公共建築から考える・・多機能学校 [まちづくり]

12月9日(日)

東洋大学鶴ヶ島プロジェクト

「渋谷ヒカリエ」で今日まで開催されていた「東洋大学・鶴ヶ島プロジェクト」報告イベントに行ってきました。

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公共施設では最も重要な学校施設。少子化と公共施設全体の老朽化は、日本国中どこでも抱える問題といっても言い過ぎにはならないでしょう。

学校施設を単独で維持するのではなく、コミュニティーの他の施設と一緒にするという多機能ソーシャルデザインが注目されています。

東洋大学が埼玉県鶴ヶ島市を舞台に「学校と公民館の機能を実現し、かつ面積を学校程度にとどめる」研究の経緯報告がありました。

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 必要な施設、面積、今後必要となる財政などが、まず検討材料として出されました。既存の施設をそのまま維持するには、財政投資のうえで相当な不足が生じる。公共施設の借地代もバカにならない。あらゆる面からの「スクラップ&ビルド」が検討されました。

市民と大学のミーティング

東洋大学の学生55人は、それぞれの研究、グループでのリサーチを元に、鶴ヶ島市民に向けてプレゼンしました。

技術軸、作家軸、プランナー軸で研究し、鶴ヶ島市に出かけ、7回の市民ミーティング、ジュニアミーティング(小学生との対話)などを開催し、市民ニーズを探りました。

そういった大量の作業をへて、それぞれが「あるべき多機能施設」の模型を作り、みんなの前でプレゼンし、優劣の投票を行いました。

選ばれた作品に、2~5人の生徒が集り、作家軸を形成し、さらなるモデル作りが始まりました。9つのモデルつくりの末、以下のような模擬施設模型ができました。9つありましたが、無作為にシャメで撮りました。

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 渡り廊下で行き来できるオープン感がいい! どのスペースにも、大人のスペース、子どものスペース(教室など)、地域交流のスペースが良い具合に配置されています。

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8つの多機能モデルは、低層な建物で広々とした空間が、(機能を凝縮したので)できました。その中で、たった一つだけあった、高層化した多機能施設。年間経費がバカにならない公共施設の借地代、これを高層化したことで極端に削減し、一つのところへ行けば、いろいろな機能があり、かつ移動距離が短い、という利点がいいと思いました。


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