ある調査から・・・お正月の食卓 [雑考]
何かしら作ったという家庭・68%
「週刊文春」の調査で、お正月「何かしらのお料理を作った」と答えた家庭は68%。昨年より10ポイントも上回ったそうです。
過去2年と比べ、外食の風景は激減、多くの人が自宅や実家で食事をしました。しかも、昨年・一昨年に多く見られた蟹や寿司といった高級食が減って、手作りおせちや餅が増えた。これは不況がより深刻になったことを反映しているのでは、と分析しています。
一方で、カップめん、コンビニ焼きそば、コロッケなど、正月料理とは無縁のものも過去2年同様多く見られました。
日本の食と家族の関係を研究してきた岩倉よう子氏はこう解説している。「今の日本人にとって、ご馳走=食べたいものなんです。豪華なものである必要はありません。実際、大晦日のスーパーでは、冷凍ピザ、菓子パン、カップ麺、冷凍パスタを買い込む人がたくさんいます」
また、「食事を家族全員でとるのではなく、バラバラに味わう家庭が多いこともアンケートから判明した。誰かに合わせるのが苦手なんです。また、普段から朝食をバラバラに食べているので、どうしても各自が好きなものを食べることになりがちです」とも。
元旦の恐るべき風景
「文春」は、全国から寄せられた「食卓の写真」を載せ、2011年元旦の恐るべき食卓風景!とタイトルをつけた。たしかに、ある家庭の食卓は、ロールパン、ヨーグルト、ポテトサラダ、カップ麺が並んでいて、食べた人の欄は、11時ころ夫一人で、となっていたし、またある家庭は、フランス料理屋のおせちを、午後1時ごろ夫婦で、とか・・・。おっそろしくオリジナル風景になっていました。
おせちを作ったという家庭も、たくさんの種類を作ったのではなく、筑前煮と黒豆だけ、とか少数が多い。どうせ残ってしまうものは最初から作らないのでしょう。(中には「お雑煮」をおせちにカウントしている人もいる)。ヘルシー思考も手伝って、自分にあったメニューだけをつくり、元旦だとて余計なものに付き合わない、というのも合理的といえば言えなくもない。
おせちよりお寿司
この調査は、ある部分納得できます。わが家でも、もう「おせち」に食欲はわかないのです。だから食べ安いかまぼこや伊達巻を少し、それに筑前煮を少々。
その代わり、元旦も2日も、お寿司を食べます。クリスマスが済んだら、毎年予約するお正月ならではの近所の「極上寿司」。これがおいしい!! 「やっぱ、ネタがいいね」なんていいながら、高級おせちよりリーズナブルプライスに「ほどの良さ」を自画自賛していたのです。それにチョットだけ熱燗も。これとて「ワンカップ」を徳利に移し、レンジでチンしただけですが・・・。 娘夫婦も「お寿司」を食べるのが目的の「チョット間のお年始」にやってきます。(やっぱり伝統は消えているかな。)
それでも私は「お餅」が大好き。これは昔ながらの正月風景でしょ。いつでも食べられるお餅ですが、お正月らしさを味わうために12月中は食べないようにしているくらいです。しかし、他の家族はおいしいものとは思っていないようです。
コメント 0