議会の答弁書 [議会]
6月9日(土)
どんな答弁だった?
市民派議員たちは、当然ながら大きな会派に入っていない。だけど、遠くまで出かけていったり、独自の情報網を張り巡らせて、たくさんの政策情報を取り入れる。その努力と、それだけではない政策になりえるものを嗅ぎ分ける能力を持ち合わせている。仲間からたくさん吸収できるネットワークに感謝することは多い。
行政によってかくも違うのか
その延長線上で、同じ政策情報を共有し、それを議会活動の中で行政に提言して行く中で、それぞれの自治体で様々に扱われていく現状を報告しあうのもなかなか面白い。
「こういうことを先進的にやっている自治体があるよ。どう?今度研究してみない?」「あっ、似たことやっているの知ってる!」という情報の中から、<わが町に是非、取り入れてもらいたい>ことを、議会の一般質問で取り上げるとしよう。
たまたま、同じような質問をしても、行政側の態度、つまり積極的にやろうとするのか、ボツにしたいのか、、、かなり違う。
昨日も、ある質問のことで、「どうだったメール?」をもらった。この議員の情報からヒントを得た質問だった。あとで報告がてら連絡入れようと思っていたんだけど、現実の答弁が、あまりにも焦点ボケだったので連絡を躊躇していた。
こういうのは答弁する課長が答えを作るのではなく、もっと下の担当職員が作るのでしょうか。とにかく質問の内容が80%くらいしかわかってないのでは、と感じました。
ニュートラルにしておけば自然に入ってくる政策を、最初からトップギアで「無理かと存じます」「研究課題とさせていただきます」と牽制しておきたい様子がアリアリでは、もうあきらめるしかない。行政に先見性とセンスがあれば、すぐ取り組める簡単なことなのに、と思いました。
「得」することに真剣さがない。「損」し続けていても、行政は、新しいことを「おっくうがる」。
私のFAXした答弁書を見たその議員、「あまりにひどい。思わず絶句しました」と返信メールをくれた。と、同時に自分のところの担当課が、どう答弁するのか心配になったそうです。
「先見」のあるところはもうやっている
町(行政)が得すること、新しい情報、政策をこれまでも提言しているが、聞いてくれるところと、全然耳を貸さない課に分かれる。やってくれている課は、もう次の段階に入っている。
今回の「提案」も、質問する前に、すでに実施しているH市の庶務課に電話で確認した。すでにほかの市町に先んじて実践して思った以上の収益を上げているH市、課長の言葉も親切で丁寧だ。全国的には、もっとすごいところもいっぱいある。
「これまで、20台の自販機で240万円(その中から100万円電気代を引く)しか得られなかったのですが、この方法に変えてから、940万円の収益が上がっています」と。
H市は、ほかにもけっこう前向きな取り組みをしている。市の広報誌もなかなかだ。
答弁の中の修飾語
こういってはなんですが、議会の答弁はやたらと慇懃でもったいぶった言い回しをすると思う。また、そういう答弁が議会らしいと機嫌よくしている議員もいるかもしれない。だけど半分は無駄な修飾語だ。時間がもったいない。
その上、質問の趣旨を間違えてとらえたり、ろくに研究もしないで、「それは、こうでございますから、できかねます」と(やらないための)答弁を作っているのでは、最初からお話にならない。
得な話は、「いずれ・・・」ではダメなのです。「即やってみます」でなければ。
PPSの電気にしたって、反射板蛍光灯にしたって、3年も遅れている。もう「うまみ」はないですヨ、今からでは。自販機だって、違った視点をもてば、一桁違う利益が計上できるのに。また他の自治体に先を越されるネ、こりゃー。
公共施設というのは、その公共性ゆえ、とんでもない収益につながることもあるのです。
もちろん、公共施設だから、ただ同然で資金を持たない団体に便宜を図るのも使命、その一方で<公共>のメリットでビジネスをするのも使命なのです。
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