「アマゾン」で本を買う [日常]

1月11日(火)

「アマゾン」で本を買う

インターネットの「本」販売サイトの「アマゾン」は、かなり便利です。朝発注するとその日のうちに手に入ることもあります。遅くても2‐3日で届きます。送料はかかりません。登録が必要らしいのですが、うちは二女が登録しているので、私は「これとこれ、注文して」と言うだけ。あとは二女がケータイで発注、届くのと同時に二女の口座から落ちてる仕組み。私は、「はい、ありがとさん」とお金を二女に払うだけです。

例えば、上巻と下巻頼むと、下巻のほうが先に配達される場合もあります。私は一昨日、上巻下巻がそろっているのと、そうでないのの3冊注文しましたが、単品のと下巻が届きました。とにかく在庫があるのを即発送する仕組みなんでしょう。単品の本が、かなり面白いので、こっちを先に読みますから問題ありません。

興味深い本人はひとりで死ぬ

届いた本で、今「おもしろい!」と読んでいるのが、NHK出版から出ている「人はひとりで死ぬ」・サブタイトルが<無縁社会を生きるために> 島田裕己(著) 740円です。

「無縁社会」とは

「無縁社会」という言葉がポピュラーになったのは、2010年1月、NHKスペシャル「無縁社会~“無縁死”32、000人の衝撃」という番組からだそうです。この番組で、無縁死を遂げる人々のことが取り上げられ、その孤独が強調されました。

「無縁」という言葉自体は最近のものではなく、仏教関係では無縁寺、無縁仏などがありました。仏教の世界観においては「縁」という言葉は重要であります。「縁起」や「因縁」も仏教用語です。仏教の基本的な考えの中で、人が救われる上において縁が重要であると説かれています。

「孤独に死ぬこと」への恐怖

今、言われている<無縁>は、孤独に死ぬことなど、死んだ後発見されない、発見されても引き取り手がないなど<縁>の無さのことで、その引き受けてに行政にしか頼るところがなくなった・・ことなどに無縁死につながることに集約されて使われていることが多いです。

でも、現代の社会が無縁社会の方向に突き進んでいることが前提にされ、その前提に対しては疑問が投げかけられていない。無縁社会の到来は必ずしも嘆く必要はないといった主張はほとんど見かけない。

しかし、少し前のことを振り返ってみると、<無縁>ということがむしろ積極的に評価された時代があった。それは今から30年以上前のことであるから、若い人はまったく覚えがないことかもしれない。ですが、その時代、無縁ということに希望を見出そうとする試みがあり、その試みは注目を集めていたのではなかったか。今、そのことを思い出してみることはとても重要である、と著者は書いています。私たちはそこから議論を始めなければならない。

本の中で著者は言う。かつて日本人はきちきちの<有縁社会>のなかで生きていた。理想化されて「個」ではなく「共同体」でものを考え、行動した。<有縁社会>の原理の一つは<全員一致>、2つ目は<無所有>である。有縁社会を支える冠婚葬祭のシステム、そして農作業。ひとりでは、一軒では何も出来なかった。

自由の象徴としての<無縁>

高度経済成長の時代を経て、(有縁)社会(の閉塞感)から脱出できると感じた。「自由で豊かな」都会の魅力を見て都会に集まった。都会の有縁の基は「企業」という共同体である。冠婚葬祭は企業がまかなった。あらたな縁を与えた「企業の論理」、都市が用意した様々な縁。しかし、企業が用意した有縁社会は、反面、家庭の無縁化リスクを増大させていた。--引用--

イヤー、私個人はとても興味深く、引き込まれるように読み進めています。無縁を望んだ時期が確かにあった・・・。「人と同じジャーいやだ」「人とつるんだ考えだけはゴメンだ」という性格ナモンで、自分の孤独はある程度引き受けなきゃーと思っています。だけど、その中で<ひとのどういうやさしさが、人を救えるか>いつも思います。

安心してください。この本は最後のほうで(十分に生きられるための)ヒントをちゃんと与えてくれます。

皆さんはどうでしょう。お勧めしたい本ですよ。最近「面白い」と感じた本の一つに、間違いなく挙げます、私は。(まだ、栞は途中ですけど)

※先ほど、燃やせるゴミをもって集積所へ。「おはようございます」「寒いですねー」。これだけの会話だけど、笑顔。大げさかもしれないけど、住民同士お互いに愛されていることを感じる。決して濃密な関係があるわけでない。人を愛せれば人は見捨てない、と思える。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。