指定管理者 求人はパート、派遣 [指定管理者制度]

10月27日(水)

来年4月施行と決まった「指定管理者」制度

9月議会は、「都市計画税」、「図書館の指定管理者制度導入」という町民にとって、大きな議案が可決されました。議会の意志(議会は、町の方向性を決める最高の意志決定機関、決定の最高の責任者)を尊重しますから、決定については今申し上げることはありません。

今後は、町民=納税者が、しっかり検証していかなくてはならない。

指定管理者に決まった「図書流通センター(株)」を調べてみました。全国118の指定を受けている指定管理請負業者、業務委託は120を超す。求人のところを見ると、この会社の求人は「短期・長期パート、派遣社員」だけとなっている。また、職種の欄には「司書」より「PC操作員」の求人が多い。 本の購入は、全国の図書館の指定管理を請け負うので、膨大な冊数が一括購入できる。だから購入費が安く済む。ということです。

また、「エコ図書」を売りにしていて、「いらない本は一箱680円で買い取ります。燃やしません」が<売り>です。古紙回収会社との連携があるらしい。

行政は、削減効果をうたって職員を引き上げる。その意味では、説明どおりでしょう。あとは主に人件費、購入費に要する「委託料」を行政が払い、民間のこの業者に管理運営させるわけですが、業者の雇用体制は、短期パート、派遣社員という安く雇える人員が多く、不安定な雇用体制です。「官製ワーキングプア」作りの一端をになうわけです。

この状況の中で<ノウハウ>の蓄積、宮代のオリジナルが蓄積できるのか、の不安は残ります。「図書館に行くといつもの顔」がどれくらいいるのか、<ノウハウ>はどのように蓄積されているかが、住民がチェックするポイントです。また、購入費が安く上がるなら余ったお金で、住民のニーズ(それも地域の特長を生かした)にどう答えたか見てほしいと思います。

どんな図書(DVDなども含む)をいくら購入しているかは1冊1冊明確に開示してもらう、スタッフもどんな待遇の人を何人、どのくらいのスパンで雇用しているか、公開を求めましょう。

宮代町は、良好な図書館運営をしてきた

私は、所属している政策グループに「教えてくださいメール」を出しました。特に「県内で、先行して『図書館流通センター』を指定管理者に指定した吉川市のメンバーに<その後>を聞きました。

幾つかの「お答えメール」が返信されましたが、その中に先日の「ふじみ野市」の事業仕分けを傍聴したメンバーが会場で配付されたたくさんの資料の中から「図書館」の資料を示してくれました。その一つ、県内の図書館状況ランキングを見ると、人口1人当たりの蔵書数、利用者数などにおいて、宮代町はどの項目でも上位にランクされていました。

まったく効率の悪い運営が放置されている、むしろ廃止を含めた見直しが必要な公共施設がある中、自他共に認める良好な運営を続けている「宮代図書館」の指定管理者導入。決定した責任からも、みんなで「その後」をしっかり検証したいものです。

「図書館協議会」に派遣された職員

県には、県内あちらこちらから集められた識者、図書館職員を構成メンバーとした「図書館協議会」あります。市町村からは、図書館勤務の職員が(すべての自治体からではない。順番か?)出ています。宮代町からも出ていました。この職員は「図書館の調査・研究」という分科会に入っていました。

およそ2年に一度所属が変わり、図書館に移って日も浅いこの職員が、(司書ではないのに)なぜメンバーになっているのかわかりません。ここでの研修をどう持ち帰り、宮代図書館の運営に対してどんな意見を言い、どう生かしてきたかわかりません。とりあえず出張してきた、というようなかかわり方だったら許せませんが、存在を示してきたと思いますので、今度話を聞きに行きたいと思います。

添付された資料からは、他にもいろいろ情報が得られました。


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