大学のある街 [まちづくり]

6月27日(金)

久喜市議会の要望書

久喜市議会は、東京理科大学が久喜キャンパスから全面撤退移転することに対して白紙撤回を求める決議案を可決した、と今日の東京新聞報道。

東京理科大は2016年3月いっぱいで神楽坂へ全面移転するという。これまでは1年生だけ久喜キャンパスに残すというはなしもあったようですが、それも時間の問題だろうという懸念はありました。

しかし、久喜市にとっては一大事。久喜市はかつてこの大学を誘致するとき30億円+10億円と多額の補助金を出しています。このお金で大学の敷地などを購入した経緯があるわけですが、全面撤退したあと広大な敷地は売却され、売却益は大学側に入ることになります。久喜市は、〈もぬけの殻〉を眺めるだけになってしまう。

その他、大学があることのメリットは市側にいろいろあったと思われますが、大学は全面移転を常務理事会で決定し、6月17日、久喜市に申し入れをしています。

白紙撤回を求める要望書は、議会の意志でもあるし、市長、市民の切なる思いの代弁でもあるのでしょうが、こういうものは決まってしまうと動かしがたい。

大学の事情

 地方にたくさんできた大学・校舎は、都心に移っていく傾向があるのでしょうか。北千住駅の北側には東京電機大の大きなビルができました。駅近くの便利な大学は「売り」になります。大学も高層化し、駅に近いところに確保され、学生の利便性を優先されるようになっているようです。

 少子化で学生を集めるのが大変になっている大学の生き残りに、駅の近く、都内というのは選ぶ側では大きなウエイトを占めているのでしょうね。

 宮代町の日本工業大学は、創設されて50年近くになります。同じ工業系の大学が都内に敷地を確保し、新しい校舎を建てるのは、日工大にとって気にならないわけがない。学生にサービスをと、駅からのスクールバスが何便も往復するようになりました。

これも町の循環バス同様、「空バス」状態が多いのですが、そんなこと言ってられません。どんなサービスができるか、は大学の経営上極めて大事なことになっています。

東武との意見交換

 大学とは違いますが、「東武」という宮代町と密接?な関係の会社が、駅周辺にどんなグランドデザインを描いているのか、議会としても少しでも知りたいと、意見交換会を申し入れていました。その日程が決まりまして、7月15日午前に、1時間ほど意見交換会なるものが実現します。

 東武やUR都市機構が、宮代町行政に情報を出しているもの以上の話が得られるかどうかはわかりませんが、せめて議会として接点を持ちたい。こういう機会があったほうがいいに違いありません。

議員全員でいくことになりました。

※余談ですが、昨日夕方、和戸駅西口周辺の住民を対象にした懇談会(説明会?)があったようです。町づくり建設課が出張っていました。夜7時から開始だったようで、住民の方がぞろぞろ集会所に入っていきました。

その前の晩には東武動物公園東口周辺の協議会が開かれ、熱心な方たちは11時を過ぎるころまで話し合っていたという話でした。

こういった地域限定の集いは、あまり知らされていないし、(わたしのような)よそ者が参加するわけにもいかず、なかなか情報が入ってこないものだなと、少ししょんぼりしていますが、仕方ないんでしょう。


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