文科省のたな卸し-国庫金使い放題

文科省の埋蔵金
昨日は、「無駄遣い撲滅プロジェクト自民党河野太郎チーム」の文科省のたな卸し(事業仕分け)があったらしい。
昨日のは、その内の、公益法人、独立法人のあぶり出し。

傍聴したかったのに、情報が入らなかった、残念
「事業仕分け」については、いつも別のルートから情報が入り、なるべく傍聴する事にしていましたが、今回は事前に情報が入らず、昨日配信された「河野太郎さんのメルマガ」で昨日から実施している事を知りました。

でも、河野太郎さんのメールは、河野さん自身(当たり前なんですが、違う事もある)がきめ細かく報告・感想を書くので、昨日の作業の様子もよーくわかりました。

それにしても(案の定)、文科省-独立法人・公益法人のあぶり出しではとんでもない無駄が出るわ、出るわ、あきれます。
例えば、

国立女性教育会館
宿泊施設の稼働率は40%。その4分の3は、目的と違った一般宿泊。目的に添った宿泊は10%しかないそうです。宿泊料金は、一般よりずっと安い。
国費で経営しているこんな施設は廃止すべきと判定している。

教育研修センター
宿泊率50%。役人の4人に3人は天下り。職員の4人に1人は文科省の出向者。
文科省傘下の施設は一つに統合すべきとの判定。

日本学生機構 -1年間で、100億円増えた滞納金
奨学金の返済の滞納金額が、環境省予算を凌駕しているずさんな団体と、切ってすてる表現。
昨年のたな卸しで、2200億円あった滞納金は,1年で2300億円に増えていた!
滞納している者のクレジットカードを止める事になっていたが、その作業もやっていなかった。
回収能力もやる気もない。
債権を、サービサーに売却すべきと判定。

国立青少年教育振興機構
平成13年に政府出資100億円で立ち上げられた「子供夢基金」は、運用益が年間1億円に対し、毎年の事業費が20億円。
その差額は、国費から運営交付金としてカバーされている。
100億円で、当初の運営利回りがいくらになるのは想定されていないし、その説明も出来ない。
埋蔵金となった基金は、国庫に返納させるべき、の判定。

(財)新国立劇場運営財団
(こんな団体があったのか)
7億円の収入のうち、5億円が独立行政法人日本芸術文化振興会からの交付金。
独立の人件費をすり抜けるために競争入札もない手口。
理事長をはじめ、天下り役人に1600万円近い報酬が支払われているのに他市、芸術監督には1000万円は本末転倒。
日本芸術文化振興会1本で運営すべき、と判定。

国立科学博物館 -見積もりを甘くするやり方
入館者が増えているにもかかわらず、収入の見積もりを意図的に甘くするというやり方があった!
H18年  4億8000万円収入
H19年  7億3000万円 〃
H20年  2億6000万円(見積もり)
H21年  2億9000万円(  〃  )
自己収入の見込みを下げて、国庫からの運営交付金を多めに獲得しようとしている、と判定。


その他にもたくさんありすぎて、ここには書ききれません。

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構想日本 伊藤

加納さま

構想日本の伊藤です。いつも事業仕分けのことをブログで取り上げていただきありがとうございます。

昨日は、公開の場での事業仕分けではなく、事前ヒアリングでした。
文科省の公益法人は非常に多くあるため、何度かに分けてヒアリングを行い、その中で問題点の見つかったものを抽出した上で、公開の場で事業仕分けを行います。

事業仕分けの本番実施までには、10時間以上の準備活動を議員が自ら行って実施しています。

事業仕分けの日程が決まりましたらお知らせいたします。
by 構想日本 伊藤 (2009-05-20 23:47) 

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