だいじな決算議会中なのに [議会]

9月23日(火)

逃げ出した県議

兵庫県では、例の≪大泣き県議≫のあと、「政務活動費」の見直しをし、今議会で改正案を提出し、昨日賛成多数で可決されたという。

 改正案と言っても、大した見直しがかかったわけではありません。年間600万円(月50万円)使える政務調査費を1割削減して、年間540万円とする。前渡しで支給していたものを、会派に(前)渡し、個人個人の議員はそこから使った分をもらう、というもの。大きい改正は、第3者機関による審査が入るということ。これは進歩です。

 ところで、あまりにも有名な兵庫県議会、他にも疑惑の議員はいる。切手を125万円も購入した、領収書のコピーの日付を改ざんしたという疑惑議員(69歳)は、集まる報道陣から逃げる、逃げる。とにかく逃げとおす方がいいと踏んだのでしょうね。ヘタに一言でも発すれば、あげあしを取られてもっと窮地に陥る。69歳にしては、必死で(翌日筋肉痛になるくらい)走った。

 でも、結果としてみれば、≪おお泣き県議≫と同じくらい、テレビネタとしては面白く≪走る県議≫として今朝はテレビで大写し。どっちにしても、一度見つかってしまえば、カッコ悪いことこの上ないのです。

決算議会なのです

 そんなことより、今はものすごく大事な25年度決算を審議する大事な議会なのです。県議会も市町村議会も同じです。

 100円でも無駄にできない市町村と違って、県は国の金を通す中間管理職みたいなところでもある。必死になって財政をやっている議員はいったいいるのでしょうか。

疲弊する地方

 財政力指数が23年度0.19,24年度0.18という自治体だってある。数字としてはすごい。すごく悪い、という意味です。

例の財政が破たんした北海道夕張市だ。

 炭鉱に人が集まってきたころは人口12万人だったこの市は今人口1万人。基準財政収入額(市に入ってくる収入全体)が8億円、それに対して基準財政需要額(市の運営に必要な費用)が44億9900万円、ということで8億円を45億で割ると、財政力指数が出る。

 努力しても努力しても、人口が流失する、残った人の高齢化が進む、義務的費用は増加する、財政力はもっと下降するという悪循環が予想されます。夕張市の苦難はしばらく続きます。

 夕張市長の給料は25万円、ボーナスなし。(宮代町では2割削減条例の中給料58万円+ボーナスは年間500万円弱?)、夕張には副市長はいない。教育長と議会議長は19万円、議員は一人18万円(宮代町は一人21万円)。

 こういう自治体の決算は真剣勝負です。首長と比べて報酬が多い議員はしっかり審議しなければミッションが果たせないでしょう。

(夕張)にはならない

「夕張になるぞー」が自治体執行部、監査委員、議員までの決まり文句になりましたが、そんなこと言う人は、財政の仕組みわかっている人でしょうか。適当に言っているに過ぎない。

 ちゃんとやっていれば、少なくとも「夕張にはならない」。だって、あそこは、自治体会計特有の4月から6月までの出納整理期間を使って、1日のジャンプを繰り返し、帳簿をごまかしていたんだもの。財政課の職員ならだれでも知っていた、(もう、だめだってことを)。「確信犯」。

 職員の説明をうのみにして、監査をやった監査委員。監査委員の意見書をうのみにして決算を認定し続けた議会議員たち。こういう人たちの(うっかり)は許されない。

 こんなところをいつまでも、脅しの材料にするのは、「財政のことわかってないしろうと軍団議会」と言われかねないから、知ったかぶりの「オドシ」はやめましょう。

財政破たんの恐れ、千葉県富津市

 千葉県富津市が大変だ。(うっかり)見積もりを誤った感がないでもない。東京電力から入る予定だった法人税、固定資産税など6億円弱が入らなくなったというのもある。それによそと比べると、人件費(職員給与)がやたらと高い。財政規模の約4分の1に迫ろうという人件費では、もう地方自治体はやっていけない。

市長があやまっていたけど、それで済むわけない。

25日・26日の本会議・決算認定(認定するか、反対するか)今、調査まっ最中であります。調査が横道にそれて、[ふらふら]はかどらない、あせる。[たらーっ(汗)][ダッシュ(走り出すさま)]


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