おもちゃクリニックに新人職人 [市民活動]

おもちゃクリニックに新入生
日工大から電話
日工大の入学式後、佐藤先生に頼んで貼ってもらっていた「おもちゃクリニック職人募集」に、新入生が興味を持ちやってくるという。

昨日は第4土曜日、月1回の「おもちゃクリニック」開催日です。
朝、佐藤先生から「電話」。「新しい学生が今日そちらに行ってみたいって言うんですよ」と。
内心「わぁ~い!」です。
どうしても、学生は卒業とともに、クリニック・ドクターも卒業ということになります。
日工大の場合、特に全国から集まっているので、卒業して、くに(故郷)に帰る人が多く、なかなか続かない。

会場の国納保育園は、わからないと思うので、日工大まで迎えに行くことにする。
9時50分、約束の機械科棟玄関に行くと、学生と佐藤先生が待っていた。
「あれ、先生も行けるんですか?」
「ええ、久しぶりに行って見ます」と。

ものづくり環境学科
先生:「実は、この4月からものづくり環境学科というのがスタートしまして、私が責任者なんです。おもちゃクリニックにもヒントがありそうですね。まず壊すことで、仕組みを見なきゃ」と。
工業系の学生は、どちらかというと寡黙な人が多い。昨日の新人職人(学生)も最初は口数が少ない。

国納保育園に到着すると、一つ目の患者(英語・メロディ付きの子供用車)は、もう治っていた。電池が弱くなっていただけみたい(こういうのは、かなり電池の消耗がはげしい)。

早速、精巧なおもちゃに、はまってしまった新人ドクター
シルバードクターズの諸氏と自己紹介しあっていると、そこに男性がプラレールのトレインを持ってきた。子供のおもちゃと違う。大人の趣味の世界。
この精巧なおもちゃに、大人3人がはまってしまった。学生ドクターも早速、仲間入り。
 結局最後(12時)まで2人と持ち主の男性がかかりきりだったが、治らなかったらしい。先生が、「工具をうちで作ったらいいですよ」(日工大がついているとそういうことも出来る)

入院させちゃー、イヤ
おじいちゃんとおばぁちゃんにつれられて、3歳の女の子。
よく使いこなされた人形を持ってきた。足のすわりが悪く、背中もゴツゴツしてきたという。寝る時も離せないくらい大好きな人形らしい。
切開手術して、中を直し、また縫合しなきゃならない。大手術だ。
「入院して治そう」というと、<連れて帰らなきゃ眠れない>という。おばぁちゃんもそのつもりらしい。

当クリニックの外科医はゴッドハンドを持つ名医だ
それじゃーと、洋裁を仕事にしているうちのクリニックの外科医を携帯で呼ぶ。
「月曜日までに仕上げなければならない」洋服を作っていたのに、気持ちよく来てくれた。ゴツゴツした本体に巻きつけふんわり感を増すように、綿も持参している。
それからが大変。両足をはずし、背中もマルマル切開し骨組みを補強し、丁寧に綿を巻き、縫合する作業が延々と12時40分まで。
保育園の先生も、「いいですよ、治らなきゃ眠れないもんね」と。
ゴム製の足と、布部分の胴体を縫い合わせるのは、素人では無理だった。
外科医の彼女は、おかげでゴッドハンドと呼んでいる指が赤ムケ。
おもちゃクリニック2.jpg

クリニックの心優しきドクターもさることながら、本体のゴツゴツが出てしまっている人形を大事に抱えている女の子にも、癒される思いだった。

「ありがとう」と3歳の女の子は、お腹まわりがちょっぴりメタボになった人形を抱えて帰っていった。

尚、おもちゃクリニックと、日工大「ものづくり環境学科」は、5月27日、久喜・宮代衛生組合に、不燃ごみ収集のこの日、<宝の山>を探しに行く。
つまり、ゴミとなって出てくるおもちゃに宝はないかと、ペンチやカッター持参で、出かけるのであります。
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