給食に牛乳は要らない? [教育]

12月1日(月)

試験的に牛乳をやめた三条市

新潟県三条市で、試験的に4か月間(12月から来年3月いっぱい)、学校給食から牛乳をはずすということで、いよいよ今日から試みが始まった。

三条市の給食は、米飯を主としています。ですから、おかずもごはんに合う和風のものを提供しているそうです。

そこに、市長の「食育論」。つまり、和風の給食について、「和」は文化である。和文化の食事に牛乳は合わないという「食育」論を展開したんだそうです。

一方で、消費税のアップで、さらに高くなる給食費を低く抑える狙いもあるのだとか。

 生産地の北海道を除いて、全国の学校給食に使われる200mlの牛乳の単価は45円~46円程度。この部分を、ご飯を多くしたり、(カルシウムの多い)おかずを多くしたりして給食単価をおさえようというもの。消費税の10%アップ引き上げの日に備えるというのも、二次的にはあるらしいが、市長の主張は「和文化を大事にした食育」なのです。

そういった市長の思い入れもあり決められたものですが、いきなり牛乳をなくすのも問題が出そうなので、暫定期間で試行することになり、いよいよ今日から牛乳なしが始まった。

子どもたちの反応も様々ですが、大人たちの反応も様々。学校給食は、伸び盛りの子どもたちに十分なカロリーと栄養が確保されることが目的、牛乳の果たす役割は大きい、という人。「いや、無理やり飲む子もいる」という人。

「そもそも、給食のご飯が『和』文化といえるのか。そんなたいそうなもんじゃないだろう」というタレントの声に、(そうかも)とも思う。

栄養のバランスは家で?

栄養というものは、3食で摂るものだから、カルシュームが足りないなら家庭で摂ってほしい、という三条市の言い分もわかる。学校にカロリーバランスも主な栄養も、頼っているようじゃ家庭の役割は果たせないというのは納得する。

だけど、わたしが昔人間だからなのか、牛乳は給食についていてほしいと思う。おかずだって「和」風のものだけじゃ物足りない気がするし・・。たとえばハンバーグとか、カレーとかの時は、牛乳つけるとかして、給食費の高騰を抑えられるんじゃないかな。

いやっ、牛乳アレルギーの子どももいるかもしれない。だったら削ってもいいか・・。小1、少2のころの子どもには牛乳を飲むのだって大仕事かもしれない。成長期のカルシウムなんて家庭で用意したらいいのか、などなど考えてしまった。

ちなみに、三条市の学校給食に8000人分の牛乳を納入していた業者は、4か月で2200万円の売り上げがゼロになる。当然イタいと悄然とする。

三条市が、この4か月で、どんな課題を見つけ、どんな効果を見つけるのか、4か月後に興味をつなぐ。


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