育休議員、休んでも収入満額 [議会]
2月25日(金)
国会議員の育休
男性の育児参加や育児休暇については、労働力全体が落ちている日本にとって、女性力をしっかり支えるためには、大事なテーマであることは間違いない。
宮崎健介(元)衆議院議員のような人間としても最低な男性が登場したことで、「待った!」がかけられた格好ですが、出産直後の不安定な時期に、夫婦で一生懸命に子育てを体験するという作業はとても大切に思います。
ところで、国会議員の育休って減収?
国会議員には「育休」はない。それをあえてとろうとしたから発信効果が大きかったわけですが、「育休」賛成の私も、国会議員の場合は、同じ条件で賛成とは思っていない。
議員は労働基準法で決められていない職だから、介護休業法に定められている「育休」はもともとない。彼の(最低)議員は、それとは関係なしに「男も育児に参加すべき」というアピールで、育休をとるといったのに過ぎない。まァ、今となっては売名行為そのものでしかなかったわけですが。
あの議員は、育休を取る時、本会議外を休む時、多くの議員が届け出をするように、「所用」と書いた欠席届をすれば済むことです。つまり、《議決》の時だけ、現場に居れば、いくらでも休める。
給料が減っても、万一それがもとでs出世コースから外されようが、身をもって新しい流れをつくろうとする労働者とは、だいぶ立場が違うことは言っておきたい。
会社員の育休崇徳の場合、子どもが1歳になるまでの半年間は給与の67%分を、その後は50%分を雇用保険から受け取ることができる。収入が減っても、2度とえられない大事な時期を夫婦で共有するということを選ぶ価値はある。
くりかえしますが、これを比べて、国会議員は欠席しても早退しても、年額の歳費は変わらない。政策秘書を含め公設秘書の給料などを含めると議員一人1億円はかかるという予算は変わらない。
また、審議は休んでも、議決の時は「絶対出てこい」という党のお達しはぜったい厳守だろうから、これも厳密に考えれば、労働者の収入を犠牲にしての「育休取得」とは別次元の話ではないでしょうか。
当座の関心ごとは議会人事? [議会]
2月23日(火)
ごみ減量等審議会傍聴
午前9時から、久喜宮代衛生組合(清掃センター)で、開催された「ごみ減量等審議会」を傍聴。23日は、宮代町に居ないと思っていたから、予定が縮まって、この審議会を傍聴できたのはよかった。
これまで傍聴した内容をお知らせしてきたように、久喜宮代衛生組合(これが実施に移される頃には、宮代の名が消えて久喜市環境局になっているのかどうか・・・)は、資源物の回収を公共改修から集団回収に全面移行させる方向性を示し、審議会で模索しています。
先進事例として、横浜形式と新座方式を研究しながら、久喜宮代で実施する場合の課題を抽出するところまで進みました。昨日の審議会では、モデル地域をつくってとりあえずやってみては・・などのいけんがでていました。
あいかわらず、傍聴は私一人。資源価値の無いようなものの場合、集団回収に、どう行政がかかわるかの問題はありそうですが、私もおおむね、この方向性は理解できる。
9時に始まった審議会は、予想通り11時に終了。
午後は議会全員協議会
午後1時半からは、宮代役場に戻って議会全員協議会=「全協」。(正確には全員協議会ではありません。なぜなら議員が選出されたばかりで。まだ役職も決まっていませんから。)進行は議会事務局長が務める。
3月議会は、長丁場です。28年度一般会計予算(案)はじめ、重要な審議がいっぱい。人事案件もたくさんでてきている。農業委員(案)は、14人全部議案だ。これは今度から農業委員会法が代わり、農業委員選出において、首長に任命権が移ったから。
担当課は、「いや、なに、首長の任命権が強まったからと言っても、すべて地域からの推薦で出てくる農業委員ですから、これまでと変わりません。大丈夫ですよ」という。今のところそうかも知れまえんが、果たして、どうなるか?
教育長も代わるのか・・・
首長の人事権が増すのに、教育長の任命権もある。これまでの教育長が続行するものと思っていたら、さっそく代わるらしい。
副町長も任期切れ。代わる。
県に副町長人選を依頼したのは同じようだったが、あえて「技監」を希望したという。町長は、和戸横町地区の開発にこだわっての人事依頼だそうだ。
今のところ、ざっと見ただけなので、これから分厚い議案書、関係書類に目を通していきたい。
議会内人事の数集めが始まった❢
さて、議会人だ。議員にとって、当座の関心ごとは議案より、予算書より、断然議会内人事だ つまり、「議長になりたい」「副議長をとりたい」という、この時期特有の争奪戦。
私は、1週間ばかり宮代町を離れていたので、直接の打診や協力依頼はかかってこなかった。
が、水面下ではだいぶ動いているのは今日の雰囲気で分かった。
チャンスさえあれば誰でも考えることで、地域のおとり巻きや、関係団体などもはっぱをかけるから、(われこそ議長)(今度こそ)と思っている人は、今や、必要な人数集めに余念がない。
私などより当選回数は少ないながらも、そのための道を固めてきた人には、29日の議会初日に決まる「議長」まで、時間の許す限り葛藤や駆け引きがありそうだ。
久しぶりに出た議会のお茶室は、たぬきさんチームやきつねさんチーム、むじなさんもいるようで・・。居心地良くない。
新しく当選してきた新人は、どの陣営も人数として大事な要員でしょう。
よくわからない、この手の話は。
女性議員が集まって・吉川で [議会]
2月17日(水)
女性議員が7人に・・吉川市議会
宮代町の議員選挙の2週間前に実施された、吉川市議選では無所属議員、市民ネット系議員が増え、議会の構成が大きく変わったと聞きました。
中でも、女性議員が7人に増えたことに注目が集まっています。
先週末、その吉川市で女性議員たちの集まり(フォーラムみたいなもの?)があり、新聞社をはじめ多くの人が集まったそうです。(すみません、私は行けなくて、あとで報告を聞きました)
私たちは、議会に女性を増やそうと「クオータ制」の導入をはじめとした様々な活動に賛同しています。女性ならではの自由闊達、柔軟な意見、ある時はマイノリティ、弱者の立場からの政策提案ができるために、政策決定の場にたくさんの女性たちが立ち会うことが不可欠だと思っています。(クオータとは、4分の1の意味ではなく、役割ということ)
が、誰でも、何でも、女性が増えればいいということではありません。(党や宗教団体などが出馬させる場合は、とにかく議員を増やすことが優先される場合が・・ないわけではない)
吉川市の集まりも、(そこん所はどうなんだろう)という気持ちも混ざってでかけた仲間議員でしたが、結果は「やっぱり、増えるってすごいこと!」 という報告でした。
吉川市の場合、当選した女性たちの多くが豊富な市民活動を経た人で、その分野が環境であったり、福祉であったりするのですが、提案や意見にキレや深みがあったというんです。
こういう人が多数を占めると議論が深くなり、また活動経験を持たない人との比較もでき、全体にレベルが上がるんだそうだ・・。なるほど。
よく、女性(男性も)議員が、経てきた肩書を列記したがりますが、こういうのが全く意味を持たないというのも、人数が多ければおいおい露呈してきますから。
やっぱり増えるっていいことなんですね。
ところで、宮代町も増えました。これまでの2倍になったということは、有権者が多様な意見の出る合議体を期待した結果でしょう。
今回の選挙で
ところで、今回の選挙では、次々にアンケート、調査、署名と称した紙が多く用いられました。とにかく、アンケート、署名・・。仕事を終わって駅の階段を下りると、階段下にずらっと並んだ運動員+候補者。(誰でもいいからゲットしよう)式の無理やりアンケート、無理やり署名にうんざりした、というのはうちの二女およびその亭主。
これに参加し、署名でもしたなら、もうターゲット、もはや立派なシンパ扱い。
そりゃー、党や団体は、ここであつめた住民ニーズをフル活用するのが目的。
「私が(わが党が)それをやり遂げます」や町に対して「どうして、こんなに多い住民ニーズを無視するのか」と大いに活用するわけ。
ある宗教(党)がいう道路の整備など、そんなに簡単に道路事情がよくなるんなら、とっくの昔にやってますって。何やら、今までの議会や執行が能なしに見えてきます。
選挙に、「あれはわが党(私)がやりました」「私なら、これができます」のアピールはつきもの。少なくとも、女性議員たちよ、生活に立脚した、正直な活動をやっていきましょう。お互いに。
お知らせ:二女の出産、身内の入院で、今日から1週間ばかり留守にします。ブログを休みます。おゆるし下さい。
第2の〝野々村竜太郎″ [議会]
2月13日(土)
また出た「政務活動費」不正受給
昨日あたりからニュース番組を賑わしている〝第2の野々村竜太郎”がいる。野々村竜太郎氏は、もう「はて、誰だっけ?」という部類になってしまったか、いや、まだまだあの号泣(バカ丸出し)記者会見は覚えているという部類にあるのか、わかりませんが・・。
兵庫県議で、1年間に城崎温泉(方面)に195回も視察をしたという申請で不正に政務活動費を受給した野々村竜太郎氏は、今裁判続行中で、つい先日は、欠席しないよう強制的に裁判の場に引っ張り出されました。
野々村氏・、自称「西宮維新の会」は、「大阪維新の党」とは無関係だそうですが、ほかの党がダラダラしているのに乗じて、維新〝風”に乗ってひょっこり当選してしまった。その後ヤバイと思って「最後の希望」という政治団体名に変えたりしましたが、何でもいいわけです。県議をやれる4年間が保障されたのちですから。
会報つくってないのに請求
今回ニュースになっているのは、同じ関西ですがお隣大阪府、堺市議の女性です。こちらは「大阪維新の会」公認の人で、野々村氏のように、なんちゃって「維新の会」じゃないようです。名前は小林由佳(由佳)さん。
この女性市議、日本でも高額報酬で有名な大阪の市議=堺市議会議員報酬の月額97万円ももらっているのに、ほかに支払われる政務活動費・月額30万円をできるだけ満額に近い形でもらいたくて、H23~26年の4年間分虚偽の申請をしたのだそうです。やることがえげつない。
議員の中には、自分の活動報告や、単なるアピールのため、会報チラシをつくる人がいます。が、小林市議、このチラシ作成、配布料を政務活動費から払ってもらおうと申請した。これらにかかった費用は4年間で1000万円以上です。ところが、実際は会報チラシは作成も配布もしてなかったという!!。そこで調査が入ってバレたらしい。
その言い訳に、この女性市議、「当時の秘書(その後市議に当選)がやっていたからわからない」と言っています。
ということは、会報をかいているのも印刷手配しているのも、配布(ポスティングだか新聞折り込みだか知りませんが)しているのも、ご当人じゃないということ??!! それこそ、ひどい。
どっちにしても、汗もかかない、自分のお金も出さない小林(本名西野)由佳市議には、不正受給分1040万円の返還、詐欺罪、政治資金規正法違反などの容疑がかかってきました。
当然です。
それにしても、大きな市の議員や県議、月給だけでも高給なのに、なぜ、同じようなことをしでかすのでしょう。
多分、ですが、国会議員をはじめ県議や市議(の一部)には、けっこう「やり得」のことが多いのでしょう。でも、気を付けながら「やり得」「既得権」を享受している分にはシッポを出さなくて済むのですが、調子に乗ってしまうのでしょう。つい、もらえるものは何でもがっぽりもらってしまおうとする「愉快犯」になり、誰かが気付き、バレるのです。
※昨日、記者会見して辞意を表明したイクメン国会議員のチャラさには言葉もありませんから、記述しません。
それに、「一度なったら天国」の議員生活。任期中の4年間にできるだけうまいことやろうというのもあるでしょう。4年後どうなっているかわからない、という社会ですから。
選んでしまった有権者
あの、号泣県議=野々村竜太郎も、最下位ながら兵庫県議に選出されたのです。票を投じた人がいたから受かったのです。
関西の(ノリ)で、「わい、おもろいからあの人に入れたんや」という人も少しはいらっしゃるでしょうが、あの低レベルの記者会見を見て「私、この人に投票しました」と言えなくなってしまった人の方が断然多かったと思います。
投票者の心理は「若い」「主張が面白い」「変わっている人だから、何かやってくれるかも」といった案外無責任なものだったりする。候補者も、こういう心理にうまくすべりこめば当選する、と踏んでいる。
野々村竜太郎氏も、小林由佳氏も、多くの人が投票したという結果なのです。
ちなみに、「美しすぎる市議」というフレーズ、この小林氏にも使われている。マスコミはこのフレーズを好んであっちでもこっちでも使いたがるが、ちゃんと見たんかい?
小林氏、86-58-88の抜群のプロポーションという触れ込みでしたが、これも昨日テレビに映った感じでは、かなり違って見えたけど・・。
何が言いたいかというと、多くの有権者は直接、候補者本人を知らない。ポスターやリーフレット、チラシなどでしか判断できないわけです。
政務活動費なし、月給手取り18万円の町議会議員だからと言って、けっして「やっかみ」で言っているのではありません。
所詮は(税金で雇われている議員)、納税者として選んだ後にも注意しよう、と言いたいのです。あしからず。
人件費、合併前のまま [議会]
12月11日(金)
市議の人件費は減らない
12月9日の新聞記事。2005年に合併した春日部市の市議人件費が、合併特例を経て4割議員が減った後も、合併前と同じ3億5600万円のままだと報じています。
合併前と本年度の議員人件費を比較すると、本年度の方が400万円多いという。
なぜ、減らないかというと、議員特権の「地方議員年金」が2011年廃止された。ですが、すでに年金を受け取っているOB議員、廃止前に掛け金を支払っていた現役議員への支払いに自治体の公費が当てられているから。
この公費負担が重く、春日部市の場合、議員人件費の3分の1にあたる1億1千万円が議員数が減った分の削減効果をゼロにしているというのです。
人件費削減を意識して、その分の削減努力をしてきたかというと、春日部市に限らず、どこもそんな努力はしていない。
春日部市の議員報酬は月給45万円、期末手当などを入れると年収は800万円にもなろう。これにプラスして政務活動費(政務調査費)が支給される。
春日部市は、本年度から月5万円になった。結果、年間収入は増額になっているという。議員には言い分があろう。人口規模ではもっと少ない草加市議会では、月給のほかに受け取れる政務活動費が春日部市よりずっと多い。春日部市は少ない金額でずっと我慢してきたから、この辺で上げてもらわないと、活動できないよ…。
どこの議員も同じようなことを言う。私もよく聞く話なのです。
職員人件費も下がらない
人件費削減などと言ってもなかなか削減できないのは事実です。職員人件費だって実は同じ。
10年ばかり自治体会計を苦しめた職員の退職金のための公費負担が、やっと一息ついたら、今度は共済費(公務員の医療保険、年金を税金で負担する分)の負担割合が上がってきているのであるから・・・。
指定管理者の議決に賛成3人 [議会]
12月9日(水)
「あたらしい村」の指定管理者否決!!
議会最終日。提出議案は少なかったのですが、注目は指定管理者の指定更新5本。
来年3月31日で指定期限が切れ、あらたに更新を迎える公共施設は、〇ひまわりの家・すだちの家、〇陽だまりサロン、〇公設宮代福祉医療センター「六花」、〇宮代町立図書館、〇新しい村の5施設です。
指定管理者制度: 町直営から民間の柔軟な運営力を活用した公共施設。しかし、行政の手を離れても行政のコントロール下に無ければならない。そのためのチェックをし、指定、指定の更新には議会の議決が必要です。
4つの施設の評価は、まずまずと言ったところで指定の更新はすんなり可決されました。
が、「新しい村」の指定管理には、多くの議員が「no!」
予想はある程度ありましたが、「あたらしい村」の指定管理者候補・(株)新しい村が賛成3:反対10という大差で否決されたのにはびっくり。
なぜ、9月に指定管理を受けるための申請書に不備があって、来年3月31日をもってその権利を執行した、(株)新しい村が、特命指定で来年4月から11月までの指定を受けられるのか?!
誰でもできる申請書の記載項目が白紙だった、社長印(代表印)が押されていない、など初歩の作業をせずに提出した書類。指定管理申請をする意思がなかったと、普通なら受け取られる。
しかし、来年3月で指定期間が失効となる(株)新しい村が町の特命指定で≪復活≫しているということに、町民は納得できるだろうか。議員の多くは、そこを到底容認できず、否決となった。世間の常識で言ったら当然でしょう。
今、求められているのは、行政の「良心」、行政が当然持つべきコンプライアンス、なのです。
新しい村は、「農のあるまちづくり」構想の拠点です。政策を具現化するベースです。こういった町民も思い入れの深い施設の運営には、何より透明性が求められます。その肝心かなめの透明性がないというのを、執行(いや、町長は)わかっていない。
賛成議員:飯山 石井 金子
反対議員:小河原、関、合川、島村、田島、伊草、中野、丸籐、山下、加納 でした。
指定管理制度という重い行政処分制度の中で、指定する機関の長が、指定を受ける団体に頻繁に出向いて行って人事に介入する・・・。こういった行動に拒否反応がおこっていることを、長たるものがわかっていない。透明性を確保できない一つの要因です。
業務委託に変えただけ?
否決で内容の洗い直しをするのか・・・。
少し、気になる。指定管理が否決された。だから、指定管理を「業務委託」に切り替えて、同じところにやってもらう...。といったような気がした。議会閉会間際の時間帯で・・・。
耳をふさぎたくなった [議会]
12月2日(水)
耳をふさぐ
思い通りに行かないことはあります。
一般質問3日目。今日の一般質問においての、ある議員の質問は、「思い通りに行かなくても、何としても思いを遂げる」思いに溢れていて、執念にも似た扇情的な言葉が次々飛び出した。これに、いささかやられてしまいました。具合が悪くなりそうだったので、両耳に指を入れて聞こえないようにしました。
東洋大学・根本教授はこう言ってる
宮代町が、東洋大学・根本チームのPPP研究チームによる「公共施設白書」「マネジメント」を活用し、宮代町公共施設マネジメント計画をつくったのはご承知の通り。あらたな公共施設構想を構築、財政の健全化も含めて検討課題。
昨日、杉戸町との合併を切望する議員の質問のなかに、根本教授の宮代町に対する発言が多く引用された。だけど、これはごく一部の〈切り取り〉の言葉であったと思う。
〈切り取られ〉ちゃー、根本先生、気を悪くするよ。私は根本先生や、菅原先性(宮代町分析のリーダーだった)を尊敬していますからね。
第一、質問議員は、東洋大学PPP研究会、報告会に行ったことあるのか。私はある。何回も何回も。この研究会に登録しているので定期的にMLで学習会のお知らせが入る。も今月の予定は承知している。たまには職員を誘ったりしてもいる(なしのつぶてだが)
根本教授の講演や、プレゼンで、宮代町のことが出てくるのは、いわば当たり前。研究課題なんだもの。宮代町、習志野市、神奈川県秦野市などは、根本教授のPPP研究グループと連携して、先進的な「公共施設の現状把握、将来の姿、対応策」などに取り組んだ。つまり、問題がこれほど顕著に表れる前に、大学の先進研究グループと組んだのである。その〈成果物〉が「公共施設マネジメント計画」なのです。
これは、近隣自治体の(意欲的に学習している)議員なら注目すべきことでありました。
ご承知かと思いますが、大学でも自治体政策や、自治体の財政、自治体の持つ(もてあます)公共施設などに取り組むことは、かなり注目を浴びる研究でありトレンドであり、先方のメリットもめっぽう多い。
自治体は、いかに優秀な大学研究チームと組むか、選択眼が問われているといってもいい。こそ行くと、宮代町の公学連携は悪くなかった。(と、先見性のある議員なら言っている)。事業費153万円は相当安い。なぜなら↓
大学の研究チームは、委託された自治体のリサーチ、研究結果はあらゆるところで活用しますよ。それがゼミであったり、公の検討委員会であったり・・。こういうところで、宮代町や習志野市、秦野市の事例が出るのは、むしろ問題提起できる自治体として誇るべきなんです。
くりかえしますが、何度も何度も東洋大学PPPチームの研究発表、などの場に出ている私(や先進的な議員仲間)は、「「もっと出してよ、宮代町の事例」と言いたいところだ。(出すからには正確に)(出すからには他の自治体にもあり得る近未来の問題点も提起して)とは思いながら・・・ですがね。
腐った町・宮代町
ところが、今日の質問で出てきた宮代町は、実際根本チームに参加したわけでもなく、私のように10回近くもご一緒したわけでもない、どこかから探してきた〈切り取り〉であった。
扇情的な文章や、不安をあおる文章の〈切り取り〉を繋ぐのなら、かなり不安をあおるキャッチフレーズはできあがるでしょう。
こんなこと書くと、また、加納は「メイヨキソン」だと責められるかもしれない。しかし、≪切り取り≫フレーズほど無責任な言葉はない、とあえて言いたい。
聞いていて(つらいなー)、そう思った。「この町は財政的に、もうどん底なのに、何もしない。腐っているまちだ」「合併しかないんです」のところで、耳にきつく人差し指を押し込んだ。まわりの声が聞こえなくなった。(すこし、こうしていさせて)
私は、絶対に合併を否定してもいない。それも手法の中には「アリ」だ。しかし、何が何でもできるもんでもない。
傍聴者の中にも疑問はある
傍聴者は、すべて質問議員の味方で、いや、それ以上の切望や監視目的をもって議場に来ているのだと思います。思っていました。
しかし、そうでもなかった。ある日、傍聴に来ていた人は、電話で「あの人の質問しか付き合わなかった。加納さんの意見はどう? 一度話してみたい」と言ってきた人がいた。「ぜひ、いろんな話をしましょう」と会う約束した。
少なくとも、傍聴者の中にも、他の意見も聞きたいという人がいた! 不思議なようで、少しうれしい。
それにしても、劇場型選挙をもくろむのか、扇情的な表現が多すぎる。ある党なんか、「ごみ減量等審議会」を傍聴したこともないのに、4年前には、「弱者いじめの有料ゴミ袋反対」をぶち上げて、けっこう票を稼いだ。あれはね、住民も含めた審議会で決めたわけだし、そこんところ斟酌してもよかった。「指定袋を撤回させる」が公約だったけど、それはいつの間にか消えた。
人生は、アディショナルタイムで決める
そんな鬱々とした1日を締めくくるに、十分だったサッカーチャンピオンシップ。後半46分アディショナルタイムに入っていた。ゴール付近のこぼれ球に、繰り返し繰り返し、くらいついた。土壇場で試合をひっくり返した。
だからサッカー、いいね! 人生はロスタイム(つまりアディショナルに残されたわずかな時間で)ひっくりかえせるのだ、というのが気に入った!
ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、どっちのサポーターでもない。だけど、どっちもアグレッシブでかっこよかった、特に後半は。人生はロスタイムで決められるのさ!
テレビっこの私は、こんな単純なことから、気持ちを切り替えた。
早くも選挙を意識 [議会]
12月2日(水)
選挙を意識?
あいかわらず、傍聴者が少ない宮代町議会ではありますが、それでも支援者と思しき人たちが見守る中で一般質問をする議員もいる。まァ、最近は、傍聴者を集める人と、そんなことはどうでもいい人とに分かれている感じですが・・・。
それでも、昨日は、応援者が(わが地域から出ている議員)の登壇を拍手で盛り上げた。(これは傍聴規則違反です)
来年2月に迫った選挙モードに入っているな、と思いました。あとは共産党さんの質問のところで、ひとが増える。そしてお目当ての議員の質問が終わると、さぁーっと水が引くように傍聴席に人がいなくなる。
昨日最後の質問者は私でありました。そして誰もいなくなった・・状態でした・・。
「加納さん、きょうは来るの?応援団」と休憩で言われた。「手もちのかねがないんで頼めなったですよ」と言っておきました。いつも冗談で「時間給500円で傍聴を頼むんですよ。そんでなきゃ、私などの応援、来るもんですか」と。
半分ホントです。お金は払いませんが、「ご都合がついたら来てくれませんか」と頼むのですよ、私の場合。「おー、いいよ、行くよ」と言って10人も来てくれると、そりゃー、うれしい。
だけどしょせん傍聴者というのは、ごひいきの議員の時だけ集まるもんです。他の議員の質問や見解も聞き、執行の答弁も聞き比べるというわけじゃない。単なる「にぎやかし」というといいすぎでしょうか。だけど、それは、傍聴の方も当方も百も承知なのです。
「議会だより」の傍聴記を書いてくれる人を探すのはけっこう大変です。「加納さんの時、いっぱい来てたじゃない。誰か書いてくれないかな」と編集委員に頼まれた。だけど、無理です。うちの応援団には「ダメだよ、加納さんの質問しか聞いてないもん。ただの応援団だもん。全部を知っているわけじゃない」とことわられるのがオチ。そりゃーそうだ、これが正直なところでしょ。
それに、この頼りない議員(わたしのこと)は、地元のこれをやってくれ、とか、この問題を取り上げてくれ、なんてたのまれたことない 影の薄い議員ですからね。
さて、今日の一般質問も、多分、応援団が後ろに控えている議員の質問があるのでは・・と当方は、やや野次馬的。
投かんやめろ!
一昨日、以下の内容のメールをいただいた。
「加納様 依頼も許可もした覚えがない「視点」が、当方の郵便受けに投かんされていて、非常に迷惑しています。住所をお教えすれば投かんをやめますか」
私「加納です。はい、住所がわかれば、そく投函をやめます。どうか、教えてください」
「加納様 ご返信ありがとうございます。住所は〇〇ー△△ー◇◇です。部屋番号は申し上げられません。許可のあった部屋だけ投函してください」
この方は親切な人だ。
いきなり「くだらない会報入れるのやめろ!今度入れたらただじゃおかないからな」という電話もある。「どこのどなたですか。わかれば入れません」というと「教えるもんか。自分で考えろ!!」という。無理です、そんなの。
世の中には、いじられキャラと、そうでもない人がいる。私は、どうもフラストレーションのはけ口のいじられキャラのようです。
どこが事務局?新教育委員会制度 [議会]
11月30日(月)
一般質問1日目。私の質問は明日なので、ひたすら拝聴している。その中で気になったこと。
新教育委員会制度
H27年4月からスタートした新教育委員会制度について。
宮代町のスタートは、教育長の任期の関係から、実際にはH28・4月からスタートする。今はその前哨段階。I議員の質問から、オタオタぶりが明らかになった。
「綜合会議」を主催するなど首長の権限が一段と強くなった新教育委員会制度。私は事務局はどこがになうのか、と昨年6月議会で質問していた。答弁では、当時の総務政策課だということでした。
今は機構改革で、総務課と企画財政課に分かれている。新教育委員会(つまり町長部局でやること)を所管するのは企画財政課。事務局をになっていくことになります。
ところが、今日の一般質問では、質問に具体的に応えられるほど、あらたな事務局が仕事の内容を把握していなかった。それが随所に表れて、質問に「あれ、どこが答弁するの?」「こっち?」「そっちでしょ」という場面がたびたび。そのたびに「暫時休憩」することになった。
思えば、企画財政も大変だ。シンクタンクに近い部署ではありますが、およそ教育部局とは遠い。町長は教育の中立を守るとは言っているが、はてさて始まってみるとどうなるか。
また、チェック機能を期待したい教育委員会メンバーに、これまで以上に「ホウ・レン・ソウ」つまり相談、連絡、報告が行われるかどうかもしっかりとみていかなければならない。
宮代町土地利用計画
中心市街地に横たわる閉店通り、空き家問題。これらが放置された現況で、あらたに市街化調整区域の開発はままならぬ、という(県の意向)は道理でわかります。
でも、あまり縛りをかけちゃうとそれでなくとも狭い宮代町で、人口増、定住促進の受け皿はどこにするの?
そういう質問は、どこにでもある。今後都市マスタープランの中でとか、第4次総合振興計画の中で、というのは簡単ですが、具体的な絵が描けないのは事実。
かつて、宮代町は、バブルの終わりごろ(H7年から9年ごろ)、こういった上意計画を作成する前に、宮代町の土地をどういう風に活用するかグランドデザインを描くのが先ではないかと、「土地利用計画」を先行させた経緯があります。
私は、この頃住民として、この「土地利用計画」の策定委員会にかかわったことがあるのですが、はて、さて、この頃の事情を知っている職員さんも少なくなっているような感じ、がする。
とりあえず。宮代町の「土地利用計画」を洗い直してみたらどうだろう。ざっくりとでもいい。
あれから20年近く過ぎている。どんな街にしたいのか。グランドデザインの無い、総合計画や都市マス、も何となく(手ごたえ)(あるべき姿)の無いものになりそう。
議会懇談会 [議会]
11月14日(土)
議会懇談会
午前10時15分から、宮代町立図書館において、14回議会懇談会が開かれました。午前中の開催は初めてです。
それが功を奏したのか、関心ごとを問いただしたかったのか、参加してくださった方はいつもより多く、28名くらいが開始前に席に着いておられました。いつものざっと倍の数だと思います。
予想通り、「杉戸町との合併」請願についての質問から始まり、東武動物公園西口をなぜ草だらけにしておくのか、新しい村はどうするのだ、「六花」の診療はなってない、いや六花があってよかった、などなど、会場の方々は時間が足らない思いがしたことでしょう。。
私も時間がもっとあったらと思いましたが、仮にもっと時間を延長したって、こういうものは満足できるものにはならないだろうことは想像できます。
宮代町議会は高齢化している、もっと若返るべき、という意見がありました。年寄ばかりが並んでいるじゃーないか、と。「その通りだが、若い人が出てこない」と議会側も自嘲気味にこたえて・・・。
でも、有権者のうち選挙に行くのが年齢の高い層が多く、投票する人そのものが若い人を選んでいるかと言えばそうでもなく、「我が地域から出したい人」として若い候補者を立てているかと言えばそうでもない、つまり、理想と現実の行動が違っている、と思います。
こういった懇談会は、何を言っても多分不十分、言葉足らずで納得していただけたとは思えない。いつもそんな思いで終わってしまう議会懇談会なのですが、それでも「議会懇談会」は続けてほしいと、参加してくださる方たちはおっしゃる。ほんの少しではありますが、フラストレーションの受け手の役割を担っているといったら言い過ぎでしょうか。
〝何を考えているのかわからない議員が14人もそろっていて”なにもできないじゃーないか。一致団結してやってくれ、という意見もいただいた。そういう場合もありましょうが、議会は本来「討論の府」、様々な意見、背景を背負った論議があっていいのでは・・・。
来年早々の選挙を控え、へたに反論もできないというのは、まさかないでしょうが、小さな自治体の議会ほど身近な存在であり(近所の議員の首のすげ替えなんていつでもできる)感に満ちている。
これが大都市になればなるほど、報酬や権力などに格段の差ができ、国政、県政と変わらず遠い存在になって行くんでしょう。そういう意味では身近な議会は悪くない。
※今日出たご意見、ご質問は、まとめて「議会だより」2月号に掲載する予定です。
私は、終了後いっぱいいっぱいで、家への帰りみち、1時近いのに初めて気づき、中華屋さんにでも寄っていこうかと、ふらりと入った。(ふーっ)