「はだしのゲン」 [教育]
2月21日(金)
「はだしのゲン」に撤去請願
東京新聞1面で、漫画「はだしのゲン」を教育現場から撤去するよう、都内のあちこちの議会で請願が出ているとの記事。平和に対する取り組みがどんどん薄くなっているようで心配になりました。
松江市で、「はだしのゲン」の閲覧制限問題が出た時、私はブログで取り上げたことがありました。何か、教育現場で≪平和≫の取り組みが変質しているような兆しを感じて。
9月以降、東京都では8つの市区、で、「はだしのゲン」を子どもたちの前から遠ざけようとする動き(議会や教育委員会への請願、陳情)が14件あったということで現実の危惧となっています。
14件の内訳は、東京都教育委員会が3件、練馬区が3件、千代田区が2件、港区、新宿区、大田区、中野区、足立区、西東京市が1件ずつ。
「旧日本軍の残虐行為をねつ造している」「天皇に対する侮辱や国歌の否定がある」「史実を捻じ曲げた思想喧伝の教材。親や教員の指導がないままに子供に読ませるのは毒が強すぎる」などの理由で学校図書などからの撤去を請願しているのだという。
積極的平和主義ってなんだ
そうでしょうか。ねつ造でしょうか。作者は自分の体験を、書いて後世に伝えようとしただけではないか。
安倍総理の主張する「積極的平和主義」とやらで、平和の取り組みが変質しているように感じます。歴史上、戦争の中で庶民が感じたことが漫画になって伝えられるのは、戦場の戦士の状況と同じくらい大事なことです。子供時代の作者の体験そのままであります。戦争の時代から時間がたっている今、ぜひとも伝えなければならない真実の歴史です。
新聞が言うように、本は自由に選ばせなければいけないと思います。
残酷なシーンが嫌なら、子どもは自分で見るのをやめるもんだ。自ら読んでみたいと思ったときが≪学びのジャストタイム≫、教育現場から遠ざけられていたら、歴史の真実も、戦争がもたらす極限状態にも思いが広がらない。
広域で出される陳情など
ところで、地方議会への請願や陳情が、その自治体内の人からではなく、他の地域の個人、団体などからのものが多いというのも、この頃の特徴のように感じます。
宮代町議会にも、他の地域に住んでいる団体などから、今回もいくつか陳情が出ていました。(従軍慰安婦の事実認識に関する件などありました)
陳情なので、当町議会では審議というより各議員の参考にということで配布されますので、読ませていただいております。
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