卒業式&教育委員会月例会 [教育]
3月16日(日)
卒業式
昨日3月15日、百間中学校の卒業式に参列させていただきました。3クラス93名の卒業生たちの、肌寒さと緊張に体を硬くしながらもまっすぐ前を向いた姿に心を打たれます。
在校生の送辞、卒業生の答辞は、澄み切った歌声とともに読み上げられ、いつも感動するところです。ジーンとなります。今年は、でも、涙をすする子は少なかったように感じました。
式辞を読む校長先生が、時々詰まって涙をこらえる場面がありました。
9時半に始まった卒業証書授与式は、例年より10分ほど長くかかり、11時40分頃終了しました。こういった厳粛な場面に立ち会わせていただくのは、心が洗われるようでいいですね。
午後、教育委員会傍聴
午後1時から教育委員会月例会を傍聴させていただきました。終了は4時半。けっこうかかりました。
報告が多かったのもありますが、所々で質問や意見を述べる教育委員長のお人柄にもよると思います。前にもお伝えしたことがあると思いますが、現在の宮代町教育委員会、行政と距離を置く機関であること、教育の現場の声を大切にすることができていると感じられます。
教育委員長が自ら意見を言い、事務局に訊ね、自らが忌憚のない意見を言うことによって、意見少なめな他の教育委員の口を開かせている、と思います。
告辞、長かった
その教育委員長が休憩のときおっしゃる。「今日の卒業式、告辞(教育委員会が卒業生に卒業を告辞する)が長かった。その分、式が伸びましたね。反省」と。それから「ソチオリンピックが終わったばかりだからといって、式辞、告辞、祝辞の中に、オリンピックのことが多かった」とも。
聞いていて、おもわずニヤッとした。私も、それ、出席した中学校でも感じました。確かに告辞(ばかりか式辞も祝辞も)長かった。実際、「長かった」といっていた人もいた。
ジャバラに折りたたんだお詞書がいつになっても終わらない。5分?6分? 10分くらいに感じた。緊張や感動の中に居る人たちも、長すぎると、緊張が切れてくるもんです。
それに、「君たちに、ソチオリンピックで感動をくれた羽生ユズル選手のことをお伝えしたい。羽生選手は・・・」という感動的なお話のあとに、すぐ「卒業生のみなさんにソチオリンピックのときの浅田真央選手のことを・・・」というまたまた感動的な話が続く。
結果論だから仕方ないけど、こういうことは運動会でもある。ごあいさつでは、「感動的な人の例」が好んで話されるもんだ。
誰もそういうことには触れないけど、この教育委員会では「あれはちょっとまずい」というのが、すーっと出てくるのがいいと思いました。式に参加している人、教育の現場のことに敏感になるのが教育委員会の役目だと思うから。
率直な意見
それに、議会が紛糾した「小1と中3の教室にエアコン」について、率直な意見も出た。たくさんある教育委員会所管の事業報告に「あっ、そうですか」と相づちを打つだけでなく、なぜ、議会で多くの議論があったのかの質問をしていましたし、可決するも≪付帯決議≫をいただいたのだから、教育委員会としての意見をきちんとあげるということを確認していました。
「教育の現場だったらどう考えるか」「親だったらどう考えるか」の立場に立ち、きちんと意見をおっしゃる。確かに、ここは(この時間)行政から自立した機関としての立ち位置を保っていた。
それに、事務局となる町職員も、教育委員会事務方として、行政っぽく(?)説明しすぎないのもよかった。
◎あっ、そうそう、成人式についても意見があった。「成人式」という式であることを考えると、自分たちだけで盛り上がるような企画はいかがか、という意見。
本当に、そう思っていた。(なんでこの人たち=新成人=は、こんなにあどけないんだろ。中学の卒業式のとき、緊張で青白くなった顔の凛々しさをどこかに忘れてきちゃった。盛り上がりだけなら他でやってくれよ)と。
式が何事もなく、無事に終われば、と思って運営に及び腰の行政にも「もう少し工夫を」と提言した教育委員会でした。
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