教育委員会人事・地域発 [議会]

9月28日(金)

教育委員会人事質問で懲罰?

関西のある県の、ある市議会で、教育委員会人事のことを質問したら、組織(教育委員会、市長、議会)から突然圧力がかかり、懲罰動議が出された、という報告がありました。

ことの発端は

関西のK市のことです。1人の女性議員が、議会の一般質問で、教育委員会・教育委員長の辞任の経過について質問しました。

内容は以下の通りです。・・・・・・・7月31日の定例教育委員会(月1回程度開催され、教育委員長、委員長代行、教育委員2、3名の合計4、5人の教育委員は、これに出席し、所管からの報告を受けるのが主な仕事。時間が限られているので、教育委員のほうからいろいろ質問したり議論を交わしたりはあまりない)において、教育委員長から自らの辞職に関する発言がありました。

※ここで説明しておきますが、教育長と教育委員長は、まったく違い、教育長とは教育委員会という組織の事務局を総括する文字通り自治体教育局のトップに君臨する人で、常勤です。教育委員長は、4、5人いる教育委員の長で、定例教育委員会などを司ります。非常勤で、仕事は月1回の定例会で報告を受けるほか、町の行事に(来賓として)参加したりします。教育委員長の年報酬は宮代町の場合、年間15万円ほど。(ざっくりいいまして、すみません)※ 権限を持つ人(首長とか)が責任者となるのが法的に普通ですが、教育委員会の責任は、教育委員会という合議制機関にある、ここはチェックポイントです。

質問した議員は、この定例会を傍聴していました。K市の教育委員会は「開かれた、行動する教育委員会」としてかなり透明性の高い委員会で、市のホームページでも会議録をすべて公開しています。

教育委員長の発言「辞任したいと思います。誤解されては困りますが、私が何か悪いことをしたというのではありません。教育委員会事務局幹部に、信教の自由にかかる重大な人権侵害があったからです。(看過できません)。どうか、委員のみなさまは、ことの重大さを鑑み、私自身の覚悟と受けて、辞職理由を公明正大に市民の前に明らかにして協議してください」

これを受けて8月3日、臨時教育委員会が開催されるのですが、これが非公開となりました。なぜかわかりません。辞表は教育委員会で同意受理されました。

女性議員は、このことを9月18日、一般質問で取り上げ、その経緯を質しました。このときは、議長からの勧告もなく、普通の一般質問として質疑がやり取りされました。

ところが突然圧力

ところが、9月20日の夕方、突然、懲罰動議が出された(のだそうです)。この質問は問題だ!議事録から削除しろ。質問した議員は謝罪しろと。どこかからの要請や圧力のため、中立のはずの議長が動き回り、動議に賛成署名する議員を探しているということでした。

懲罰の内容は「教育委員会の信用をなくさせ、市民に、こんなへんな自治体かと不安を与えたことは、議員の品位に欠け、議会を混乱させた」ということです。

議員として当然の質問だし、議会は何の違和感もなく、進行されたのに、突然「懲罰を与えよ」とは?

この成り行きは、市民派議員、全国フェミニスト議員連盟などのMLネットワークで、短時間のうちに全国に回ることになりました。疑問や 苦情のfaxやメールがK市議会、k市教育委員会に寄せられたみたいです。

こういった全国からの抗議を気にしたのか・・・9月21日、K市議会は、懲罰から問責決議に変更し、議会最終日の10月2日に処分を決めようとしています。問責決議には、全会一致が必要だそうで、なんと同じ会派の議員にも賛同せよとの要請があり、普段一緒にやっている同じ会派の議員もすんなり同意!(あ~、無情)

信用をなくさせたのはどっち?

それにしても、懲罰の理由が「教育委員会の信用をなくさせ、市民に(こんなヘンな自治体かと思わせたから)」とは、なさけない理由ではありませんか。

権力とか組織とかは、普段(開かれた・・)といいながら、なんかあるととたんに、扉を閉めて冷たい風情をしてしまう・・。

変革をもっとも求められる教育委員会なら、多少の批判を乗り越えなければ、変われないと思います。

宮代町では、こんなことないから安心してますけど、定例教育委員会なんてほとんど傍聴されないから、幾分「井の中の蛙」気味ではあります。


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