なぜ国税を使って、レバ刺復活させたいの [国]

8月23日(木)

なぜ、禁止された生レバーを復活させたいの

厚生労働省は、レバ刺しに使う牛の肝臓に放射線をあて、滅菌して食用に復活させる研究を決め、研究費をつけました。期間は年内だそうです。

牛の内臓肉は、昨年発生した牛刺し「腸管出血性大腸菌」事故の後、牛の内臓肉のナマの使用を禁止しました。

しかし、なぜか、また食用に使用できるか研究したいのだそうです。これを、コバルト60などの放射性物質から放射するガンマ線を照射し、大腸菌が滅菌できるか、生レバーそのものが変質しないか、アジが変わらないかを研究するのだそうです。

税金を使ってまで、レバ刺しを復活させたいのか、といった話でいうと、こんなバカらしい「生食文化」賛歌政策はありません。私が「生もの」きらいだから、(あのうまさがわからない)という話でもありません。

これをきっかけに、原発事故、放射性物質拡散から、放射能の平和利用、食糧滅菌利用というプラスイメージに転換したい、という政府の方向性なんでしょう。

立ち話や、お茶の間話にしている間に、研究機関からは報告が上がり、次の段階に進んでしまうのです。

スパイスには昔から使っていた

政府の宣伝で、「スパイスには、これまでも照射滅菌されていたんですって」「高温蒸気だと香辛料の本来の香り、味が損なわれてしまうんだって」となると、「なぁーんだ、そうだったの」って、うなずけるのか。(そうはいくもんか・・。)

いずれにしても、国税を使って、この時期に「復活させるための」放射能活用食品研究をスタートさせなくてもいいんじゃないか。

輸血用血液だって

とはいっても、輸血用血液の滅菌には、だいぶ前から使われていたよ。ということだった。(やっぱりネ!) 冷凍保存も、熱処理もできない輸血用の新鮮血。放射能照射でこそ、血友病とかいろんな血液に伴う事故が防げたんでしょうね。

私は、だいぶ放射性物質を入れてしまったかもしれないけど。

だけど、輸血用の鮮血に照射して滅菌するのと、食品の殺菌にと、ジャガイモの芽止めだけじゃなく、生食が禁じられた牛レバーなど食べたいレアものに次々、ガンマ線をあて、復活させるのとは全然違う。頭ごなしの動きには納得できない。そうまでして、生でも食べられるものを増やす意味はあるのか。

放射線、放射能に対する抵抗感を和らげ、原発再稼働も、食品照射も、自然に容認させるツモリなら許せません。

何でも、どこでもそうですが、<お上のやることは>研究が始まれば、もともと設置した目的に沿って、(つまり政府のもくろみどおり)報告があげられるのは明らかですし、それは<はじめの一歩>になってしまう。

学者や、市民を表に立てた研究会とか検討委員会とか、ゆめゆめごまかされないようにしたいモンです。

食文化なんて、いくらでも我慢できる。


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