バードカフェのおせち [歳時記]

1月5日(水)

御節、作ったことあるんですか?

今回の事件は、かなり大きなことになっている。ツイッターやブログでも批判や苦情がいっぱい。

「カフェ」のオーナーが御節を販売するビジネスをやった。21,000円のところ、10,500円で販売したら、即完売した。このシステムは前払いなのでお金はすぐ集まる。だけどやってみたら、

「遅配」「腐敗」「品数が少ない」

およそ食べ物商売では考えれれないようなクレームが殺到した事件です。グルーポンビジネスそのものへのイメージダウンもはなはだしい。

実際テレビなどで映し出される実物も、スカスカの重箱で「弁当の残りか」と思しき代物だった。(しかも腐敗していた。賞味期限とされる1月1日を過ぎて配達、ときたら言う言葉を失う)大体、この経営者は「御節」を作ったことがあるのだろうか。

ネット上のビジネス、<退蔵益>ともいえる前払いで、うまい商売が出来ると思っていたのだろうか。

苦情のコメントがネット上に延々と、果てしなく続く。「12月31日に配達、1月1日が賞味期限とは? おせちとは保存食ではないのか!」「26日から作っているおせちを、賞味期限を過ぎて配達するのか」「カタログは業者が作ったのか」等々。

安いから、話題だから、みんなと一緒なら安心、、。こういったミーハー族と化している人たちは、リスクを想定しなかったのか。(少しあきれる)

あのホリエモンは「注文者はリスクを承知だろう」「いじめに近い」「もう十分に賠償は払った」と言っていた。(実際、販売元のグルーポンは、問合せのあった人へ代金を返し、おまけに5、000円相当のアイスクリーム券等をつけた) ホリエモンは、グルーポン商法そのものへのイメージダウンを懸念しての発言でしょう。

御節の裏側・・「バードカフェ」の甘さ

京都の老舗、「御節事情」に詳しい人が、ブログで以下のように、「バードカフェ」のしろうとぶりを指摘していました。

〇500個詰める作業に不慣れだった 〇年末には御節の食材が急激に高騰する。鯛にしても数の子にしても活えびにしても普段の2倍くらいになる。夏の暑さ、不漁ということで今年はおせち食材の年末相場は異常なことになっていた。〇御節作りの決め手となる食材は日持ちがしないものが多い。年末の高い時期に仕入れるしかない。

〇だから和食料理屋は日頃から魚屋さんと懇意にして関係を作っておく必要がある。([バードカフェ]に、そのコネクションがあったか?)

〇御節そのものに、利益は出ないもの。老舗ほど食材にこだわるから利益は出ない。これほど原価がかさむものを1段5、000円で売るわけで、しかもそこに利益を盛ろうとした。土台無理。

〇 「何でこんなに高いんだ? うちならもっと安く出来る」と思って実際やってみると、思ったより売れなかったり、季節による変動が大きかったリするものです。 〇一見して高いものはそれなりの理由があることを冷静に見極める必要がある。

◎少なくとも「御節」は、年末ボーナスを稼ぐための利益商品などでは決してなく、感謝の気持ちをこめ、老舗がせっせと夜なべをして作る非収益商品だということです。

◎のところに集約されるのではないでしょうか。そもそも「御節」なんて、本物を味わったことのない人が「おっ、けっこう安く手にはいるものなんだ、買ってみよう」と注文したに過ぎない。昨今では、そんなに好きでもない、なじんでもいない「お正月料理」になりつつある「御節」に、<安いから買ってみよう>の注文が殺到した。方や、「御節」業者は、しろうとだった、というわけでしょうか。


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