双葉町長の不信任可決 [原発]

12月24日(月)

双葉町長に不信任

世の中は、3連休、クリスマスイヴで、行楽モード真っ最中ですが、週明けにも大きな決断がなされる自治体がある。

加須市の旧騎西高校に役場機能を移している、福島県双葉町のことです。

双葉町議会は、12月20日、12月定例議会最終日、井戸川克隆町長の不信任決議案を全会一意で可決しました。井戸川町長への不信任決議案は、今年6月、9月議会にも出されましたが、その時は議決に必要な3分の2議員の賛成は集まらなかったのですが、今回は全会一致で可決されました。これに先立ち、辞職要求書が、全議員の署名押印を持って提出されていたのですが、町長はこれを拒否していました。その後の不信任案だったので全会一致委は予想されていました。

町長は、地方自治法の基づき、10日以内に議会を解散することができる。解散しなければ、自身が失職する。おおよその見方は、町長は辞職しないで町議会を解散する公算が大きいといわれています。

疲れ切ってしまった双葉町

議会も首長も、本当に疲れているのでしょう。提案理由説明で、提出議員は「町長は町民の声を聴かないで自分の考えに固執している。」と指摘しています。直接の理由は、11月28日に開かれた福島県と「双葉郡の町村長」協議会を欠席したことですが、町民の未来を心配する町長と、遅々として進まない復興、補償問題、はたまた中間貯蔵施設に向き合っていないことへの焦りがある議会には、相当な溝があるように思います。

それもこれも、被災、避難から時間がたっていることによる疲労だと思い、本当に気の毒に思います。

井戸川町長は、「町民の損害は、原発事故により家や土地を失ってしまい、流浪の民になってしまったこと、保障問題などが国、東電の説明に納得できないことなど目に見える損害がある。一方、目に見えない損害は、≪未来≫だ。目に見えない。だから譲れない。チェルノブイリの子供たちの姿は、25年後の双葉の子供たちだ」と。

今年も残すところ1週間ですが、双葉町は2012年のうちに、何らかの決断があり、次の事態が始まるのでしょうか。私たちは関心を持つことしかできない。

それにしても、先の衆議院選挙、景気の浮揚、雇用などが目立って、結局は、被災地復興、脱原発などで、決着はつかなかった。


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