放射性食材の産地拡大 [放射能]
12月4日(火)
放射能食材、産地が広がっている
今日の東京新聞28面に、興味深い記事が載っています。タイトルは「福島県以外にも産地拡大」。放射性食品の出荷制限地域が、広がっているという。なぜ、今?
これまで、例えば、埼玉県産(一部地域)のお茶などから基準を超える放射性セシウムが検出され、出荷が停止になった(処分された)ことがあった。その後、基準を超えるお茶は出ていない。このように、出荷制限、解除を繰り返し、少なくなっているように、(消費者には)感じられているが、かえって地域は増えているのです。
基準を超えた食品は、原子力災害対策特別措置法に基づき、(首相により)出荷制限が指示される。これに触れたものがあった。その後、今年4月からは、新しい基準値(1キロ当たり500ベクレル⇒100ベクレル)がきびしくなった。これも対象地域が広がった要因だと新聞は言う。
野生きのこなど
千葉県や茨城県、栃木県などでは、依然としてお茶、原木しいたけ、たけのこなどに出荷制限が残る地域が複数以上ある。地域は広がってさえいる。
そのほか、いのししの肉、天然イワナ、ヤマメなど山間の清流にすむ魚などに、福島県内産出をはじめとして、制限がかかっている。
これは、食物連鎖などにより、放射性セシウムなどが移行しているのです。半減するのに30年もかかる放射性物質、枯葉が川に流れ込み、微生物などに移行し、それを食べた魚に移行する。
特に野生きのこから高い濃度が検出されるケースが増えているという。埼玉県で、今、制限がかかっているのが野生きのこで、山間に近い4町で、出荷制限が続いている。
「路傍の土」
階段下の吹き溜まり、水はけの悪い水溜り、側溝、河川敷にたまってきて、小さいエリアだけかなり高い濃度が出る、いわゆるホットスポットを、「路傍の土」と呼んで、小さい子どもを持つお母さんたち、環境に関心を深める人たちが警戒している。
消えることのない放射性物質が、移行し、ある場所にたまっているというのは、これからも注意しなくてはならない。つい先ごろ、蓮田市でも超高濃度の「路傍の土」が、継続して計測しているグループから報告され、行政に対策が願い出された。
「さいたま子どもネット」のグループなどは、食品だけを計測している測定器で、(空いている時間に)定期的に土も測るべき、といっています。
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