家が3軒のところに5メートル道路

「お好み焼き」で隣に座った人

夕べ、急に電話で呼び出されて（そういうお誘いは、相手によっては、出かけルンです、わたし）「お好み焼き」屋さんにいきました。県道沿いにポツンポツンとある「飲み屋さん」も、年々さびしくなり、たくさんお客さんが入ることもめずらしくなりました。

お客である知人が「加納さん呼ぼう」といったのか、経営者が自主的にＴＥＬしたのかわからない。けど、どっちだっていいです。「お待たせー！！」と機嫌よくいくのは私。あまりお金を落とさないけど、ちょっと参加して「町の活性化」に寄与するのは嫌いじゃないから。

一人で来ているお客さんが、２、３人同じテーブルで食べたり、飲んだりしている。わたしも「はじめまして」と、仲間に入れてもらいます。最初は「お客Ａです」「わたしＡ´」といっていても、少し経過すると「あ～、加納さんかい。俺、（票）入れなかったけどさ、知ってるよ」となってくることも。

その中のひとり、「住まいはＮ地域のほうだよ」と。学園台の人は、そういわれても（新住民だから）場所がピンとこない。わたしは、町の隅々までわかっているので「あ～、狸が出そうなところじゃない」とチャカしてしまう。

その（狸が出そうな、というのは嘘です）地域の、自転車くらいしか通らない道が最近５メートルの真新しい道路になった、という話になった。

「これまで、選挙カーが１回しか入ってこなかったよ。もう１０年位前に。感激したから、そこの３軒はみんなその人に（票を）入れたってよ」と、笑い話。

「ところが、最近、突然立派な道路になっちゃってさー」と、その人。まわりの人たち「何でそういうことになるの？利用がチョー少ないのに」　その人「何でも、地域活性・生活支援交付金ていうのがあって、それを使ったって話だよ。５７００万円だってさ」（注・・ここだけで５７００万円ではない）

あ～、自民党末期の「地域活性化交付金」補助率１０分の１０ネ。補正予算で議会に出てきたとき、「なんで道路３ヶ所だけで消えるの？交付の趣旨を理解していない。夢も活性化もない使い方だ」とわたしが反対討論したお金、ここに使われたのか－…。

景気を浮揚させる、地域が元気になるためという臨時の交付金だった。ほかの自治体が「目に見える活性化策」を打ったのに、宮代は「道路にしか」使わなかった。それもかなり限定的な地域活性化、地域益誘導だった。それで、「交付の趣旨」からいってもおかしい、とわたしだけ反対したアレだ。動議をかけて「修正案」を出そうとしたけど、だめだったアレだ。

わたし「みなさ～ん、あの辺はホント、家が３軒しかないところ。３００メートルくらいの距離かもしれないけど、狸もびっくりする道路が、突然出来ちゃったんですよ。近くの人も、何で出来たかわからないって」（あくまで、酒の上の話ですから、なごやかですよ）

その人「だって、しょうがないじゃない。俺ラー、別に陳情したわけじゃないけど。いい道が出来て良かったんだよ。５７００万円だってよ。議員のＸさんがやってくれたんだってサ」

うちの近所のＢさん「町民益を考えたら、そんなのないよ。狸だって迷惑だ」その人「うん、狸の環境破壊！」と、ニコニコ。近所のＰさん「なんでＸ議員なの？　ぜんぜん違うところに住んでいるのに」　その人「力があるんだよ、きっと。人気もあるよね、あの人。それと、その前に元議員のＸＸさんもやってくれた」と。（おーっと、その人も線路の向こうの人じゃない！）　結局「オレがやった仕事なんだよ」と言ったが勝ちだ、議員の世界は。

近所のＶさん「議会の予算の時、審議しないの？　そういう道」　わたし「急に出てきたバラマキ交付金だもの、当初予算じゃーないんですよ。審議が甘い気がする。町側はね、横の線でつなぐ大事な道路とか説明するのよ、質問するとネ。でも、わたしは『半分でもほかに使えないかって言ったのよ。エコカー買って古い公用車を替えるチャンス。その方が庁内が活性化する』っていったのよ。」　（…ソッカー、あの道がそうだったのか！）

いろいろ言ったけど、何のことはない、きわめて政治っぽい話だったようだ。

そっかー、それで先日、あの辺でポスティングしてたら「加納さん、この辺の人はみんな嫌いだよね。道路一つ作れない」といわれたのかなー。

お酒の席なので

お酒の席で、知らないもの同士で仲良くなると、ひょんなことから「実は…」が出て来る。でも、そこは盛り上がっているお酒の席、みんな「〇〇さん、正直だよねー、いいんだよ、いいんだよ。道路が出来たってさ。〇〇さんのせいじゃないサ。仲良くしよう」と、さらに盛り上がるのでした。