後期高齢者医療制度の廃止は [国政]

2月9日(水)

「後期高齢者医療制度」廃止時期延期

民主党がマニフェストに掲げたもので、「そのまま」実施に移されたものはない(といっても過言でない)。予算委員会中継を見ていても、追求されるのはそのことばかりです。「子ども手当て」「高速道路無料化」・・・どれも実行されないのは、財源設定に最初から無理があるからなのです。

「後期高齢者医療制度」については、名称がダメ、仕組みがダメと、民主党は、すぐにでも廃止して新しいものを作ると約束していたはずです。それで自民党の「高齢者いじめ」を手玉に取って【民主党に任せてくれ】といったはずです。しかし、その後、何の進展もなく、代替案もいいのが出てこないのか。廃止時期はまたも延期されたようです。

厚生労働省は、「廃止」を盛り込んだ案を作ったけど、民主党が猛反発。「今出しちゃーダメー!![ふらふら]」関連法案は通常国会に出されませんでした。4月の統一選挙を戦うのに、高齢者を敵に回したらぼろぼろに負けるのは明らかだからです。

どんな中身?

2013年施行を目指す新制度は、75歳以上の約8割が国民健康保険に移行する。高齢化に伴う医療費の増加を見込み、高齢者の負担が結局増える仕組みです。

これを今出すわけないとは想像できますが、選挙のために耳障りのいいマニフェストをつくり、結果大勝した民主党、今度はそれが出来ないのが露呈すると、また選挙のために法案提出を渋る。これって民主党のためにどんどん悪いほうにベクトルが向いていませんか。

反対に、それほど効果がなくて、急がなくていい地球温暖化対策税(環境税)はすんなり出した。「環境税」ならだいじょうぶ?

環境税の政策的欠陥

増税の目的がはっきりしない。何をこの税でなせるのか。COを削減するために何をするのかわからない。それでいて税率と税収をしっかりはじき出している。何でも環境税で2兆円の税収アップになるのだそうです。単なる財源確保なのではないか。国民は消費税は影響が大きいので反応するけど、環境税というと<なにやらいいことに使われそう>と寛容です。

国会中継を観ていても、ど~~んとしているところがない菅総理。なんかあまりかっこよくない。国民の期待は遠のいちゃいますよ。TPPも「参加を検討する」と急に言い出したけど、党内にも反対者がいる。景気浮揚に100%関税撤廃は有効で、経済界はすぐにもやってもらいたい、だけど農業団体、農業者は大反対。どうやって「落としどころ」を見つけるのだろう。

環太平洋の様々な国が、「米だけ例外で(関税ありで)お願いします」という日本のお願いを聞いてくれるのだろうか。


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