証言記録・シベリア抑留 [日常]

NHKスペシャル・証言記録シベリア抑留

終戦時、突然「中立条約」を破って侵攻してきたソ連。やっと終わった戦争を噛みしめる間もなく、たくさんの日本兵がソ連軍に拘束され、その後の長い抑留体験を強いられることになる。

先の国会で、成立寸前だった「シベリア抑留者措置法」は、総理交代劇で振り出しに戻され、「特別給付金」の形になった。しかし、この問題は、さらに審議され、できればその凄惨きわまる体験に報いる形にするべきだと思っています。そういう意味では、今回のNHKスペシャルはタイムリーだった。

さて、突然、ソ連に抑留され、疲弊したソビエト経済を、無償で(戦争の罪で)立て直す要員に、引っ立てられた敗戦日本国の兵隊は、約57万人もいたそうです。

冬は、氷点下30℃にもなるシベリアで、極寒に耐え、乏しい食料での重労働。この地で亡くなった人は約5万5000人です。なんと、抑留者の約1割が、帰国を夢見ながら力尽きたことになります。

一番最後に帰国なった人は、昭和31年。戦争が終わって11年も重労働、過酷な状況に耐えた末にです。(やっと帰ってきた抑留兵を、近くの小学校で、左右に長い行列を作って迎えた光景を、わたしはなぜか幼心にくっきりと覚えています)

ダモイ(帰国)できるぞ!と

しかし、NHKスペシャルの「シベリア抑留」は、重労働とは別の過酷さを伝えていた。ソ連政府の作戦である「共産主義への洗脳」の中、疑心暗鬼になる日本兵、活動分子の養成、仲間をつるし上げなければ帰れないと観念するまでの証言は、「心中いかばかりか、お察しします」なんて言葉じゃ足りない。

「反動分子」と疑われた同胞と口もきけなくなる。口をきけば「仲間か」と糾弾される。やっと帰国船が待つナホトカ港に来ても、ここで疑われたら、また収容所に送り返される。こうして11年ものあいだ望郷の思いだけに支えられた作業が続いた。

今度は郷里が拒んだ

最後の1人が、帰国の船に乗り込んで、戦争が終わったわけではなかった。郷里は、「シベリアからの復員兵」を、「赤に染まったヤツ」と冷たく拒んだのです。仕方なく「シベリア帰り」が風化するまで、大阪や東京で職を見つけなければならなかった。この方達の<戦後>はいつ終わったのでしょう。

よう、生き残ったものだ

もう、88歳になった抑留者が「よう、生き残った・・・」といった。なんと重い言葉か。

知人の抑留体験は、(もちろん表現しがたい辛苦だったでしょうが)お酒の席で、抑留体験をきまって語られる。それも陽気に。「厳寒の冬に、木を切らされるんだよ。だって、木が凍っているんだモノ。凍っていた方が切りやすいんだ。のこぎりなんて、切れるような代物じゃーないからね」と。

一方で、日本人の消耗を出来るだけ減らそうと、危険な作業現場に韓国人を引っ立てた軍国日本ってものがあった・・・のも事実だけど。

軽い緊張で、なかなか眠れなかった。そこで、録画しておいた「NHKスペシャル・証言記録シベリア抑留」をみた。

雨がやさしい

外は、久しぶりの雨。なんか心にやさしい。(本当は台風の影響でのほほんとしているわけにもいかない地域があるのかもしれない・・)

今日の「カンボジア・さよならパーティー」の料理作りが心配でしょうがない。進修館の食堂で作るように、とのことですが、限られた時間内にガスコンロに料理人が集中することを考えたら、うまく運ぶとはとても思えない。「新春の集い」の倍の量だ。多分さばけない。わたしが担当(なぜか、いつも焼きそばリーダー)する「焼きそば」は、いつも空いている時間を見計らって使うが、今日はそんな悠長なことは言ってられない。

家で、食材を切ってしまおう。いや、半分くらい「焼きそば」を仕上げてしまおう・・・。もう、それしかないかも。いっしょに「焼きそばチーム」をやってくれるメンバーは昨日「2時までほかの用事があるのよ、ゴメン」て、言うし・・・。

キャベツだけで6個だ。そういえば「今日、ライフでキャベツが安かったよ」というメンバーの言葉に、あわてて買いに行きました。6個カゴに入れている私をみて、売り場の従業員が「お客さん、今の時期、そんなに買ってももたないですよ」と、皮肉っぽく笑う。「自分の家用じゃないですよ。あしたイベントで全部使うんです」といったら、やっとわかって「あー、そうですか」

さぁ、今日は、頑張ろう。「冠婚葬祭の台所」に集まったご近所さん、をほうふつさせる時間は、けっこう長く感じる。ちなみにカンボジアの子供たちへの「さよなら・パーティー」は、18:30から日本工業大・スチューデントセンターで、開催される。


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