こっそり変更された「原子力基本法」 [国-地方]
6月22日(金)
1面トップに載せた東京新聞
「原子力の憲法」と言われる「原子力基本法」がドサクサにまぎれて、内容が変更されてしまいました。基本方針の変更は、34年ぶりだそうです。(1978年の原子力船「むつ」の放射能漏れ事故のとき以来)
付則で、「軍事利用」も可能に
変更は末尾の付則12条・・・原子力の研究や利用を「平和の目的に限り、安全の確保を旨とし、民主的な運営のもとに」とした基本法2条に1項を追加。「安全確保を旨とし」が「国民の生命、健康および財産の保護、環境の保全ならびにわが国の安全保障に資することを目的とし」に変更されました。安全保障という文言から、軍事的に使われる要素が出てきたわけで、心配される事態になったということです。
突然出された法案
法案は、閣議決定された政府の法案にはありませんでしたが、修正協議で、自民党が追加部分を入れるよう主張、民主党はすんなり受け入れたと言うことです。
そのうえ、これは衆議院を通過するまで、(普通、事前にアップされるのに)国会のホームページに掲載されず、プレス発表もないからメディアも知らなかった?こんな重大な変更が、「あっ」と言う間に決まって、もう(案)が取れている。
消費税増税を急ぎたい、そのために、何ら論議もなく変更案を入れて決めてしまった政府!!
小沢さんの記事の方が面白い?
朝日新聞は、1面だけど、トップ扱いではない。国会が9月8日まで延長の記事と、小沢一郎さんが消費税増税に反対し、新党結成するかも、の記事の方に軸足を置いていました。当然、こっちのほうが、国民の目を引くから。
こうやって、いつの間にか決まってしまうのいっぱいあるんでしょうね。重大な法改正、国会議員も、メディアも関心が薄いのでは、我々末端はどうしようもない。
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