10回目の「議会懇談会」 [議会]

11月11日(月)

議会懇談会も10回目

昨日・11月10日午後から、みやしろ図書館において、「議会懇談会」が開催されました。5月と11月に開催されるのは、3月予算議会、9月決算議会の記事が載る「議会だより」を提供資料として、町政全般の意見交換をするというのが目的(と思う)。

残念ながら、年々参加者は減っている。もっとも、これは、全国的に見ても議会活動を先駆している千葉県流山市議会でも、同じような現象になっているというから、今更嘆いても仕方ないのでありましょう。

昨日は、出席議員12名(14名のうち2名は所要で欠席)、これに対して参加町民も12名ほどだったと思います。

それより、少し心配なのは、回を重ねるごとに議会と参加住民との「対峙」型になっている空気。住民の方にとっては、行政側がタウンミーティングのようなものをやらないことも相まって、行政への意見を吸い上げてくれる場がなくなっていると思われます。そこで、唯一、行政に対する注文の窓口が議会だけになっている感がある。

そこで、さらに少し心配になったのが、住民の追及が厳しいゆえ、議会(議員)がタジタジとなり、言い訳気味になっている。議員が「そうですね。その通りですね」「ごもっとも」「すみません、そこまで(執行側を)追及できなくて」というのは(能なし議会)なのか、「いや、議会は精いっぱいやっている」「議会には議会の仕組みがある。執行側が出してきた案件については、乏しい情報の中、(仕組みの中で)やっていますよ」と対峙すれば力強い議会なのか、難しい。

どちらにしても、文字通り「懇談」になるのは難しい。

むずかしくて当然かもしれない。地域の懇談会と違って、和気あいあい、なんて初めから持っていく必要のない「議会との話し合い」なのだから。

「同感です」

ある住民が「ふれ愛センター」の行方について、「利用者はなくなるのではと心配している。他の町のように住民本位に運営してほしい」という意見があった。これには議会として沈黙。要望として受け取っておく、という雰囲気。発言者にとって冷たい反応となった。

議員は、方向性としてはこの住民の心配どおりになるのでは…と思って黙っているのか。でも、それじゃやー、この雰囲気は、行政の窓口と同じではないか。議会と執行が双子みたいに同じ雰囲気? そりゃーないよ、議会としてまったく住民に添ってない。

そこで「今の方のご意見に同感です」と私は発言した。「議会が、住民の心配に同感できないでどうするんですか」と瞬時に思ったことを言ったつもり。

住民は先回りして心配しているのだ。「お風呂」が使えなくなる時も、「加納さん、ふれあいセンターのお風呂もう使えなくなるの?」と聞かれた。その時、われわれ議会人は、その具体的計画を執行から聞いてなかった。相談もされてなかった。だから「まだ、その段階でないと思いますよ」とその方に言ったのに、すぐ(新年度から)風呂は廃止になった。ふれあいセンターの維持管理(機能廃止も含めて)議会は、執行の≪後追い≫気味に知らされているだけなのだ。議会としてこういったことはかっこ悪いことで、監視機能も、町の「意思決定」機能も果たしていないということを意味する。

場内の雰囲気は、「住民の心配に議会が同感できないでどうする」といった私の発言は多少支持された雰囲気だった。が、議会として情報も取得できず、議論をリードできないという現実に、最後は「同感しているだけでは困る」と一蹴された感じだった。

議会基本条例は何のために

一昨年、制定された宮代町「議会基本条例」を、熟読している住民からは、条例文を引用し、「議会の説明責任」「議会は市民の多様な意見を的確に把握し・・・」市民サービスにどうつながったのか、などの質問が(事前通告で)出ていました。

これは、われわれ議員には、当日質問書が渡されました。≪懇談会≫に事前通告を認めると、誰もが事前に通告することになり、それに答えるだけの「議会懇談会」になってしまう。本来の議会懇談会の意味を失う、という見解で、事前通告は取り扱わないことを参加者にお伝えしたところです。

ところが、当日質問の内容によっては、議員が答えに詰まってしまう、(しどろもどろ)とは言わないが十分に答えられないという現象も起こる。事前通告した住民は「それ、見たことか、だから事前に通告したんだよ」と言いたくなってしまう・・・・。

「議会基本条例」については、理想像を作ったのでは、意味ない。できそうもないことを盛り込むのはやめた方がいい(と、私は思っている)。

条例文にある議員間の豊富な議論、というのは一番必要で実はできていない。議会の意志は、少ない議論、いや、その前の「会派」の数の論理で決定されているのが現実だから。充分な討議を望むのは難しいのでしょうか。

住民側も、「国の政治と違うのだから地方くらいは数の論理はやめてよ。ナンセンス」と言いながら「数を集めて会派を大きくして、要求を通せるよう頑張って」という漠然としたエールも存在する。

なかなか悩ましいことになっている議会懇談会ではありますが、ほかの自治体で、執行に言うことを取り違えて議会に要求している、というようなことは無いのが、宮代町の成熟度。それでも、執行に対する不満は、(議会がしっかり働いていないから駄目なんだよ)と、こっちに来てるな~(とも思うのは私だけか)。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。