秘密保護法・緊急に300人集まる [学習会]

10月11日(金)

「国×地方」政策研究会

衆議院第2議員会館で実施された、自治体議員政策情報センター主催の「地方×国」政策研究会に参加しました。私は「自治体議員政策情報センター」(拠点・岡山市)に所属していまして、年に数回、担当省庁から職員を招いて、最前線の学習会を開きます。場所はほとんど議員会館です。

議員会館内の会議室を借りるのは(衆議院議員会館なら衆議院議員の、参議院会館なら参議院議員の)紹介が必要ですが、その都度知り合いの国会議員に頼みます。

昨日は、沖縄から出ている衆議院議員の玉城デニー氏の力を借りたそうです。

10時から午後5時まで

昨日は、AM10:00~17:00まで、1時間の昼食休憩をはさんで、4つの項目。招いたのは、内閣府、厚生労働省、文部科学省、総務省の職員でした。自治体議員、県議の研究会なので、みんなアグレッシブ、(トイレに行きたい人は勝手に行け。休憩はとらない)というのはいつものこと。

タイムスケジュール

10:00~10:30 センター長(元国立市長)あいさつ、そのあと、玉城デニー氏から「沖縄基地政策の現状について」早口で報告

10:30~11:30 国の「子ども子育て会議」委員の白梅学院大教授-無藤隆さんから内容講義(センター手配講師)

11:30~12:30 子ども政策 説明:内閣府、文科省、厚労省の職員

12:30~13:30 昼食休憩

13:00~14:20 女性の雇用政策 説明:内閣府職員

14:30~15:30 ネット選挙解禁について  説明:総務省

15:30~16:00 ネット選挙で戦った三宅洋平氏の選挙事務所スタッフ岡田哲夫氏(センター手配講師)の体験からなる話

16:00~  参加国会議員コメント

以上、ぎっしりのスケジュールでした。全部大事な勉強でおもしろそう。子ども子育て関連法は、消費税アップ後の財源が安定するのを前提とした政策で、自治体の技量がためされる。

が、私たち3人(島根県益田市議を含む)は午後3時でここを抜けだし、隣の参議院議員に移動。参議院議員会館で「秘密保護法」の緊急勉強会が開かれる情報を聞き、そっちに飛び込みました。

「子ども・子育て支援」の新しい内容は、自治体にとって大変重要な政策になることと思いますので、後日お知らせするとして、今日は、緊急集会「特定秘密保護法の制定を阻止しよう」集会のことをお知らせします。

秘密保護法の中身

お隣の参議院議員会館1F講堂は、250人入るのですが、立ち見の方を含め、300人ほどがぎっしり。関心の深さがわかります。ジャーナリスト、弁護士、研究者、それに市民グループが混在。

秘密保護法1.jpg

 

秘密保護法2.jpg

「秘密」を守るために厳罰

政府は、9月26日、「特定秘密の保護に関する法律案」の原案を、自民党の「インテリジェンス・秘密保全等検討プロジェクトチーム」に提示した。それが10月上旬、最終法案にまとめられ、10月15日召集の臨時国会に(16日提出か)出される方針だ。

法案の文言は小難しいが、簡単に言うと、これにより、広範囲の秘密を“お上”だけの判断で勝手に「秘密」と決め、(「秘密」指定は政府側が随意で、誰にもチェックされずにできる)従わない、また、その恐れがある段階も厳罰をもって処するという法案だ。

民間企業の従業員や政府3役も規制対象に加え、漏えいを厳罰に処するだけでなく、適正評価の名のもとに、公務員等を選別して内部告発を抑制することによって情報源を委縮させ、取得行為や教え伝えること、扇動など重罰を科することで、ジャーナリストや市民の取材に制限を加える。まさに「知る権利」抑圧法、情報統制法なのである。

特定とは①防衛に関するもの②外交に関するもの③特定有害活動(スパイ活動)に関するもの④テロの防止に関するもので、特定秘密に当たるかどうかは行政機関の長が指定する、というもの。

処罰::漏えいは最高懲役10年、(従来の国家公務員法では1年)、不正に情報を取得した場合でも10年、共謀やそそのかしだけでも5年という厳罰。

そうなると、秘密の肥大化(何でもかんでも秘密に指定される)になる恐れがある。

「集団的自衛権」にかかるアメリカなどからの情報の秘密保全、漏えいを防ぐという〈備えの法案〉として可決を急いでいる法案なのだ。

情報公開はぐ~んと力を失う

昨日集会に参加した田島泰彦・上智大教授は、「情報公開や知る権利を前提に、できるだけ秘密を少なくするのが民主主義国の大きな流れだ。秘密を肥大化させていくのは世界の潮流と時代に逆行する」と訴えた。

自由と民主主義の崩壊につながりかねないこの法案の上程を阻止し、撤回させる必要があります。

民主党政権時に、有識者会議報告書で示された提言を基本的にできた法案を踏襲しているが、あまりにも急で、危険である。

昨日の集会など、超党派の国会議員で勉強会が結成され、一気に可決に持って行かれるのを防ごうとしている。

「西山事件」の西山太吉元新聞記者も九州から駆け付け基調講演をし(本当なら1時間は必要なのに30分にまとめてという主催者。無茶な講演だが、発言者が多い)、「知る権利」を守るための緊急勉強会は、熱気を帯びていた。

18:30分からは、少し離れた場所にある「プレスセンター」でも緊急集会が予定されていた。東京に出たついでに、そっちも参加しようと思ったけど、朝からの学習会。少し疲れた。帰ろう。

今週も来週もほとんど予定が入っている。15日、17日の「議会だより編集員会」の間の16日だけ予定が入っていない。「遅かりし」になるかどうかわからないけど、この日の集会にも参加したい。

ある県議会で、緊急に意見書が可決された、という。

日本は、今でさえ、放射性物質の拡散状況など国民が知るべき情報が出てこない。これ以上抑制されるなんて、どうも(安倍総理のやわらかい言葉の裏で)かなり窮屈な社会になっていきそうなのだ。時間がないが阻止したい。 


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