異議申し立ては取り下げられた

2月8日（金）

昨日わかったことですが、例の（昨年から引きずっている≪職員の鬼怒川温泉懇親会≫）問題について、異議申し立てをしていた一住民が「異議申し立て」を取り下げていたということがわかりました。

「異議申し立て」は、この住民が昨年12月21日、「12月14日の幹部職員、町長以下三役の休暇簿の開示」請求に対する町からの回答が「非開示」だったころに対する「異議申し立て」でした。

当然と思える「異議申し立て」をどうして取り下げたのか尋ねると、「取り下げ」文書を見せてくださった。以下、取り下げの理由の部分だけを抜粋します。

１、町議会が不十分であるとしても、問題意識をもって動き出したこと　２、今回の事実関係により特段の実害が発生していないこと　３、町当局が今回のことを大筋で認め、事実の一端を説明していること。４、この問題で、一町民として町に負担をかけさせたくないこと　５、以上を踏まえ、公文書公開請求を引き続き行う理由がもはや大きな意味を持たなくなったため、今後は議会の対応を見守っていくこととし、異議申し立てを取り下げる。

というものでした。

回答までの事務作業のおそさ

まことに潔いとも思える「異議申し立て」取り下げ決断だとは思います。しかし、「申し立て」から3週間もたちます。もう少し待っていてもよかったとも思います。

個人情報に当たるから職員の休暇簿の公開はできないとする行政側の回答を不服とする異議です。ふつうなら、「異議申し立て」に添って、宮代町「個人情報審査会」に付託されて、審査会が開催され、そこでの判断が出ていい時期だったからです。

（取り下げ）には、すべての公文書、公的文書請求に対する、宮代役場執行側の、「もたもた」ぶりが関係していないとは言えないでしょう。

まるで牛歩戦術

昨年、疑惑の12月14日の「対象職員たちの休暇取得」状況を知りたいと情報公開請求が出されたとき、こういったものはすぐ回答されるものと誰ものが思っていました。１５日以内に回答する、それができない場合、その理由を請求者に通告する旨、条例に記載してあります。 ところが、執行側が回答してきたのは、1か月近く経過した今年1月15日であり、内容は「個人情報だから非開示」と切り捨てるものだった。

これに、異議を申し立てた町民に、またまた3週間近くも、「なしのつぶて」。町の不誠実さを感じます。

できるだけ≪ひっぱって時間を稼ごう≫と思ってないか、勘ぐってしまいます。

単数の町民というものは、きわめて弱い立場でして、行政、「お上」にたてつくイヤなやつ、という取り扱いを受けがちです。

先日も、この問題を誰かから聞いた地域の（顔役さん）から、「どうせまた、〇〇サンあたりが、文句言ってんでしょ」「お上のやることに文句言ったて得なことないよ」と言われました。

こういう町の体質こそ問題ではありませんか。地域の顔や、ごく一部の職員から「クレーマー」扱いされ、「どうせ・・」とか「・・サンあたりがまた」と特殊人間扱いする。こういうの、よくないですよ。

いったい、行政というところは、住民からの苦情、提言、クレームを嫌い、そういう人間を毛嫌いして得策なんでしょうか。提言・苦情何でも聞きます、という懐がないようです。

「俺は、もう嫌われ者だから・・役場に行っても厄介者が来たって態度だよ」とかいう人がいますが、（役場も大変でしょうが）レッテルを貼られてしまった人たちは気の毒です。

取り下げた住民の方も、素早く対応してくれず、いたずらに時間をかける執行サイドに、「時間的ギブアップ」したのでしょう。近所や地域で根拠もなく特殊人間扱いされたりするんですから。

議会人だってそうです。問題究明しようとする議員を責め「あんな奴ら」「問題を大きくすることがいいことじゃない。議会の良識だ」と自分は常識・良識議員を気取る。ある職員からは、「議員さん、職員いじめするより、ほかにやる仕事あるでしょ！」といわれてちょっとショックを受けた。

大きな市では、こういうことにビジネスとして淡々と対応してもらえるでしょうが、小藩の町役場は「お家騒動」にきわめて弱く、みんなで守りに入ってしまうところがないか・・・。

真相究明も、住民の思いを付託された議員の仕事。「なんだよ、議会、なにもやってくれないのか」と情けなく思う町民はいっぱいいるんですから。

臨時議会開催請求に・・

1月31日、約半分の議員は連名で、「臨時議会開催」を要請しました。これに添って20日以内に臨時議会が開かれるはずです。もう準備上、開催日を決めるはずなのに、いまだ「開催日時」の連絡がない。

この問題は、たくさんの傍聴者の見守る中、議会という公的な場所で「これからの扱い」が判断されなければならないはず。早く開催日を決めて、できるだけ多くの傍聴者に来ていただきたい、と思うのですが。