レアメタル [環境]
エコカー補助金の打ち切りで
おととい、「エコカー補助金」が打ち切られた。予定よりかなり早く「補助金」予算がなくなったからだ。これからの需要を相当「先食い」してしまったのだから、しばらく自動車業界は冷え込んでしまう。でも、内需が活発になったことは確かだ、自動車関連は。
その裏で廃車の山
テレビでやっていた。スクラップ車の山、山の景色を。まだ、十分乗れそうな車が廃車として出される。どんどん、山のように。「見てください、あれを」とスクラップ業者が指差す先に「BMW」、その下には「アウディ」。つぶされるのを待っている車の山の中でもちょっと目立つ。これら人気の外車もまだ古くはない。でもこの際と、エコカー補助金の出る「プリウス」と代えられてしまったかわいそうな車たち。
レアメタルをとる時間がない
スクラップ業者が言うには、どんどん集まってくる廃車を処理するだけで、現状ではレアメタルを取り出す余裕がないのだそうだ。「もったいないけど、しょうがない。場所がないからどんどんつぶさなければ」「これってエコじゃーないですよ。希少金属を取れないなんて」と訴えていた。
中国ではレアメタルの輸出を制限した
そんな中、世界有数のレアメタル産出国の中国が、(国策で)レアメタルの輸出を制限すると発表した。日本は相当あわてている。
その件に関して、大胆な発言・提言もする大前研一氏が以下のような発言をしている。
「戦略不在の日本」・・レアメタル確保は騒ぐほど大きな問題ではない
「日中両政府の経済閣僚が集まる「日中ハイレベル経済対話」が、8月28日、北京で開かれました。
ハイブリッド車(HV)や、省エネ家電の部品生産に使われる「レアアース(希土類)の輸出枠を、中国が大幅に削減した問題で、日本側は「世界全体に大きな影響がある」などとして、削減の再考を求めましたが、中国側は採掘に伴う環境問題などを理由に応じず「ゼロ回答」に終わりました。
焦って戦略も戦術もないままに、ただ「譲ってください」と頼んでいる日本の大臣の姿は惨めだといわざるを得ません。私は、この問題が大きくなってしまう可能性は低いと思います。
台湾で同じ論理で議論すると、ほとんどの台湾人は「商談とからめていけば、何の問題もなく調達できる」と答えていましたが同感です。日本も台湾と歩調をあわせていけば良いと私は思っています。」 ---そのまま抜粋
そうかも・・。アフリカに進出している中国の戦略、戦術も、「give and take ×2」で見返りはいい。
だけど、中国の公害もひどいようです。1~2年前の「アエラ」だったか「スラッジ」だったか、レアメタル採掘で汚染が野放しになっている光景を見ました。日本の高度成長が公害を伴ったように、40年後の中国が後手後手の環境汚染対策を考えている・・。
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