公設みやしろ福祉医療センター「六花」 [指定管理者制度]

原因不明の頭痛が

26日午前中から原因不明の頭痛に悩まされています。
右耳の後ろ辺りがズキンズキンと痛みます。

相当痛い。
鎮痛剤を飲めば治るのかナー。
私の場合、「骨髄異形成症候群」という血液の病気を持っているため、市販の薬だと
それでなくても一般成人の4分の1しかない血小板をさらに壊してしまうことになります。

「くすりがほしい~」「ヤクが切れた!」(いつもおおげさなんです)

北風ピューピューの中を、薬をもらうためあえぐように「六花」に到着。
午後の診察は2時からなのに、あえいでいるもんだから1時15分に着いてしまいました。

「『くも膜下出血』だったらこまるからCTやってもらいたいなー」「血液成分がもっと薄くなっているのかなー」と、痛い耳の後ろを圧迫してズキンズキンをやり過ごす。

テレビでも見て気を紛らせなくちゃ、と落ち着いて待合室ロビーを見渡してみると、けっこうリッチな空間なのにあらためて気がつきました。
大型液晶テレビ、ゆったりしたソファー、受付の大きなカウンター、その上の花、クリスマス風の置物、うん、相当リッパな施設です、ここは。

 患者さんが大勢待っているという光景には出くわしたことがない。
この日も2~3人が受付を済ましてテレビを見ていました。
民間のクリニックが狭い待合室にごった返しているのとは違い、広いフロアは、あったかく静かで(頭痛がなければ)心地よい待ち時間を作ってくれます。

時間がいっぱいあるから、福祉作業所「ぶどうの木」でコーヒーを頼みました。
一日に何杯も注文があるわけではないでしょうが、あったかいコーヒーにしばし病を忘れる人もいるでしょう。喫茶コーナー、好きです。
コーヒーを飲みながら「それにしても、私はいつも年末年始ダウンするなー。大掃除をやらない、年賀状を出さないという口実が出来て都合いいかも」なんて考えてしまう。

 ※3ヶ月に1回定期健診にいく獨協医大越谷病院は、かなり患者さんがいますが、昨年から「スターバックスコーヒー」がオープンして、いい香りを「会計」を待つ人に届けています。
「スタバ」ではあったかい「カフェラテ」のロングサイズを頼むことにしています。

10年前、宮代は医療過疎の町だった

10年位前までは、大きな病院がお隣の杉戸町、春日部市、久喜市などにしかなく、宮代町民は、近隣の病院にいくことが多かったです。
「医療過疎だ」「町の総合病院がほしい」という町民の不満は大きくなり、病院誘致が課題でした。
 だけど、羽生市から春日部市まで大きく包括する「利根医療圏」には一応のベッド数が充足され、あらたに宮代で病院を作り、ベッド数を確保する余地はなかった…。
県が、あらたな医療計画を作り、ベッド数が加算されてもほかに持っていかれてしまう…。

 それでも、町民の要求に添い、基金を積みたて、当時の町や政治家達が〇〇会系の総合病院をもってこようとした計画は、9部9厘まで進んだものが一晩で壊滅した…。

その後、公立病院の経営が実は大変という事も聞こえてきて、宮代町は「病院設置」に関する検討委員会をつくり、長い研究検討に入りました。

 その住民参加の熱い検討成果が、この公設みやしろ福祉医療センター「六花」の建設になったのです。熱い検討委員会は、宮代イズム、宮代哲学の本旨と言えるものでした。

診療所の許容範囲の19ベッド、それに老健施設、痴呆性老人の医療病棟、介護支援センター、リハビリ施設、病後時保育が出来る保育園の6つの機能を備えた公設福祉医療センター「六花」。 

 町民の「主治医」の建設は大正解だったと思っています。
公立総合病院が赤字で苦戦している中、診療所の経営が黒字でなくても、他の施設がカバーし、トータルで運営を安定させています。

 また、これと前後して、医療過疎だった宮代町には、民間のクリニック、介護施設などがどんどん開業するようになりました。住民は選んで医療機関に出かけられるようになッたのは幸せなことです。

施設価値を上げることに心血を注ごう

このように、住民の思いを盛り込んで、長い時間検討し、基金を積み上げて作った比較的新しい公共施設が宮代町にはいくつかあります。
みんな、けっして短期間で出来たものじゃーありません。
総合体育館「ぐるる」「新しい村」「六花」役場まえのトイレ「しきらく」進修館前ひろば「四季の丘」。。。。

 これらの公共施設の多くがここ2年間で、『指定管理者制度」を導入し、行政の直営を離れています。
ご承知のように、「指定管理者制度」の主な目的は、民間のノウハウを活かした経営によるサービスの向上と経費削減です。

 あらたな制度が始まったからといって、十分な検討もしないでどんどん民間委託に移行していくのに不安を感じます。
宮代町の場合、設置までに本当に十分な時間をかけ、宮代イズムが隅々まで行き届いた施設を作り上げて来ました。そういった施設群は簡素でありながら、十分に住民ニーズを盛り込んだ施設であればあるほど、その後のあっけないほどの『見切り』のつけかたが気になります。

『指定管理者制度」について、私は慎重に考えるべきと、自治法の一部が改正され検討が始まった頃に議会で要望しました。
当時、自治体はまったくといっていいほど「指定管理者制度」についての情報、知識を持っていなかったと思います。
 かなり気にしていた制度改正だったのにもかかわらず、私はその後、町長選を戦い議会を2年半離れてしまいました。現場から離れている間に、町は次々と8つの公共施設を指定管理者に管理委託していきました。

「指定管理者制度」に、実は「功罪」なし
指定管理者制度の「功罪」いろいろ言われています。
しかし、よくよく考えてみますと、「罪」も特にないかわりに、「功」もないのではないかと思えるのです。「功」がない制度に、飛び乗り乗車して(おおやけの手を離れる)ことにどんな意味があるんだろう。
「公」で出来なくて「民」ならできることがそんなにあったの? と言いたい。
これは、自慢に出来る話でもないし…。

いづれにしても、より良い公共施設管理とは、設置目的を絶えず振り返り、施設価値を上げる努力をすることだと思います。
そのために良好な運営をしているところ、モニタリング(評価/検証)が優れたところをもっと探してみたいと思っています。
 文句ばかり言っていてもダメなので、先日担当課に
指定管理者が管理する(施設の価値)を上げるための提言(要望書)を出してきました。
更新時に「指定管理者」が町に提出する「計画書」に盛り込んでもらいたい要素を箇条書きにしたものです。
 つべこべ文句ばかり言っていると担当職員に嫌われますから、こちらも勉強していきます。

長くなりましたが、久しぶりに「六花」に行き、なかなかの施設だなーと思ったしだいです。

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