。

明日は、「補正予算債」と呼ぶ、あたらしい地方債について少しお話したいと思います。これは最近安倍内閣が作った補正予算の「word」と言ってもいいかもしれません。新たな借金を地方に押し付けただけで、油断なりません。


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