人事院勧告②下を向いた職員? [議会]

住民感情が心配
昨日の議会初日での「期末手当削減」議案の否決は、少なからず職員のぎごちなさを生んでいるようです。
心なしか、下を向いている職員。
出来れば気がつかないふりをして、通り過ぎたい人。

期末手当を削るより、モチベーション(やる気)を上げて、頑張ってもらいたいとの、議会の意志は伝わっているのでしょうか。
職員のモチベーションはむしろ下がっているようです。

埼玉新聞で問題提起
これについて埼玉新聞が今朝の朝刊2面に載せ、問題提起してくれたと思っています。

制裁があるのでは
人事院勧告に従わないと、交付税に影響があるのでは?
あるいは、ペナルティーが科せられるのでは?
冬のボーナスで、夏冬2回分削減を強要されるのでは?
といった心配を口にする職員もいました。

総務省、県庁市町村課で確認済みです。
これらの不安、心配は当たりません。
確認済みです。心配のしすぎです。
「100%大丈夫です」といったお役所はなかったけど、「そんなに心配することはありませんよ」という言い方をしている。
人事院、総務省から県には
「地域の実情を踏まえつつ、国の取り扱いを基本として対応されたい」
との助言が担当課にあったそうです。

総務省とのやり取りを町の担当にお伝えしました。
「それは解っていました。私たちが心配するのは住民感情です」と。
「宮代町は住民と協働のまち作りをやって来ました。そこに影響が出なければと思って…」と。これが本音でしょう

少数ながら「余計なことをしてくれた」と、つい正直に出ちゃう人もいる。
微妙な顔だった、その風景を思い出して、「まいったナー」
だけど、ニコニコ元気に仕事の話に、雑談に興じてくれる職員さんもいっぱいいた。

これは議会の意志です

職員の皆さんが決めたわけではありません。
重ねて言います。これは議会の意志です。
議会は「臨時に期末手当を削るより、仕事で汗を流してもらう」という事を優先的に考えた結果、人事院勧告を採決で否決したのです。
住民感情の矛先は議会に向けるべきです。

他の議員さんの事はわかりませんが、
でも、多分私と同じだと思います。
私はなんと言われようが「私は議案に反対し、否決になりました。訳はこうです」といいます。

税金を払っている住民の皆様から、行政コスト(職員)には厳しい目が向けられるでしょう。
しかし、人事院勧告は国家公務員に対してであり、地方公務員は独自の削減計画の中にいます。地方分権とはそういう事だと思います。
国家公務員と違い、猫の目のように変わる国の政策の最前線の作業をするのは地方公務員です。ますます忙しさを強いられると思います。

それでも文句を言う住民は、どんな場合でもいます。
介護保険の滞納で役場を訪れても「お前らが悪いから払わないんだ」という納税者。

削減、削減の「引き算」だけでは、気持ちでジリ貧です。戦略になりません。

県内では、皆野町が否決しています。
先日電話したら皆野町の職員は、下を向いていませんでした。

北本市では、特別職(市長など)と一般職員の分は夏季ボーナス削減を可決、自分達(議員)の夏季ボーナスを否決したということです、、。

全国的に見ても、自治体の実情で考え、否決になったところがボチボチ出てきました。
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