被災地で [災害]

4月23日(土)

避難所で

震災直後は、とりあえず安全な場所、行政の目や手が届く場所として、避難所に集まるしかない。あるいは避難所に近い場所としては、自家用車なども。

とりあえず、水、おにぎりなどが配られ、何とか身の安全を確保する。これが第1段階であるとすれば、第2段階としては、避難所に区分けの段ボールが運ばれたり、あったかい炊き出しがあったり、簡易のお風呂が提供されたり・・・。

しかし、頻発地震の恐怖は去っていない。家を失っている人もいい。

 損壊などで家を失った人のそもそもの問題は、まったく手がついていない。「いつ、仮設住宅ができる?」という問題が出てくる。しかし、どこにどのくらいの規模で、が決まるのも大変な問題だし、着工までに1か月くらいはかかりそう。そして、着工されても完成して入れる状態になるのは、夏になってしまう。

その間にも、避難所に入れない、あるいは事情があって最初から自力の避難生活を余儀なく慣れている人たちには、エコノミークラス症候群、持病の悪化などの一刻の猶予もない問題が生じてくる・・・。

本当に、被災する、ということの大変さは、「今が苦難のピーク」ということを知らない。ずっと、ずっと続くくるしみであろうと思われます。

子どものための

避難所にいる子供たちに「今、何がしたい?」と聞くと、「勉強がしたい」が一番だと。単純に勉強したというより、非日常から解放されたいという意味の凝縮なのではないかと思います。

被災地には、子どもたちのケアをするボランティアも入っていて、(子供らしく過ごせるために)、静かな時間、体を動かす時間、勉強する時間などをつくり、少しでも子どもたちに(いい時間)をと、がんばっているのがテレビ画面などから伝わってくる。

持病を持った方、障がいをもった方、高齢の方、こういった方々の避難先として、「福祉避難所」は当然用意されてはいるはずですが、まだまだいっしょくたになっている場合もあります。家族、ご近所の方の努力や協力で、日々しのいでいる現況が推察できます。

女性たちへの配慮

所属している「政策情報センター」には、福島県内のある市の議員から、5年前の東日本大震災の状況や行動、対策など、女性への救済が上がってきている。表に出ていない問題もたくさんあったが、被災地、避難所における女性は、実際たいへんな状況を体験してきたからだ。家族や子供、高齢者の介護など自分のことより先にやることが多すぎたのも女性たちだった。その中で、弱いもの(女性)として、暴力や性暴力の対象で苦しめられたのも、避難所、避難先の実態だったのだ。

2011・4・2に福島県や被災自治体に出た要望書から当時の状況、今の被災地を考えてみたい。

【要望書】

被災者の皆様の披露も大変蓄積されていることを案じております。各避難所では、女性が、医療、衛生、プライバシーの保護も含め、人権に配慮した生活が送れるように、格段のご配慮をお願いいたします。

〇、女性専用の居場所を設けること 〇、女性専用の温泉宿泊所を用意すること 〇、各避難所に女性相談窓口を設置すること 〇、女性支援NPO等と連携協力すること

レイプクライシスネットワークの緊急アピールを添付します。避難所支援に、さらに善処をお願いします。

緊急アピールレイプクライシスネットワーク「緊急時の性暴力被害者対策の充実を求めます」

災害時に性暴力が起きた場合、その事実を通常時より告げにくい状況にあり、医療等のケアを受けることも著しく困難になります。しかし、性暴力等被害にあうということは、生命の危機に直面するものであり、早急な専門家の介入が必要となります。性暴力はその犯行自体に隠避体質があるため、実態の案件数は、計り知れません。

一例をも仕上げます。たとえば、トイレ。トイレに明かりをつけるというのは、防犯上誰でも考えることで、こ個までは、ほどなくできます。しかし、明かりをつけたことで、外から内部の様子が透けて見えてしまう事には、なかなか手が回らなかったりします。外と中に明かりがなくては、まったく危険であり、プライバシーは守れないのです。

一例だけを書きましたが、いろいろあります。避難所、被災地における日常を支える土台=女性たちに手を差し伸べることの大事さはこれから、どんどん出てくることでしょう。

東日本大震災の時もそうでしたが、パソコンに向かっているだけのお前に何が言える?!と、いうコメントがあった。その通り。だけど、自分のできることを、私は、微力ながら訴えるしかない。


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