レンタル施設になる勤労者体育館 [行政]

9月2日(日)

体育館をレンタル

過日、「勤労者体育センター」が、レンタルに出されると、お知らせしました。労働省の補助金事業で、勤労者の労働意欲向上のためや、労働者の福祉に供するため、とか言う理由で、「勤労者体育センター」「勤労青少年ホーム」「勤労者福祉センター」といった施設が、バブルの時代に全国に設置されました。

宮代町には、「勤労者体育センター」がH4年ごろ造られました。その後建てられた(こちらは文科省)「ぐるる総合体育館」より、コンパクトで、使い勝手がいいと、土日9時には予約電話がいっせいに鳴り出すという人気施設でもあります。

しかし、20年経ちますと、建物は老朽化し、高額な修繕費がかかるようになります。財政的に維持管理が苦しくなってきます。

そこで、このたび、宮代町は、この施設を貸与施設とし、3~5年契約でレンタルしようということにしました。

10万円で払い下げ

ところで、目的のある補助金をもらって建てた建物を、勝手にレンタルしていいの? 素朴な疑問が浮上します。だけど、だいじょうぶ。

こういった施設は、当時の労働省の外郭団体が拠点となって補助事業を起こしたのですが、今はそこが解散して、4、5年前、宮代町に10万円で払い下げられたんだそうです。

煮て食おうが焼いて食おうが

だから、10万円を払って町の物になった以上、煮て食おうが焼いて食おうが自由になりました。宮代町は、修繕費や手続きなどすべて借り主が負担するという条件で、貸与することにし、民間などから「企画提案」を募集し、選考委員会を作って貸与先を決めて行く計画です。

全国では

全国ではどんなところが、こういった試みをしているのでしょう。先週「事業仕分け」を実施した千葉県白井市でも、同じ趣旨で主に青少年向けに設置された「勤労青少年ホーム」が事業仕分けに出され、今後の考え方を公開の場で論議していました。(「勤労青少年ホーム」は、若い世代の勤労意欲を向上させるという目的で、施設を使用できる年齢を30とか35歳まで、区分けしているところもあります)白井市には工業団地がありますので、こういった施設を導入したのでしょうが、年齢制限はむしろ足かせ・・。

 また、大阪府堺市では、「勤労者体育センター」「勤労青少年ホーム」「勤労者総合福祉センター」の3点セットを持っていますが、このほど、この利活用を(統廃合を含めて)検討しています。

まず、必要でなくなったのが、「勤労青少年ホーム」。利用実態はきわめて低い。これは、白井市でもそうでした。白井市だは、複合している生活センターの方は活用が多いのに、勤労者ホームの方は、しばりがあるのか、そもそも利用しようとする人がいないのか、一ケタ違う利用状況でした。事業仕分けにおいて、「勤労者ホーム」の方は、《不要》の判定が出ていたのが印象的でした。

堺市の「勤労青少年ホーム」には、軽運動場、和室(着付けとか華道とかの講習に使える)、会議室などがありますが、こういった中途半端な使用目的が今時通用するとは思えない。使用できる年齢が30歳以下とか35歳以下なんて、30年前なら通用するけど・・。

今、検討委員会で検討中のようですが、全国の事例を、私も集めたいと思っています。バブルの頃、何でもかんでも補助金をつけてバラマいた施設、もうどこでも、延命修繕さえできない。使えるだけ使おうとかするのが多いようで、その中で、レンタルしちゃおうという宮代町の政策は、ひさしぶりに[わーい(嬉しい顔)]!面白い。


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