錦織敦弁護士の奥様の訃報 [国-地方]

病気がちな体に心労

元首相補佐官で、弁護士の錦織(にしこおり)敦氏とは、2000年に私が議員になって、「地方政治改革ネット」にはいってすぐにお会いしました。

弁護士として、『水俣病救済」、島根県「中海干拓事業」廃止運動、さらには「有明海干拓」反対と、地域と一緒になった運動をしてきた人です。

「中坊公平」弁護士と一緒にやってきた裁判や事件は、庶民の苦しみの中から提起された問題を、国を相手取り闘う大掛かりなものであったと思います。

弁護士としての輝かしい足跡に加え、政治家としても実務、現場を知っている人間として
玄人筋からは、本当に期待されていたと思うんです。

ですが、2000年以降、政治の場面では、決して恵まれなかったと思います。
全国区で出るには、あまりにも知名度がポピュラーでなかった。

東京17区で出た時、同じ選挙区に、テレビ出演で知名度抜群の自民党M議員が居て、
どうしてもうまくいかなかった。
このときも、遠く九州・水俣から猟師達が応援にやってきたものだった。
「俺達を救ってくれた先生を、応援したい」の気持ちだけで。

演説は、ピカ一だと思います。
芸能人みたいな候補者と違います。
1時間でも人々を魅了した演説が出来る政治家はそんなにいない。

だけど、政治家としての資質と選挙結果はイコールではなかった。
そのたびに、候補者本人はもとより、奥様まで「敗戦」の批判の矢面に立たされる。

病気がちな体に心労が重くのしかかったんではないだろうか。

昨年暮れ、喪中のはがきが届きました。

「愛犬が死んでしまいました。だから新年のご挨拶は遠慮したい。
苦楽をともにした、家族と同様の犬でした」と。

単純に、「やさしい方たちだからさもありなん」と、思っただけでした。
だけど、このとき「喪中ハガキ」を書いた錦織婦人があとを追うように亡くなるなんて。


最愛の奥様と、愛犬が居なくなってしまった錦織弁護士、言葉もない。
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