民主党代表選、地方のかわら版 [国政]

8月28日(日)

小沢さんがついた人が、いきなり<一歩リード>?

結局、民主党ってところは力と金が期待できそうな人のところで政治をやっているんだなー。国政に素人の私でもそうわかる様相です。

それまで混沌としていたのに、小沢さんと鳩山さんが支持するといったとたん、昨晩から今朝にかけてマスコミは、海江田氏一歩リード、という。

世論や、評論なんて通用しない世界なんですね。党の中で必要なのは選挙に必要な金。金と権力を持っている人に恨まれたら<もう終わり>と、小沢さんの顔色を見る人ばかり。(裁判の決着がまだついてない、党籍を持ってないひとなんですけど)

でも、投票は無記名投票なんでしょ。「天のみぞ知る」投票行動は、誰にも分からないんですから、正直に、思う人に投票してくださらないでしょうか。

宮城県石巻市雄勝

今日の朝日新聞朝刊に、雄勝町の手作りかわら版「月刊おがつ」のことが出ていました。津波で大被害を受けた雄勝地区4,300人のうち2,700人が地区外に移った。でも「故郷を忘れず、いつか帰ってきてほしい」と、<雄勝の今>を伝え続けようと、地元有志が立ち上がったそうです。県外に行った人も含めて、A3版裏表1枚の「月刊おがつ」は郵送することにしました。パソコンを持っていない人が多い。あっても高齢者はパソコンから読むことは困難だ、と。

パソコンならそんなに費用はかからないかもしれない。でも、郵送が正解です。手元に来れば読みます。新聞にはカンパを募る、とありました。私は、少額でもカンパをしようと思ったところです。

雄勝町を懐かしむ

国政のことは、為すすべがありませんが、雄勝町のことは書けます。

5、6年前、石巻市に編入する前の雄勝町に視察にいったことは以前書きました。ホタテ、カキの養殖が盛んなきれいな海を持つ雄勝町は、コンパクトな医療体制を作るなど、過疎の村ながら手作り行政をやっていました。

たいていの町村議会が、「議会だより」を議員自ら編集していますが、雄勝町の「議会だより」は秀逸だった。表紙を飾る人々の表情がいきいきしていました(海風で日に焼けた顔が笑っていました)。議会の賛否の背景、各議員の態度も分かりやすく研究されていて、同じ町村議会としてとても参考になりました。

議会費そのものが巨大で、職員もたくさんいる市議会などは、職員の関わりが多い。町村議会とは根本から違うのです。

宮代町の議会紙編集委員会では、職員のする仕事は、お昼の手配くらいですが、地方の町村議会も似たり寄ったりでしょう。(市議会は、町村と違って議案審議も、仕事もいっぱいあるからそんな雑用はできないよ、と嘯(うそぶ)く正義派市議の顔をマジ視しますが)だから、『全国町村議長会』の「議会広報研修」には真剣に参加し、アドバイスを下さる専門家の意見を聞き、コンクールに応募し、次への力にしているのが町村議会議員です。コンクールで賞を取った小さな村の議会に注目し、研修に行きます。

町村議会の研修といったら、ほとんど1泊2日です。日帰りもあります。2泊3日がふつうの市議会とは違います。いきおい、研修先は東北地方南部、甲信越、東海くらいにしぼられ、その中でも地道に努力しているところが多い東北の自治体が研修先になります。

今回の震災で、かつて議会活性化を学んだ亘理(わたり)町、議会紙編集を学んだ雄勝町など海辺のまちは、壊滅的打撃を受け、町そのものが消えてしまいました。

研修の時、あんなにユカイに談笑し、名刺を交換し、握手をした人たち(かっぷくのいい、裕福そうだった議長さんを含め)みんなが、今、将来の展望も描けない境遇にいる。私たちは想像することくらいはできます。でも、できることは、思った以上に少ない。そのなかで、ほんの少しできるとしたら、こんなことぐらいかな、と思います。

あの雄勝町、今の石巻市雄勝地区の奮闘ぶりは、手に取るように分かります。「痛みを分かつ」とか「東北の心に添いたい」とかいいます。こちらとしては、余裕の中でするのでは、痛みを分けたことにならない。ちょっと(やせ我慢)をするのでなくては、と自戒して・・・。

持続可能な関心を寄せるというのは、けっこう難しいのかなと思う。アンテナショップの義援金募金箱をすかしてみると、その現実が分かる。


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