どこかで聞いたフレーズ [合併問題]

9月5日(水)

合併がバラ色ということはない

本日、一般質問1日目、一人目のE議員が「合併に関する住民意識調査をして欲しいとの町民の思いに沿うべきと思うが、町の考えは」と、町長の考えを質しました。

これに対し、町長は、「今は町内にも近隣市町にも合併の機運はない。今、そういった動きをもちかけたら、きわめて友好的な近隣との関係に影を落とすことになる。したがって意識調査もやるべきではない」と答弁しました。

E議員は、「庄司町長は合併は究極の行財政改革だ。合併を進めるべきとの認識は変わらないと常々言っている。『求めよ、さらば、与えられん』という言葉もある。どこと合併ということではなく、町民は合併に対してどう思っているのか、町民意識を調査するべきだし、待っているだけでなく当町から働きかけることも有意義だ」というようなことを言い、再度町長の見解を求めた。

これに対し、やや気色ばんだかに(私には)見えた町長は、「合併がバラ色とばかりはいえない。交付税も最初はいいが翌年から減り・・・ですヨ」と合併がバラ色ではない論を言い出した。

 どこかで聞いたような言葉だ。ああ、H14、15年頃、急速に進められる合併協議に反対する人たちが、榊原町長はじめ、4市町合併推進派の政治家、事業者に対して言っていた言葉とそっくりそのままだ。(その頃、私は多くの事務事業を一緒にやっている久喜との合併を主張していたけど・・住民意識調査で葬られた)

いつでも、どこでも、便利に使えるのがこの言葉だ。

「合併」そのものに反対する立場でも、合併したいが(今)じゃダメだからもうチョット時期をずらしたい時、合併相手(組み合わせ)が気に入らない時、合併論議を出してきた人・会派が気に入らない時、様子を見たいとき、etc いつでも、だれでも使いたがる。

確かに、当時と今では合併推進する交付税などなくなって、状況が違ってはいるが、「合併がバラ色・・じゃない」論は、時期と発言する人(立場)が違うだけで、誰でも使える言葉。なのに、おかしいのは、コレをいう人がもっともらしく「合併はバラ色じゃないんですョ」と説教するんですね。

実施の時期と会派が違うだけで、言ってる中身は・・

あっちが言うから<時期が悪い><機運がない>、でも、こっちが言うときは<今こそその時><機は熟した>なのだ、とは政治のなせる業だが、それにしても、町長のこのフレーズは、あまりにも当時の共産党さんあたりが議会で使っていた言葉に酷似しているのでびっくり。

難儀なものです、合併論議は

難儀なものです、合併論議は。誰かを悪者にしなくちゃ収まりがつかない。

 ちなみに、7年前の町長選挙に出馬した時、対立候補の会長は、「この候補(私のこと)は、春日部合併に反対して、235億円ガポッともらえる交付税をパ~にしたんですよ、みなさん。235円じゃないですよ、235億円ですよ。あー、もったいない」と、私の街頭演説の10メートル先で熱弁を振るっていた。

意識調査に不信も・・

私は、素朴に、「町民の(意識調査を希望する)声が多ければ、住民の意志に沿って、決めるのが議会の使命」と思っています。ナンダカンダ逃げてないで住民の要求が多ければ、やったらいいじゃない。

一方で、私は、調査を実施する方(行政)が、その気になれば、いくらでも操作できるのが無作為抽出調査というものだと思ってもいます。

その点、住民投票は透明です。住民投票を常設できない基礎自治体、だからしょせん無理なんでしょ、ね。

でも、でも、何でも自分で決めるのをおっくうがって、「お上」任せにして無関心、無傷でいたい、という宮代町民気質というのもあるんですよ。

住民参加が盛ん、というあれ、実は「自己達成」したいときだけです。


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