今でも海外視察? [議会]

6月19日(木)

区議の海外視察

東京都渋谷区の6月議会。渋谷区は区の庁舎の建て替え関連の予算で、議員の海外視察の予算を提示した。

渋谷区議会では、6月4日、区長が区議の海外視察費を提案、2019年までに建て替える予定の区庁舎(議場を含む)の議場の調査をしてきてくれ、との議会への要請をした。

「いまどき、海外視察?!」とびっくりした区議もいたが、大方の区議は「せっかく、区から頼んできているので」と乗り気だったそうだ。

そこへ一部の議員の追及、市民からも「派遣中止を求める」要望者が出るに至って、問題が大きくなってきているようです。

子どもの体育施設などの予算を削ったのに、一方では、時代錯誤の(議員一人数十万円、7泊8日の)海外視察。今でもまだ目的のうすい海外視察に行っていたのか、と呆れました。

ぜひとも、スムーズに庁舎建て替え関連の予算を通してもらいたいという、行政の議会への媚(思いやり)に感じられてならない。

県議会ではH16年に、買春疑惑

埼玉県議会では、H15年までは4年の任期中、県議は誰でも一度は海外視察に行ける特権がありました。もちろん、視察の効果などは、ハナから期待されておらず、報告も簡単なものを代表が提出すればいいというもので、単なる海外旅行のプレゼントでした。

H15年12月の東南アジア視察のとき、(ほとんどが物見遊山だったのですが)タイやカンボジャで、買春目的で遊んだ県議団の様子がビデオでとられ、日本テレビで放映されました。この時の議員たちのほとんどは、問題視した選挙区の住民によって次の選挙で落とされ、県議会も海外視察を無期限中止にしています。

宮代町でもH8年くらいまで

宮代町議会も、実はH8年くらいまで海外視察と銘打った旅行に行っていたらしい。バブルがはじけてなくなったということです。

ついで、私が当選した第1期目のH12年~H16年までは、4年の任期中に1回だけ2泊3日の視察がありました。

この時だけ飛行機を使った国内視察ができるということで、「それっ」とばかり、北海道や沖縄などに(視察する目的を見つけて)出かけたのでした。

ところがこれも、H15年11月、北陸の方の視察を最後に無くなりました。最後の2泊3日視察は、行きを新幹線、帰りに飛行機を使ったものでした。この時は、担当職員が、町のバス(この頃はどこの自治体でも公用のバスがあった)で、羽田まで迎えに来ていたのを思い出します。

今も、市議会では2泊3日の視察は続いています。が、すべて列車、飛行機を乗り継ぎ、泊まるところもビジネスホテルというのが定番となりました。

時代錯誤

そんな中、渋谷区議会の海外視察です。なぜ、欧州(ドイツ、ベルギー、イギリス)なのか、ロンドンやベルリンでは行政の機構や規模が違い参考にはならないという。

今、海外視察に、行くとしたら、明確な「費用対効果」が求められる時代です。こんな目的があいまいな予算はありえない。

宮代町は、相変わらず小ホール

進修館を指定管理制度に移行させる準備をしている宮代町ですが、来年4月から民間(NPO)委託する場合も、小ホールを議場として議会中だけ借りるという仕組みは変わらないらしい。

わが町のように、議会が議場を持たず、「議会中貸してもらう」という立場の議会もあれば、いまどき、海外視察が計画される議会もある。


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