吉川市の指定管理(図書館他) [指定管理者制度]
10月28日(木)
「図書館」の指定管理・・・報告に興味津々
吉川市の仲間の市議から、待っていた報告がありました。図書館の管理運営を指定した、図書館流通センターについてです。なにしろ、「図書館流通センター」を指定しているのは全国にあまたあるけれど、県内では3件。直近の今年4月から移行して半年、その辺の情報を待っていました。
アンケートボックスの利用者の声
吉川市は、市民センター『おあしす』を、4月1日より、(株)オーエンス、(株)図書館流通センター、アイルコーポレーションの3社による共同事業体管理に指定しました。
図書館部分は、(株)図書館流通センターが運営しています。スタートから半年を経過しましたが、特に問題もおきておらず、アンケートボックスの利用者の声は、むしろ「良くなった」という意見が多いそうです。 以下、報告からお伝えします。
良くなった点
①利用者の長期低落傾向に、歯止めがかかった感がある。H11年オープン以来H12年をピークに9年連続で下がり続けたのが増加傾向になった。
②サービス内容の改善。●もっとも大きいのは図書購入費が大幅に増額されたこと。●一般図書、雑誌・新聞、視聴覚類の充実。雑誌・新聞は93万円⇒150万円など
●接遇・・・21年は「おあしす」全体で54人。(正職員11人、臨時職員43人) 現在は55人。図書館は38人(常勤6人、契約社員32人) 臨時職員時給は800円だったが、契約社員は、時給930円(司書資格者は時給950円)になり、司書資格者は2人(産休で1名欠)から14人に増加し、レファレンス体制を強化。
契約社員は、32名中、4月1日から現在まで退職者はゼロ。会社が「やる気がある人にとっては、楽しい職場」というのも、まんざら嘘ではないかも。ほとんどの契約社員の時給は来年度から20円アップするという。
●利用者促進PR・・・自主事業(映画会など)の告知を市広報やホームページで案内。図書館の案内チラシを作成し、広報誌に折込、全戸配付
他にもたくさんありますが、小さな改善を迅速に積み重ねています。11月14日(県民の日)には太宰治の黄金風景の上映の企画、その折監督とプロデューサーのトークショーなど。
その他、たくさんの改善例を列記・・・中略
図書館流通センターという会社のことはよく知りませんが、(少なくとも)吉川市に来た館長(前大阪狭山市立図書館館長)や、会社は図書館の管理運営について相当のノウハウがあると思います。経験を通じ、どうすれば利用者を増やすことが出来るのか、事業、取り組み、イベント、情報収集、接客技術向上のための教育など。また、利用者の実態把握・分析など。
図書館、公民館、体育館などは市民が管理すべきだと思います。付帯人件費800万、(900万)の職員にやっていただかなくてもいい仕事ではないでしょうか。
実際に図書館に来ていただいた後、館長や社員に話を聞いたらどうでしょうか。
以上の(もっと)くわしい報告でした。期待とヒントをいただきました。仲間に感謝しています。と、同時に「なぜ、職員では出来なかったの?」という素朴な疑問がかすめました。
ともあれ、これからです。H16年、議員会館で最初に「指定管理者制度とは」のレクチャーを受けたとき、要は「行政のプロとしての職員のセンスの問題。遠隔操作が出来るか。単なる削減ならプロとして失格」の言葉が、吉川の例で浮かんできました。
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