7課から10課へ機構改革ー宮代町役場 [行政]

1月10日(土)

 昨日は、午前9時から一部事務組合「久喜宮代衛生組合」議会の運営委員会、引き続いて10時から宮代町議会の会派別説明会と、綱渡りのスケジュール。

 「久喜宮代・・」の久喜側の議員たちは「早く終わらせないと、宮代さん、間にあわないね」などと気を使ってくれる。「大丈夫ですから、宮代のことはほっといてください」なんて冗談言いながら30分ほどで終了。

「なに? 宮代さん、全協だって?」と久喜議員が言うのを「違う、会派別説明会を全員集めてやるの」と答える。久喜議員「全協(議会全員協議会)とどこが違うの?」といわれて私は「傍聴者がいるかどう かの違いだね。傍聴は、まだマズイってことじゃないの」と混ぜ返す。(この頃、多いんですよね、この形式)

 北風の中を文字通り〝吹っ飛んで”帰り、途中、家に立ち寄り、外に出ちゃった猫を家に入れて、また吹っ飛んで役場へ。この間15分。我ながら速い。[わーい(嬉しい顔)]

組織改編(くくりがわかりやすくなった)

説明会の全容は〈27年度から取り入れたい役場内の組織改編〉。

これまで7課体制だったのが10課体制になります。これまで総務政策課だったのが〇総務課、〇企画財政課にわかれ、総務課の中にあった年金・保険室は新たにできる市民課に。市民課は、防災、コミュニティー、環境(ゴミなど)といった市民生活のかかわりが深い所管が一つにくくられることになり、かなりわかりやすくなったと思います。

これまでは、総務課の中の市民協働室に行って、防災のことは町民生活課の中の安心安全室に行って、と役場の中を行ったり来たりということもあったわけで、すっきりした形になりそう。

子ども未来室の設置

子育て新体制に沿って、新たに「子ども・未来室」ができたのも、評価できる。これまでの福祉課は、児童福祉から障害者福祉から老人福祉~子育て支援まで一つの部署でやっていた。それが(子育て施策の中で切り離せない教育分野の一部も包括する形で)子育て推進部分が独立したのも現実的で機能的です。

※、これはまだ承認されているものではないです。あしからず

基本的な考え方

 組織改編にいたった基本的な考え方に、〇きめ細かく具体的な指示命令による事務効率の向上、〇職員の育成強化および能力向上の必要性を重視 〇行政課題の高度化により求められる管理職員の能力の更なる向上、〇指定管理などの公共施設管理や廃止にともなう事務事業の見直し  などがあるようです。

上記のものは当然といえば当然のことで、了解です。管理職もそうでない人も、男性も女性もそれなりに持っている特性を余すところなく発揮できる体制でなければ、住民の期待に沿うことが難しい時代です。

 そういう意味では、宮代町役場のように200人体制の役所は、でっかい役所と違い、全職員が見渡せるというメリットがある。

住民と永久に相いれない思考回路

 さて、そこでです。公共施設を民間(NPOも)委託することによる財政改革というが、実は住民や議会が考えるほど具体的に見えるものではない。

 これまで、宮代町は10の公共施設に指定管理者制度を導入し、民間委託に移行させた。そのたびに「職員が引き上げてくることで、かなりの費用が削減される。しかも民間のノウハウを活かすことでさらに使い勝手がよくなる」と民間委託≒〝いいことずくめ”に説明される。

 だけど、「それまで公共施設にいた職員は要らなくなって、本庁にかえってくる。その職員はどこに配属されて、どう変わるのか」というのが具体的にない。

 説明はいつも「国から降りてくる事業が高度化して、とにかく人手が足りないんです」と、引き揚げてきた職員はなんとなくどこかに吸収されているだけ。

 指定管理には委託料が新たに発生するわけだから「なんとなく本庁が吸収」では、役場が言う「指定管理にしたらすごい削減効果」なのか、住民にはピンとこない。いや、議会も実はピンと来ていない。

民間に委託したおかげで、(退職して自然減している)役場200人体制をキープできているという考えは、わかります。わかりますけど、見えない。どうも納得できない。

これは、行政と住民が、永遠に相いれない思考回路なのか。

 今回の進修館の指定管理者導入にしても、1900万円の削減効果が生まれるという。進修館の管理運営からの視点では、確かにそうだ。一人平均660万円の職員が3人引き上げれば、一人200万円くらいの民間人件費で賄う方が財政効率はいい。〈削減効果1900万円〉はわかる。

 だけど、職員は役場に戻っただけだ。役場の人件費は変わらない。委託料が増えただけだ、と住民は思う。

 この問題になると、いつも役場は言う「どうしてわかってくれないんですか。役場の仕事が高度化、複雑化しているんですヨ。人手はいくらあっても足りない」と。

ここが、永遠に埋まらない「川」でして…[ふらふら]。議会も立ち入っていない。

民間の会社ならどうだ。「社員3人分外注に出して経費が減った。社員3人キルよ」となる。厳しいようだが、これが正しい「削減効果」だ。


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進修館・役場周辺がきれいなわけ [行政]

12月29日(月)

仕事が丁寧

早々と26日に仕事納めした役所。婚姻届、死亡届などは無休で受け付けますが、夜間は代理、日中は職員のお正月特殊勤務の割り増し手当でこなす。

その他、多くの民間企業では製造業などを中心に、これまた26日から長いお正月休みの最中です。

一方、進修館業務、市民活動スペース管理業務など民間委託部分は、28日が最終開設日のため、パートさんが対応していました。

市民活動スペースは、あったかい居心地の良さが口コミで広がっているのか、2名ずつくらいの高校生らしき組がテーブルに陣取る。冬休みや放課後の風景である。あとは(家庭円満?のため)できるだけ奥様の時間を作ってあげたいだんなさんがお弁当持ちで出かけてくる(ということもないではない)。

こういった風景も、来年4月以降は進修館に移るのか、イヤイヤ進修館では居心地悪いと図書館に場所を見つけるのか、わかりませんが…。

掃き清められた・・・

私は市民活動スペースで最後の印刷をし、自転車をこぎ出すとき進修館横の植込みのほうを見た。進修館内外の清掃を請け負っている(株)タイヘイサービスのスタッフさんが、植込みの下に溜まった落ち葉を掻き出してビニル袋に集めている。(寒風の下で、数人の女性スタッフが)

いつも思うのですが、この会社のスタッフさんの仕事ぶりには頭が下がります。掃いても掃いても落ち葉との戦いのときも、朽ちた葉が根本などに溜まっているときも、進修館のオフィスサポータさんの言葉を借りると(まるで透き通るように)(根元から向こうが見通せるように)きれいにしてくださっている。

利用者の方は気付いているだろうか。廊下の重くて凝ったベンチの裏側だって手を抜かず拭いているのです。ルックス(照明度)の低い廊下がぴかぴか光っているのも、その仕事ぶりによることが大きいと感じています。

3月いっぱいで終わるの?

ところで、進修館の管理運営は、4月から指定管理制度を導入し、M&Nコンソーシアム〈MCAサポートセンタ―と、はらっパークの指定管理者である日本環境マネジメント(株)のコラボ団体〉が管理運営することが決まっている。

とすると、清掃部門は日本環境M(株)がやるのか? (株)タイヘイサービスとの契約は終わるのか? 

うっかりしていた。そこの確認、しっかりしてなかった。12月議会では、ふれ愛センターの閉鎖、進修館の民間委託に質疑が集中したが、清掃部門については質問があまり出なかった。

うっかりしていた…ような気がしてきた。そのまま、進修館の事務室に聞きに行った。「清掃の仕事もコンソーシアムに移るの?」と聞くと、職員は26日までしかいない事務室でオフィスサポーターさん2名が対応。「私たちも全然わからないんですよ」と。

外の掃き仕事を終えて一服しているタイヘイサービスの人に「3月で終わりですか? それとも4月以降も仕事をしてくださるの?」と聞いても「私たちは6ヵ月で短期契約だから、先のことは知らされていない」と言うばかり。

うっかりしていた…。そこのところを聞くにも、役場は26日で終わり。(1月5日に仕事が始まったら聞いてみようとは思うけど)

タイヘイサービスのパートさんたちは、実に一生懸命清掃の仕事をしてくださっている。役場はもちろんですが、進修館周辺がいつもきれいなのは、この方たちの丁寧な仕事ぶりのおかげだ。

議会では、こういった仕事が持続して確保できるのか、そこのところにもっと心を砕き、質問しておくべきだった。議員として(物足りない仕事ぶり)に、いささか落ち着かない自称「市民派議員」なのでした。


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議会の傍聴者  [行政]

10月7日(火)

議会だよりの編集開始

昨日から「議会だより」の編集委員会が始まった。22日までの2週間に5回(私と委員長はさらにもう1回)全日作業をこなして、11月1日の全戸配布に間に合わせる。

1回目は、担当ページを決める。(私は「子ども・子育て」新制度に伴う条例議案の特集ページを請け負った。気が重い)

その後、それぞれの議員が出してきた「一般質問」の原稿をチェックする。当日の記録(アラ原稿)はすでに委員会に来ているので、それに沿って記事の流れ、表現に目を通す。これにより、議員本人、答弁した執行側の、ほんの少しの表現の違いにも編集委員全員の目が通ることになる。

「ちょっと変だ」という表現は、読者に通りがよくなるような記事にしたいという議員のネライがある場合にだけ生じるのでなく、39文字という限られた文字数におさめるのに、はしょったりする場合にも、少し本旨からそれたりする。

同僚の議員に、「これは答弁者の意図するところと少し違うようなので、直してくれませんか」と、連絡を取るのも編集委員会議員の役目。答弁者(執行側)と質問議員の間に立って、気をもむ。

傍聴記を頼む

裏表紙には、一目でわかるような記事を集める。議案に対する「賛成・反対」が一目瞭然の表。議会懇談会で出た意見・感想のまとめ。議会に来た人の「傍聴体験記」。

 まだ議会に来たことのない方をお誘いするのに傍聴体験記は役に立つと思う。傍聴者の名簿から選び、依頼する作業も編集1回目にする仕事だ。最初の日に依頼を完了しないと、何かと手間取り、冷や汗をかく。

傍聴者名簿をみて、(この人は何回か来ているから頼もう)と、決めるのは、副委員長の私の仕事なのです。が、この頃はこの作業も大変だ。

傍聴者そのものが少ない。「議会だより」も92号と回を重ねると、(まだ書いたことない)人を探すのに苦労する。たいていが、応援する議員のためだけに来る支援者グループなので、偏った記事になってもまずい。

たとえば、私の応援に来る人たちだってそうです。「傍聴記書いてください」というと、「だって加納さんの質問しか聞いていないから駄目だよ。比べようがない」と即座に断られる。(たしかにおっしゃる通り)

そうかといって、他の町から来た人に頼むのは避けたい。

昨日も、「この人に頼んでみようか」と、初日から何回か傍聴席に座っておられた人を挙げた。何日も来ておられるのだから、議会全体に興味がある人なんだろうと。

さっそく、この人を知っている編集委員から連絡を取ってもらった。

 編集の現場まで出向いてくださったその方、のっけから「○○さんはやっているからいい。△△議員も、まぁいい。他のはダメだ。××党はダメだ」と、〈好き嫌い〉を連発。あちゃー、まいったー[ふらふら]「固有名詞、特定の党などのせるのはNGですよ」

次に「議会は年寄ばっかりでダメだなー。若返んなきゃ」「よたよたしているのもいる」「居眠りしているのがいる」などというから、「そういうのを書いてください」と合わせる。

と、「だからさー、無駄に職員多すぎるんだから、若い職員を議会に送り込めばいいんだよ」と、持論を展開。「議会と執行は違うんで・・」とこちらも力む。

とにかく「あまり過激なものはどうも・・・」というと、「じゃー誰と誰がそういったからかけなかったッて、オレ言っちゃうよ!」とためす。(どうぞ、どうぞ)

私「議員個人の会報で、載せるんだったら、どんなものでもokですけど、これは公的なもので、税金を使っているから、そーゆーのまずいんですよ。もし、それじゃ書かないとおっしゃるなら他の人を探さなきゃならないから」とお伝えすると「まァ、書いてくるよ」と。(・・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

作業の現場だから、この方は思いのたけを言っているのだろう、多分万人向けの穏やかな文章を書いてきてくださるだろうと、期待しながら(とりあえずの)依頼となった。

最近気が重い

夜になっても、気が重かった。なんとない憂鬱感はどこからきているのだろうと、一日を振り返ってみると、「議会だより」の傍聴記以来の件だ。

町への不満、行き場のない閉塞感などは、今や議員に向けられている部分も多い。テレビのワイドショーなどの影響もある。ひまで、政治批評などの時間はいっぱいある、などで国民総批評家時代だ。

 しかし、ニュースソースが狭い。一人に聞いたことで、頭の中はいっぱいになり、好きな論調の人の話しか理解しない。他の人の話を聞き入れない「好き嫌い」批評家がどんどん増えているような気がする。


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非正規職員問題ー総務省2014通知を読み解く [行政]

10月5日(日)

職員問題

昨日は、午前中に福祉運動会を失礼して、午後は墨田区で行われた「臨時・非常勤職員」問題の学習会に出かけました。

自治体が、行財政改革の中、正規職員を減らして(実際は減らせない。採用を減らした)使い捨てともいえる非正規の職員を増やしている傾向はどこでも同じです。

総務省は、その目的でしかけたのに、あまりにも非正規が短期間で増えたのにあわてて、2014年改めて通知を出しました。昨日は、小難しいお役所文書を読み解いた学習会で、大変参考になりました。

5年間で非正規が15万人増えた

2005年調査のときは、臨時・非常勤職員が45万5840人、正規職員が304万2122人、非正規率(全職員に占める非正規職員)13%、8人に1人だった、のが↓

2012年調査で、非正規職員60万3582人、正規職員276万8913人、非正規率18%、5.5人に1人が非正規職員になりました。

2005年から2012年の5年間で15万人増えたのです。(増加率32%)

この現状に、総務省自体がびっくりし、新たな通知を出したわけです。

処遇は「天と地」ほどの差がありながら、今や自治体にとって臨時職員や非常勤職員は、無くてはならない働き手。

この間、地方自治体においては、最高裁判決などで、非常勤ながら正規職員と同じ仕事をやっている人の訴えを支持している判決が出ています。-資料から引用します。

〈参考 例ー「中津市常勤的非常勤職員退職手当請求事件」福岡高裁判決 2013・12・12〉・・・「中津川教育委員会が、控訴人を特別職として任用したのは、「地方公務員法の解釈を誤った任用であるから、そのことをもって、控訴人を特別職の職員であると認定することはできない」とし、控訴人は一般職の職員である(正規職員と同じ仕事をしていた)から、同市の退職手当条例が適用になるので、退職手当(1092万円)を支払うべきである。

以上のような判決が出た。総務省は危機感を持ちました。合法的に争議権を行使できる地方公務員が、多数の自治体で増えることになったということで。

つまり、特別職非常勤公務員は、地方公務員法の適用を受けないのでストライキもできるわけです。争議権を有する。合法的にストライキができる非正規職員が全国に25万人もいるということになりました。

また、行政には、(人事委員会)(公平委員会)といった職員の処遇を審査する機関があるのですが、紛争を公務員法制度の統治機関で処理することができないのです。これらの非正規職員は労働基準法の「労働委員会」の審査適用内になるわけです。

このように、正規の職員じゃないから「支払ったら違法だ」という解釈はおかしい、ということになった。

 これまでのように、役所の中に圧倒的に(お互い守りあえる)正規職員ばかりいたころと違い、新たな判例が出るようになったから総務省は、多少慌てたというところでしょうか。

 官僚の作った文章は、やたらと難しい。一人で読み解いていくと途中で放り投げるところですが、講師の先生がいると、けっこう頭に入ってきます。昨日は、大変面白く勉強できました。

今後どこの自治体でも

 宮代町だって、「子ども・子育て新制度」を進める中、特に保育士の処遇など、今後見直さなければならないと思います。

 公立保育園では、(先日決算委員会で加納の質問により)正規職員より臨時職員のほうが多いのがわかりました。黙っていても毎年1号ずつあがっていき、給料も上がってく正規職員と比べ、6ヵ月で更新・1年で終了→再任用ということを繰り返し、処遇が同じままという臨時職員の問題をそのままにしておくわけにもいかなくなるでしょう。

それでなくとも、これから保育士の囲い込みがあちこちの自治体で起こるようになると、かなり平均年齢が高くなり高額の給料が支払われる正規職員の保育士と、臨職で賃金の上がらない人たちの差が広がるばかり。これでは、頼りになる臨職保育士が離れてしまう可能性だってある。

ある自治体では、条例を作り、臨時職員に、10万円のボーナスを出した、とか、経験加算の仕組みを作ったというのもある。

宮代町、「子育て支援の町」を目指すなら、ここんところ、大事ですよ。


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久喜市の財政時計 [行政]

9月3日(水)

久喜市の借金時計

久喜市が「借金」時計をリアルタイムで表示しています。国がやっている「国の借金時計」とすっかり同じ仕組みで、時計は刻々と(1秒ずつ)金額の変化を刻んでいて面白い。「今」の公債費全額を全人口で割り、一人当たりの借金は、52万〇〇〇〇円です、と、1円単位で表示される。

おもしろい! 毎日覘いてもいいのではないでしょうか。「おっ、少し減っている」とか「2円増えているじゃないか」なんて、市の財政に敏感になり、無駄な事業がないか、身の回りを見ることにもつながります。

街路灯

地元の街路灯のこと(消してしまうのか、灯しつづけられるのか)をにかかわらせていただいている。後継者がいない、商店主ご自身も高齢で病気がちだ、となると街路灯が灯されようが消されようが一生懸命になれない、そう思う当事者たちの実情は痛いほどわかります。

「もう、いいよ。もうお手上げだ。町に任せるから全部取っ払って、防犯灯に切り替えてもいいよ」という雰囲気にどんどんなっていった。

最後に「どんなふうに終わりにするかだけでも、みんなで集まって決めようよ」と組織内の回覧を回しても、出かけてくるのはいつもの3,4人だけ。

商工課に行くより、防犯課に出かける回数も多くなった。

もう一度、最後の話し合いをしてみよう、という人たちが仲間の喫茶店にあつまった。

「本当に消してしまうか」「つけられるだけつける方法はあるだろう」・・・・「脱会する人はいい。責められないよ。今までありがたかった。だけどさー、消したくない人が10人いれば、やっていけるんじゃないか。」と誰かがボソッ。「負担は3倍になるけど続けられるんじゃないか」と、話は進んでいき「、10人残れば、やっていこう」になった。

消さない方策を話し合うことで、実は内心ほっとした面々だった。

しかし、大変さは変わらない。町の担当課には「つぶれそうな商店街を活性化させる補助金を、何とか見つけてください」と頼んだ。何しろセンサーで点灯する装置もぼろくなっている。これからは 、夜中の1時を過ぎたら消すなど、あらゆることを研究しなければならない。

しかし、消してしまうことに踏みきれない「街の灯り」への思い。また残った、ということになる。土俵際のぎりぎり感に積極的にかかわっているこの頃だ。


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市民サービスに診断書 [行政]

8月15日(金)

改善したサービス

宇都宮市で、少し前のニュースです。商工会議所などで構成する「宇都宮市おもてなし推進委員会」は、5月中旬、市の窓口サービスを5段階で評価する「おもてなし診断報告書」を市長に提出しました。

はじめて調査を実施したのは2009年、その時と比べて、案内係のサービスなどが大きく改善したとする内容でした。調査は2月から3月にかけ、市役所や地区市民センター、図書館などの窓口で実施。調査員は抜き打ちで「身だしなみ」「庁内案内」「言葉づかい」などの項目をチェックし、5段階で評価しました。

全体の平均点は5点満点中3.32点で、前回2.99点より0.33ポイント上がりました。特に基本マナーや積極対応で高得点となりました。一方、委員からは「課や部門によってサービスに差がある」との指摘があった。市長は「同じ質のサービスを拡大していく」と応じたということです。

役所の「言葉使い」は、どこでも厳しい点がつくようです。普段の親しみを込めた対応では、意外と気づかれないし、そのほうが好感度は上がるような気がするんですが、「いざ」という時、言葉の基本がわかっていない、というのが気になることがあります。

尊敬語、謙譲語の使い方がめちゃめちゃだったりする。目上の相手に向かって「〇〇さんが申される・・」というのもよく使われますが、変です。反対に、役所の中は「内部の人間」なのですから「手前どもの、課長が申しますには・・」とへりくだるべきです。こういった、敬語、尊敬語、謙譲語は、民間会社なら「いろはのい」で教え込まれるのですが、役所の中では、誰も気にしないし、お互いに指摘もしない(様な気がするのです)。

これが、宇都宮の調査でも、歴然と出て、「言葉使い」「課や部門によって差がある」となったのでしょう。

役所にはオリエンテーションはあるのか

素朴な質問なのですが、民間会社などで実施されるオリエンテーションみたいなものは、役所であるのでしょうか。いきなりポジションについて働き出すというのが職員さんなのかとも思うのですが。

民間会社だと、すべてがお客様ですが、役所という仕事がら、「住民のために手続きをやってあげている」という意識はないでしょうか。


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「窓口総合セミナー」から [行政]

8月13日(水)

第4回「窓口総合セミナー」

7月31日に、受講した「窓口総合セミナー」(会場・コクヨホール、品川)は、副題 住民にも、職員にも優しい窓口へ

いくつかの事例が紹介されましたが、その中で、東京都文京区 区民部 戸籍住民課の委託業務をお伝えします。

文京区は予算760億円を持つ人口20万人余の区です。人口・世帯数ともにこの10年間で、かなりの増となっています。それと相まってか、戸籍住民課は忙しい。この業務を業者委託した。職員9名を削減して、この9人は他の部署に移籍、具体的に他を補充した。(なんとなく他の課に吸収されたのでは、住民に透明化されていない)

行財政改革推進計画(H24~H28)

文京区の公共サービスの考え方・・区が公共サービスを提供することに加えて、業務委託等の民間活力を一層活用することによりサービスの向上を図る。そのため、以下の目的を掲げた。

①区民サービスの向上に向けて、効果的な事業実施や多様な主体との協働を推進する。②新たな行政課題に柔軟に対応するために、健全な財政運営を確保する。③効率的に事業を執行するための庁内体制を構築する。

品質の確保

住民サービスという役所の一番大切な「商品」、ここがはずせないから、どこの役所でも職員で対応する。しかし、ここの部分を、民間との協働・協治で商品価値を向上させる、というのが文京区の目指すところです。

職員でなく、民間あるいは住民力でも問題なくしたのは、品質の確保に十分力を注いだからです。すなわち、教育・研修の充実です。

その①■履行開始前・・・△基礎知識研修 △コンプライアンス研修 △接遇・クレーム研修 △端末研修 △窓口研修

その②■欠員補充時の「新人研修」・・・△座学研修ー就業前ー●基礎知識研修 ●コンプライアンス研修 ●接遇・クレーム研修  △OJTl研修ー●端末研修 ●電話対応研修 ●窓口研修 (おおむね1か月)

その③■履行後(終業後)・・・△コンプライアンス・セキュリティ管理研修ー事前研修後の確認テストで不正解が多い項目について再確認し、理解度を深める。(終業後3か月おきに実施) △定期的な勉強会ーおもに戸籍関係について(月に一度)

以上の研修を経て、業務を委託。繁忙期は、委託業者と仕事を調整できる。その結果、

サービスの向上その1

繁閑期に応じた柔軟な人員配置ができ、住民にとっては(いつ来ても親切なサービスが期待できる) ◇繁忙期(3・4月)ー〇窓口・・17~21名  〇フロア・・4~6名 ◇通常期(6月)ー〇窓口・・14~17名  〇フロア・・2名

サービスの向上その2

◇委託前は・・・とくに3,4月、受付に時間を要する申請があると、その次から渋滞が発生。 →◇委託後は、戸籍の「遡り」など時間がかかる申請は≪専用窓口≫にて対応、お客様を待たせない。

サービスの向上その3

毎週水曜の夜間延長と、第3日曜の窓口開庁時での取り扱いを拡大。

サービスの向上その4

昼休み時間帯の対応  委託後は、窓口業務に影響がないようにローテーションを組み、電話も5コール以内に必ず出られる。

サービスの向上その5

お客様の声を聴く。アンケートを実施するなど窓口に来たお客様に、良い点、悪い点など様々な声を聴く。その結果、申請書の見本が古い→最新の物に変更、などちょっとしたことでも丁寧に対応することによりニーズがわかる。

 ★ なお、業務委託した後の職員のスキルアップを図るため、業務終了後に勉強会を実施しているとのこと。証明発行係の職員は全員参加。戸籍係、住民記録係の職員も意欲的に参加している。 結果↓

ある職員の一言……自分たちは日ごろから法令等を勉強している。お客様に気持ち良く帰っていただくように、接遇に気を付けている。私たちは委託事業者には 負けていない! [ダッシュ(走り出すさま)][グッド(上向き矢印)]

つまり、文京区の窓口改革とは?

区職員と委託事業者がお互いに切磋琢磨して区民満足度を上げていく。ことである。人件費の削減効果は付録みたいなものである。


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行政がコーディネーター [行政]

7月19日(土)

「すぐ来てくださって・・」と

会報「視点218号」ポスティング快調。それほど熱くなく、時々ぽつぽつ雨、これだと疲れない。

返ってくると電話がチカチカ、留守電が入っている。

「〇〇地区の××です。昨日は役場のほうで対応してくれました。すぐ来てくださってよかった。」とお礼の電話。住民のみなさんの困ったこと、要望に何でも対応できるわけではありませんが、(担当者がすぐ行ってくださったんだ・・)とこちらまでうれしい。いろいろありましょうが、「役場でなければできないこと」もあるわけで、よろしくお願いします。

「あれも、これも」からクレイマーまで、職員さんも大変でしょう。が、基本は住民対応がお仕事。私なんかもそうだけど「おかげで・・」と言われてうれしくないわけないでしょ。

無くなる公共施設に

維持管理が大変になった公共施設の統廃合、これは大変でもやらなくてはならないでしょう。そこで、まず最初に考慮しなければいけないのが利用していた人たちの、これからの居場所。

集会所がありますよ、公民館を使ってください、と指示するだけでは全くダメです。受け入れる地域や公民館サイドにだって都合がある。「あっちがダメになったから、入れてね」と、やってきてすぐに利用できるとは限らない。

公共施設の統廃合で、役所や職員にやってもらいたいのは、実は年次計画や、財政が厳しいなどの説明ではない。(キビしい、キビしい、これはぜったい素直に伝わらない、というのは肝に銘じておくべきです)。本当にしみていくのは、受け入れ先が決まるまでのコーディネイトではないだろうか。

行く場所がなく、見捨てられ感が漂う時、「役場の職員さんがよーくやってくれて・・」「親切だった」が効くわけで、多少の我慢はしょうがない、という気持ちになるわけですよ。

指定管理制度などで、民間に委託しても全然仕事は減らないし、かえって職員は忙しいんですよ、と言われても、「何が?」「どこが?」。住民や議員にはそこがわからない。

対面で、親身に住民対応してもらった時、「役場があってよかった」と思えるんです。


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駅前で調査員 [行政]

4月5日(土)

駅前で調査員が

2、3日前、東武動物公園西口から出ると、駅前の歩道で、「すいません、ちょっとアンケートに答えていただけますか」といわれました。この手のアンケート、面倒なので「いえ、急ぎますから」とやんわり拒否。

しかし、そのあと、「宮代町の調査ですが・・・」とその調査員は通行人に声をかけている。(えっ、町の調査員!?)

私は、(急いでいるといったのに)戻って、その調査員に「町の調査ですか?」 40代の女性とお見受けしたその調査員は「そうです」 私「消費者調査を委託したといっていたけど、委託業者の方?」 女性調査員「そうです」

私は「じゃー、アンケートやります」と、B5版くらいの調査用紙に書かれた項目に答えることにした。委託業者のアンケートに反応したのは、議員として(アンケートの仕方、効果など)だったが、答える身としては、消費者・生活者の身で答えたい。

複数答え(可)です。商業施設(駅施設)にほしいものの項目では、マンション、病院、専門店、地元物産店、レストラン、ファストフード、ブティック、映画館、ペットショップ、書店などいわゆるショッピングモールにあるものが羅列されていた。

私は、(すみません、正直に答えました)マンション、病院、レストラン、ファストフードなど4つに丸を付けました。その他、自由欄には、地元との共栄ができるか心配ですと書いてください、とお伝えして・・。

それにしても、ですよ、緊急雇用の補助金を活用した「消費者動向調査」は終わったんじゃなかった? 締め切りは2月28日だったはず。「町の調査」といっているからには、間違いないと思うけど…。まだ、数が足りないのかな。


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山梨市 講演会中止から急きょ開催のドタバタ [行政]

3月19日(水)

前日に「やっぱりやります」[がく~(落胆した顔)]

社会学者・上野千鶴子さんを招いての山梨市主催の講演会、上野さんの過去の発言を問題視する意見があり、それを理由に市長が中止を決めた。

すぐに中止を決めた市長の姿勢に、今度はもっと抗議が殺到したため、市長は何と講演日前日に、「やっぱりやります」と中止を撤回し、開催した。

ドタバタにもかかわらず、予約した人160人、当日来た人約200人と、会場はたくさんの人が席を埋めたという。

去年から決まっていた講演

山梨市は、前市長のときの昨年10月にこの講演を計画しました。実施日は3月17日(日曜日)と決定し、準備を進めていました。介護保険課の催しで「一人でも最後まで在宅で」という、今もっともタイムりーなタイトルです。

そんな中、今月5日、市(新市長)は突然中止を決めました。上野教授の発言がよろしくない。過去の発言から、公的な講演にふさわしくないという理由で、反対する意見が市民や議員の一部から寄せられたからだと市長は説明していました。

ところが、市の突然の中止決定に対して、それ以上の抗議が殺到した。また、講演者の上野氏が自身のブログで「市が決定し、告知し、参加者を募集した企画が、少数の市民のクレームで中止とは過剰な自主規制だ」と反論。

他の自治体の議員や市民グループも、「表現はそれぞれ。男女平等の推進から逆行する」と反論し、15の都道府県の地方議員たちも「行政のルールから逸脱している」と文書を持って抗議、山梨市民も130人が抗議署名をする事態になった。

すると、市長は開催日前日の16日に、中止を撤回、「やっぱりやります」と言い、18日に実施したというわけです。

この市長、「ジェンダーフリーから家族のきずなを守る」とうたう「日本会議地方議員連盟」とやらの正式会員だそうだ。

あたらしく市長になって、女性活用、女性の声を重視などとニュー政策を掲げても、所詮ジェンダーフリーが家族のきずなを壊す、などと主張する市長の(こりかたまった)頭はどうしようもない。ついつい、少数の市民の「上野千鶴子はけしからん」の意見に同調し、「そうだ、けしからん」と中止を決めてしまった。

その上、もっと多くの市民や全国からの抗議や取材陣に、「ここだけの話ですが、あれ、職員が早合点してしまったんですよ」と言ったという。

そうでしょうか。すべての行政事業の責任者はトップ(市長)のはず。「職員がどうも・・」と責任を転嫁されてしまった職員こそいい迷惑ではなかったか。

上野千鶴子さんのユーモアがあふれすぎた表現は、私も「えーっ!」と思うことがありますが、いいではないですか。いろいろな表現があって、いろいろな人の受け入れ方=(あー、それならわかる)があると思います。

講演は「一人でも最後まで在宅で」といったテーマ、上野さんならどうお話してくれるか、の関心が大きく会場はいっぱいだったそうです。

女性政策には、安倍首相もいろんな政策を盛り込みますが、上澄みだけ取っているような気がします。(こうすれば、女性の気を引ける)程度の政策は、多分ダメでしょうね。


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