シェールガスに環境負荷 [環境]

6月12日(水)

シェールガス採掘に環境負荷

昨日から断続的な雨。「やっと来たか、雨」と思っている人は多いらしく、どこでも「いいお湿りですね」であいさつできます。私も知ったかぶりで「ジャガイモがだめらしいですね。葉っぱは黄色くなっちゃうし、お芋が大きくならないってみんな言ってる」と、話に入りたい。

3日前から配り始めた会報「視点208号」の冒頭あいさつは「雨が降らない梅雨・・」と書いた。最初印刷したのを見ると、変換ミスばっかり。2刷以降直しましたが、(お湿り)は私の頭の中なのでした。

ところで、資源なんて人間の思い通りにならない。シェールガスは、「バラ色の天然資源」ではないようです。ここにきて、あちらこちらから現実が報告されています。

経験量から

大量発掘の技術ができて8年。次第に経験量が増えてくると、シェールガスには難点が多いことがわかってきました。

まず、枯渇が石油より早いだろうということ。アメリカには30か所以上のシェールガス産出地がありますが、3年たつとかなりなくなる。つまり、3年で枯渇するという寿命の短さなのです。一つのガス田で終わりになると次のガス田と移っていくだけ。

環境破壊

もっと問題なのは、環境破壊と健康被害。メタンの温室効果を考慮すると、シェールガスの温室効果は石炭や燃料油より高い。メタンは天然ガスの約90%を構成し、二酸化炭素の21倍の地球温暖係数をもたらす強力な温室効果ガスなのだと、コーネル大学環境学教授ロバート・W・ハワース氏が言っています。

水はもっと深刻

シェール層からシェールガスを取り出すには、水圧で破壊する。水圧破壊には一つの抗弁にものすごく多量の水(3,000㎥から10,000㎥)が必要である。流水による地表の水源や浅部の滞水層の汚染がひどい。実際にアメリカ東海岸の採掘現場周辺の居住区では、水道の蛇口に火を近づけると引火し、炎が上がるそうです。水への着色、においの問題などの汚染が確認され、当然人体への影響も懸念されます。

採掘会社は、これらの問題と採掘の関連を否定している一方、周辺住民への金銭補償、水の供給を行っている。

(これらの補償など、関連でかかる費用も、安価になったといわれるシェールガス経済を圧迫しているという)

地震頻発

アメリカの発掘現場では、地震も頻発するようになった、との報告があります。10年前の6倍。

アメリカのシェールガス事情は、それでも次第に表面化するようになってきましたが、世界第1位の埋蔵量を誇る中国では、環境破壊も人体への影響もほとんど出てこないだろうと思われます。世界第2位のアメリカと共同開発をしていくという埋蔵王国・中国のことを考えると、素人目にも心配です。


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