公務員定年65歳制へ [行政]
11月9日(火)
人事院勧告
昨日(11/8)、宮代町全員協議会が開催されました。たくさんの議題をいっぺんに説明するので、1時半に始まって、終わりは5時半近くになってしまいました。その中で、幾つか拾ってみました。
公務員給与は、民間比で0.19%上回っていたので、国は、月給、期末手当ともに引き下げることを人事院を通じ勧告した。幾つかポイントになることがありました。
年間94,000円下げ
55歳を越える管理職で、5級(課長級、主席室長)に該当する職員の引き下げは、合計94,000円/年の引き下げになる。ちなみに各種手当て、自治体の負担分をあわせると、年収は1,000万円になるのがこのクラスだ。その他、40歳になる職員から順次引き下げていくことになるという。
◎管理職手当てを定額制に移行
宮代町の管理職の手当てが「定額制になります。これまで、宮代町の管理職手当ては、県内で高水準だったということです。5級の職員を比べてみますと(町クラスで見てみますと)、埼葛3町の白岡町で15%⇒12%で、57,000円、杉戸町で13%⇒10%で、44,000円、松伏町で50,000円でありました。宮代町は、定額制ではなく、独自の基準で払っていて15%ー70,050円と高額でした。
そこで、職員給与の潮流に乗って、当町でも「定額制」にすることになったそうです。これにより、課長級(5級)5万円、室長4万円、主幹3万円(すべて月額)とし、すっきりさせたということです。
これにより、管理職手当ての合計は、2683万円から2280万円に400万円の削減になるということです。来年4月1日から施行。
一番減額の大きい人で年間18万円になる。他の自治体では激変緩和措置をとるが、宮代町は、すぐ実施する、という。(いや~、あたりまえでしょう)
◎65歳定年制
国は、公務員の65歳定年制に向けてすすめていくとの通達があったそうです。H25年から3年間で1歳ずつ定年を引き上げていき、14年かかって(H39年に)65歳定年制を確立させる計画。
これだけの発表で、まだ、具体的なことは決まっていないそうで、町は国の動向を見守っていくとしています。
質問で、「定年制が伸びたら、(自然減をあてにしている)宮代町削減計画はどうなるのか」というのがあった。これに対して、「まだ何もわかっていない。60歳を過ぎたら勤務時間の短縮とか・・。役職定年(つまりヒラになる)もこれから検討。基本給はそのままで、号を下げるとか、級を下げて降格になるか、いろいろある。でも、課長だった人が窓口と言うのも・・・・再雇用はいろいろ難しい」と、課長。(はぁー、そうですか)
民間並みの給与ということで、人事院勧告は出ますが、これは国家公務員と、東京など大都会の人件費との差であって、田舎の町、それも雇用が冷え込んでいる町と一緒に考えるのも実はおかしい、のではないでしょうか。
民間なら仕事の出来る出来ないで、即降格、減給になるが、との質問がありましたが、「考課測定会議等で多少踏み込んでいるが、客観的に数値で表せないのが公務員の仕事。職員に抵抗があって、人事制度改革は必ずしも進んでいない」と。
たしかに車を何台売ったという競争の世界ではない。しかし、一律皆同じ、あるいはみんなでかばいあうと何とかなるという世界でもないでしょう、今時。
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