小さな力になりたい [地域活動]
7月30日(土)
子供の貧困
子供の貧困について議論が広がって、活動も広がってきているのはうれしい。貧困家庭は、6軒に1軒の割合(全体の14%)だというのも、ある程度の認識を得ている。
いろいろな支援の中、貧困家庭の子供たちに、無償でご飯を提供する「子ども食堂」活動があるが、これもありがたいことに増えている。
朝ごはんはおろか、基礎的なカロリーさえ取れていない子供たちにとって、温かくおいしく、しかもたくさんの仲間 と一緒に食べられるご飯の時間が作り出す効果は、本当に大きいと思う。ボランティアの人たちも「子どもたちが楽しそうなので、やりがいがあります」と、嬉しそうだし、子供たちの「今日は家族28人だー!」も。歓談しながら「おかわりー」こっちからも「お代わりー」と連続する。
「なにか力になりたい」
全国の「子ども食堂」は、いまや300か所を超えるという。誰でも、得意不得意はあるにしても、「なにかしてあげたい」 という善意の気持ちはある。できるところから、できるものからやればいいわけで、きっと日常の中にきっかけはやってくると思うんです。
東京新聞 (7/29)朝刊・暮らし欄には、三重県四日市市の美容院が始めた「前髪無料カット」サービスのことが紹介されていた。
「自分たちにできること」を考えた美容師ご夫婦のボランティアだ。すごくいいと思った。
前髪や横の髪が顔を隠し、目に入りそうな子もいる。生活するのに精いっぱいで親や家族の目がそこまで届かない場合がある。ちょっとカットしただけで、驚くほど表情が明るくなるのに。
でも、「前髪カット」の本当の効果は、やさしい手で顔や髪に触ってもらえる時間なんだと思う。
子どもだって癒されたい。子供だってゆったりとしたふれあいの時間はほしい。きっと、大人になったとき、いや、大人になる過程で、やさしく大切に、顔や髪に触れてもらった、(あの時間)は後出しの栄養となって効いてくる。
まず、「自分が大切な存在」だと自信がもてるようになり、ついで、他人もまた「大切な存在」だと思える≪素≫くらいの効能がある。
そう考えると、子供たちのために大人がやってあげられることは無限だ。無尽蔵だ。
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