補正予算債 [財政]
3月9日(日)
「補正予算債」
宮代町の「学校エアコン設置」を可能にした? のは、財源の大部分を地方債から得ることにしたからだった。小学校1年生と中学校3年生の2学年、25教室の費用は6066万円、そのうち国庫補助が1043万円、地方債が5010万円、一般財源はたったの12万6千円という財源内訳。地方債(補正予算債)なしでは無理という事業です。
これを今後小学校4校(再編計画で3校に)、3校の中学校に入れるとすると試算で約4億円、毎年返す借金と維持費で年間4千万円ほど。さらに今は目に見えない費用として修繕費もかかる。
さて、肝心の地方債ですが、以下に心配することを書きます。
その財源が心配
アベノミクスのアバウト財政は、財政健全化をうたい文句にしながら、借金を増やすことになりはしないか。
国の補正予算は、相変わらず景気浮揚策、地域活性化のために大型の補正を示したわけですが、(地方に補正予算を繰り出しながら)ますますだれも責任をとらない借金を増やすような仕組みです。
地方は、自前で賄えない費用を国が出してくれる「国庫補助金」を使えると、ウハウハ喜びます。議員の賛成討論なども、決まりきった文句「国の補助金を活用でき・・・評価する」という。補助金=タナボタ金じゃないですよ。油断めされるな。
これまで、「臨時財政対策債」という借金がある。(26年度も活用している)。これは、今国には地方に回す金はない。無いけど、いいから起債(借金)しなさい。後で地方交付税に混ぜて100%国が面倒見ますから。というもの。
しかし、地方交付税に(明細書き)があるわけでもないから、もらった交付税のどこにそれが含まれているのか、実際はわからない。
つまり地方自治体は、財源がなくても公共事業などをやれますよ、という国の言うことに”勇気”をもらい事業を組み、おまけとしてやすやすと借金も作るという仕掛け。何とも悩ましい。が、地方自治体のほとんどは、これをやらなけれが立ち行かない。
ところがである。今回の国の≪補正予算≫は、もっとあいまいだ。もはや、イメージの世界である。
「臨時財政対策債」より(タチが悪い)のは、≪補正予算債≫は、「臨財債」のように100%国が後で(交付税で)面倒見ますよ、というのでなく、50%交付税措置です。のこりの50%は、単位費用措置です、という。この《単位費用》ほど(けむに巻かれる)言葉はない。
国の補助金にしたって、国民の税金。町の予算を使わなければ(フトコロ)が痛まないじゃないか。国からどんどんもらおうと、執行も議会も言っている。これじゃ 国の借金は減らない。
減らない分は消費税を上げて対応するしかないとしたら、国民は付き合っていられない。もっと、議会も【税】に敏感にならなければいけない。
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