指定管理者制度 ブログトップ
- | 次の10件

指定管理者 特命指名 [指定管理者制度]

2件が「特定指名」

11月8日「全員協議会」では、たくさんの報告事項の中で、「指定管理者」の(指定満期による)指定更新の経緯が報告されました。その中で、公設宮代福祉医療センター「六花」を「地域医療振興協会」が、「新しい村」を(有)「新しい村」が、特命指定されたと報告がありました。

「六花」は、設立準備の段階から、自治医大、「地域医療振興協会」がかかわり、当町の医療拠点を作った経緯があるので、特命指定は、うなずけます。

一方、(有)「新しい村」の指定管理者指定も、「農のあるまちづくり」は、町の基本構想の土台であるし、これまで、これからのまちづくり事業の根幹になることは変わりない。だから、その方向性を熟知している(有)「新しい村」しかないというのは、分かる。いや、解るようで、実は分からない。

新しい村

国は「地域主権」を掲げ、そのなかでも「緑の分権」の展開は、まさに宮代町がやってきた「農のあるまちづくり」理念と酷似していると、(私は)考えている。だから、「農まち構想」の拠点「新しい村」のはたす役割は大きい。

15年前に始めた「地域の中のあらゆる資源がうまく回る仕組み」<農のあるまちづくり>は、その秘めた可能性において大きなインパクトがあったはず。しかし、途中でミッションが消えかかり、意識的に消極的な政策になったりしながら、実は「制度疲労」を起こしていたと思います。

そこで、また町の基本構想の根幹に据えようということになり、よくわかっているところ(有)「新しい村」を、特命指定して、まさに町と2人3脚の進捗を図ろうということなのだそうだけど。

しかし、拠点(有)「新しい村」自身が、実は制度疲労していないか。第一、いつも説明の部分によくわからない箇所がある。8日の「全員協議会」の資料にも解らない部分があった。

今まで、利益の部分と、まちづくりをになう管理運営委託部分の(費用的な)区分けが出来ていないといわれてきた。(これは指定管理者指定のはじめに、収入役が天下ったことも含めて、当初から言われてきたことだった)

今回の説明でも、これまで5700万円の指定管理委託料を払っていたのに、23年度から2660万円以内で、というのがいまいち解らない。どこの部分が要らなくなったのか、どう変わったのか、詳細の積算が必要。

また、単純に、農業支援(商業者支援)、消費者支援というが、特に消費者を支援しているという部分が「手前味噌的で」解らない。

支援をして来たのは、むしろ消費者のほうではなかったか。そこのところが分からないのなら、お役所仕事の「殿様商い」といわれてもしょうがない。地元ならではの「お得感」を消費者は味わったのか・・・。


nice!(0)  コメント(0) 

吉川市の指定管理(図書館他) [指定管理者制度]

10月28日(木)

「図書館」の指定管理・・・報告に興味津々

吉川市の仲間の市議から、待っていた報告がありました。図書館の管理運営を指定した、図書館流通センターについてです。なにしろ、「図書館流通センター」を指定しているのは全国にあまたあるけれど、県内では3件。直近の今年4月から移行して半年、その辺の情報を待っていました。

アンケートボックスの利用者の声

吉川市は、市民センター『おあしす』を、4月1日より、(株)オーエンス、(株)図書館流通センター、アイルコーポレーションの3社による共同事業体管理に指定しました。

図書館部分は、(株)図書館流通センターが運営しています。スタートから半年を経過しましたが、特に問題もおきておらず、アンケートボックスの利用者の声は、むしろ「良くなった」という意見が多いそうです。 以下、報告からお伝えします。

良くなった点

①利用者の長期低落傾向に、歯止めがかかった感がある。H11年オープン以来H12年をピークに9年連続で下がり続けたのが増加傾向になった。

②サービス内容の改善。●もっとも大きいのは図書購入費が大幅に増額されたこと。●一般図書、雑誌・新聞、視聴覚類の充実。雑誌・新聞は93万円⇒150万円など

●接遇・・・21年は「おあしす」全体で54人。(正職員11人、臨時職員43人) 現在は55人。図書館は38人(常勤6人、契約社員32人)  臨時職員時給は800円だったが、契約社員は、時給930円(司書資格者は時給950円)になり、司書資格者は2人(産休で1名欠)から14人に増加し、レファレンス体制を強化。

契約社員は、32名中、4月1日から現在まで退職者はゼロ。会社が「やる気がある人にとっては、楽しい職場」というのも、まんざら嘘ではないかも。ほとんどの契約社員の時給は来年度から20円アップするという。

●利用者促進PR・・・自主事業(映画会など)の告知を市広報やホームページで案内。図書館の案内チラシを作成し、広報誌に折込、全戸配付

他にもたくさんありますが、小さな改善を迅速に積み重ねています。11月14日(県民の日)には太宰治の黄金風景の上映の企画、その折監督とプロデューサーのトークショーなど。

その他、たくさんの改善例を列記・・・中略

図書館流通センターという会社のことはよく知りませんが、(少なくとも)吉川市に来た館長(前大阪狭山市立図書館館長)や、会社は図書館の管理運営について相当のノウハウがあると思います。経験を通じ、どうすれば利用者を増やすことが出来るのか、事業、取り組み、イベント、情報収集、接客技術向上のための教育など。また、利用者の実態把握・分析など。

図書館、公民館、体育館などは市民が管理すべきだと思います。付帯人件費800万、(900万)の職員にやっていただかなくてもいい仕事ではないでしょうか。

実際に図書館に来ていただいた後、館長や社員に話を聞いたらどうでしょうか。

以上の(もっと)くわしい報告でした。期待とヒントをいただきました。仲間に感謝しています。と、同時に「なぜ、職員では出来なかったの?」という素朴な疑問がかすめました。

ともあれ、これからです。H16年、議員会館で最初に「指定管理者制度とは」のレクチャーを受けたとき、要は「行政のプロとしての職員のセンスの問題。遠隔操作が出来るか。単なる削減ならプロとして失格」の言葉が、吉川の例で浮かんできました。


nice!(0)  コメント(0) 

指定管理者 求人はパート、派遣 [指定管理者制度]

10月27日(水)

来年4月施行と決まった「指定管理者」制度

9月議会は、「都市計画税」、「図書館の指定管理者制度導入」という町民にとって、大きな議案が可決されました。議会の意志(議会は、町の方向性を決める最高の意志決定機関、決定の最高の責任者)を尊重しますから、決定については今申し上げることはありません。

今後は、町民=納税者が、しっかり検証していかなくてはならない。

指定管理者に決まった「図書流通センター(株)」を調べてみました。全国118の指定を受けている指定管理請負業者、業務委託は120を超す。求人のところを見ると、この会社の求人は「短期・長期パート、派遣社員」だけとなっている。また、職種の欄には「司書」より「PC操作員」の求人が多い。 本の購入は、全国の図書館の指定管理を請け負うので、膨大な冊数が一括購入できる。だから購入費が安く済む。ということです。

また、「エコ図書」を売りにしていて、「いらない本は一箱680円で買い取ります。燃やしません」が<売り>です。古紙回収会社との連携があるらしい。

行政は、削減効果をうたって職員を引き上げる。その意味では、説明どおりでしょう。あとは主に人件費、購入費に要する「委託料」を行政が払い、民間のこの業者に管理運営させるわけですが、業者の雇用体制は、短期パート、派遣社員という安く雇える人員が多く、不安定な雇用体制です。「官製ワーキングプア」作りの一端をになうわけです。

この状況の中で<ノウハウ>の蓄積、宮代のオリジナルが蓄積できるのか、の不安は残ります。「図書館に行くといつもの顔」がどれくらいいるのか、<ノウハウ>はどのように蓄積されているかが、住民がチェックするポイントです。また、購入費が安く上がるなら余ったお金で、住民のニーズ(それも地域の特長を生かした)にどう答えたか見てほしいと思います。

どんな図書(DVDなども含む)をいくら購入しているかは1冊1冊明確に開示してもらう、スタッフもどんな待遇の人を何人、どのくらいのスパンで雇用しているか、公開を求めましょう。

宮代町は、良好な図書館運営をしてきた

私は、所属している政策グループに「教えてくださいメール」を出しました。特に「県内で、先行して『図書館流通センター』を指定管理者に指定した吉川市のメンバーに<その後>を聞きました。

幾つかの「お答えメール」が返信されましたが、その中に先日の「ふじみ野市」の事業仕分けを傍聴したメンバーが会場で配付されたたくさんの資料の中から「図書館」の資料を示してくれました。その一つ、県内の図書館状況ランキングを見ると、人口1人当たりの蔵書数、利用者数などにおいて、宮代町はどの項目でも上位にランクされていました。

まったく効率の悪い運営が放置されている、むしろ廃止を含めた見直しが必要な公共施設がある中、自他共に認める良好な運営を続けている「宮代図書館」の指定管理者導入。決定した責任からも、みんなで「その後」をしっかり検証したいものです。

「図書館協議会」に派遣された職員

県には、県内あちらこちらから集められた識者、図書館職員を構成メンバーとした「図書館協議会」あります。市町村からは、図書館勤務の職員が(すべての自治体からではない。順番か?)出ています。宮代町からも出ていました。この職員は「図書館の調査・研究」という分科会に入っていました。

およそ2年に一度所属が変わり、図書館に移って日も浅いこの職員が、(司書ではないのに)なぜメンバーになっているのかわかりません。ここでの研修をどう持ち帰り、宮代図書館の運営に対してどんな意見を言い、どう生かしてきたかわかりません。とりあえず出張してきた、というようなかかわり方だったら許せませんが、存在を示してきたと思いますので、今度話を聞きに行きたいと思います。

添付された資料からは、他にもいろいろ情報が得られました。


nice!(0)  コメント(0) 

「図書館の対応は改善されているのに」と、読者が [指定管理者制度]

5月30日(日)

読んだ人の反応が・・・心配

3日前、「視点」の読者で、私の理解者でもある方から電話をいただきました。「会報『視点176号』を読んだけど、図書館の記事に危惧を抱いた。読んだ人がどう思うか…」と心配しての電話でした。

図書館はよくやっている…

危惧の1点目は、本のリクエストに応えてないような表現であるが、図書館は十分応えている。2点目は、このような<図書館評価を書くこと>で加納さんにマイナスイメージが生じないか。 3点目は、”?”と疑問符で終わる箇所は、不案内であった、図書館に問いあわせてから書くべきだったんじゃないか、ということでした。

その説明として、本のリクエストには適切に応えている、それは(図書館に近い立場の自分は)業務を把握しているのでわかる。リクエストに可能な限り対応するべく副本を多く購入してしまうと、人気本の特徴として、その後需要がなくなるのも速い。したがって、適切な購入数というものがある。

次に職員を含む図書館スタッフの対応は以前より良くなっているし、努力も見える。(私もそう思います)加納の会報の影響で、図書館に対してマイナスイメージを抱く人がいるのではないか。 また、図書館業務をあまり評価してないような記事をのせた加納に対しても、マイナスに感じる人がいる。(自分を含めて、加納さんを応援しているだけに、心配だ)と。

3点目。「・・・ではないでしょうか?」という文章表現に「図書館職員も、『こちらに聞いてくれればいいんですが、それはなかった』」と言っている、と。 

おっしゃりたいことは、すく理解できました。たしかに会報の文章はザツですし、もっといい表現はあったように思います。早い時期にご指摘を受ければ「そのとおりだな」と、直していたかもしれません。 ご配慮は100%伝わりました。

でも、私は言葉少なかった

でも、私は「んー」とか「はい」とか言っているだけで、言葉が出てこなかった。「これはこういうわけです」と言い訳することも、「おっしゃる通りです」と共感することも出来たのに、気の効いた言葉が出てこず、ほとんど聞くだけ、相槌を打つだけでした。不器用に対応したわけです。

相手の方は、(加納さんのことを思って一生懸命言っているのに、なんで伝わらないのだろう?」と、最初は、つらい思いにおちいってしまわれたようでした。

この方は、図書館機能、特に幼児図書についての研究、造詣が深く、現在も運営(協議会など)にも深く関わっている方です。手を抜かない目配り、気配りに、私は常々「こういう方々がいるから安心だ」と思っています。

それをわかっているだけに、私はあえて<手を取り合う>距離にいないほうが…、と思ったんだと思います。それが、電話の前半の「寡黙」になったんです。

考えてみてください。2年前、図書館のビジョンも、協議会からの提言も得ないで、行政主導で「指定管理者導入」議案が出てきたとき、その準備不足ぶりに、議会は否決しました。それから、担当課は、協議会を再開し、遅ればせながら、図書館のあるべき姿を描く「図書館ビジョン」を策定しました。先進地の視察もしました。

その結果、「あるべき姿」に参加した住民の方々、図書館スタッフは、ますます図書館への思いを強くし、窓口対応なども改善してきたということです。たくさんの人たちが、その自負をもっていらっしゃいます。

もう「指定管理者」導入への階段を98%登った

行政側は、準備不足を認めたものの、指定管理者制度への移行そのものの見直しはハナから計画になかったわけで、施行に向けて、タイムスケジュールを着実に刻んでいます。3月議会で「条例」が可決しました。あとは、8月業者の選考を経て、9月議会で議決、来年4月から施行にと、作業を98%終えています。

住民参加型行政は、あくまで行政の土俵

5月24日、明治大学で行われた、2010公共経営交流サロンで、基調講演をつとめた重徳和彦氏(内閣府行政刷新会議事務局参事官)が、いみじくもおっしゃっていました。   「住民参加型行政は、あくまで行政の土俵の上でしかない」

熱い思いの「協議会」では、「あるべき姿」の論議が真剣に交わされましたが、「指定管理者制度」についてはここでは論議しないでください、という立場であったということを軽視できません。

あるべき姿を出した、その延長線上が「指定管理者制度」導入なんですよ、という行政結論に、「図書館運営協議会」「利用者アンケート」は役割を確実に演じたわけです。(「制度導入」の論議をさけて、です)

その方が言っていた。「わたしは、図書館に対して思い入れが他の人より深いというのは認めます。そういう立場だから加納さんの表現が、心配になりました」 と。

 ここです。つまり行政が認め、頼りにした有識者、文化人の方々のあつい思いを、行政は、指定管理者導入に向けて<論議を重ねた>既成事実に位置付けた。

考えてみてください。あつく「図書館にたいする哲学」「ビジョン」を語った協議会等の論議、利用者アンケート、などの住民参加と、図書館「経営」を語る行政とが、違う論議をしながら目標に向けて結果として<手をたずさえた>という作業分担を。

一方、最高議決機関である議会は、手順は踏んだという報告と、「削減効果」「サービスの向上」という大儀に対して、最後の審判をしようとしています。まことに流動的な削減(数字)と、「はたらく人がいきいきしてきた」「雰囲気がよくなった」という先進地事例の報告を受けて。(「雰囲気が・・・」なんて、公共施設として当たり前のことが、直営では出来なかったということのほうが問題なのですよ。)

「ここまで来たからには(賛成しなくちゃ)なー」と、本末転倒な「議会の本懐」を言っている人もあるらしい。

協議会、図書館スタッフ、住民アンケートというアイテムが、どれほど住民意識を反映しているか、私にはわかりません。

わからないから、私は、「図書館の哲学、あるべき姿」を追求する住民代表の方々と、一生懸命の現場職員、スタッフの、心情的に一体化したあつい思いから距離を置く、ことにこだわります。

 熱い思いがあればあるほど、行政側のシンパになる、一体化をしていく、という危惧は、さけられないと思うから。これが住民参加のおちいる弱点です。

お電話くださった方を尊敬するから、あえて言葉少なに、しどろもどろになっていたのでしょう。加納への配慮、図書館(のために適切な表現をしてほしい)思いに、ダメな私は、あえて理解力を落とし、スムーズな受け答えを避けた…。

住民に担わされる「役割」

それにしても、水道料金の問題にはふれないでくださいと、念を押された「水道ビジョン策定委員会」、指定管理者制度は論議しないでください、と、牽制された「図書館協議会」 この担わされた「役割」に、「チョット待って」と石を投じる気持ちは、私だけでしょうか。あらためて言いますが、私は指定管理者制度そのものに反対しているのではありません。

※ 文章表現については、「会報「視点」6月号で、もっと適切な表現、お詫びを入れることを、その方と約束しました。「悪く思われることは気にしてない」という私に、あくまでイメージダウンを心配する、その方のお気持ちに感謝して、応えるために。


nice!(0)  コメント(0) 

条例改正可決時と違う? 図書館の削減額 [指定管理者制度]

削減効果

今日の全員協議会での質疑。図書館の【指定管理者】移行にむけて、3月定例会では条例の改正がすでに通過しています。つまり、町直営から民間を含めた指定管理者に管理運営を委託することが出来る等を条例で明確化、実施に向けて作業は進んでいる。

3月定例議会の時、町執行部からは、指定管理者制度の活用で、経費が約2500万円削減できるとの説明があった。内容は、主に人件費の削減ですが・・。その内容を含めて、議会では賛成多数で議案は可決しました。

ところが、「指定管理者」募集の段になって・・・

条例が通って、いよいよ「指定管理者」の選定、9月議会で議決、と秒読み作業に入ったところで、今日のやり取りは足踏み・・・。  

上限は8750万円

指定管理者に提示する委託料は、上限8750万円で考えているといいます。町は、望むべき図書館の姿を盛り込んだ「宮代町図書館ビジョン」、募集要項、仕様書の3点セットなどを示します。これをうけて、指定管理者候補は、企画書などを提出、応募が出そろったところで選考会にかかります。選定された指定管理者候補団体は、9月議会で議決され、23年4月施行という運びです。

町職員と、オフィスサポーターによる業務運営とくらべて、指定管理者なら契約社員350万円×5人プラス館長で、人件費などで1200万円削減できる、しかも、年間1150万円ほどの図書購入費でも、20%購入図書が増える、というメリットが説明されました。

削減効果が半分になっている

「指定管理者」の選考に当たっての、今日の説明において、、削減効果を1200万円ほどとしたことで、議員側から「あれっ?」と、質問が出ました。3月議会での条例改正の議案では2550万円の削減といったじゃーないか、しかも、とりあえずの削減効果は、いまのところ、その半分の600万円との表現になっている。

3月の条例案のとき、削減効果を約2500万円と言ったのは嘘なのか、数字が違う、と議会がこだわった。 条例案が通ってしまえば、数字が変わってもいいのか、「議会を馬鹿にしていないか」、「住民をだましていないか」、という声まであった。

執行側は、「数字の積算根拠はしっかりしている。3月議会での数字と切り口が違うだけだ。あとで詳細な資料を出す」と言っていますが、(もう、指定管理者選考という最終段階だ)、議会は「待った!」をかけるのか? 

残すは9月議会での「指定管理者」の議決。選考されて出てきた「指定管理者」候補を、(ここまできちゃったからには、賛成するしか・・・)と決定になるのか。削減効果などに不透明部分があっても、<振り出しに戻すのは忍びない>と判断しては意味がない。誰がどんな論拠をもって賛成するのか、反対するのか、議会の仕事ぶりを見ることにしよう。

2年前、一度は議会で否決された宮代町立図書館の「指定管理者」問題。執行側は、何が何でもと、手を変え、日時を変え、波状攻撃でここまでこぎつけた。住民意識と乖離していたら議会の役目は果たせない、のですが・・・。

議会は承認するのか

さて、最後の最後、(95%という段階)で、議会はどのように<意思決定>するのか注目したい。


nice!(1)  コメント(0) 

市民活動スペースの民間委託 [指定管理者制度]

5月から指定管理者委託

町民活動の拠点、役場庁舎内にある「市民活動スペース」の管理運営が委託されました。ひと悶着あった印刷機使用については、どうなったか、念のため電話しました。

若い男の人が電話に出ました。「5月からそちらに管理が移ったんですね」「そうです」「今までと業務は変わりませんか」「変わりません」「何人で管理しているんですか。ローテーションには何人入っているんですか」「4人で組んでいます。1日は、遅番と早番で代わります。あと予備の人が2人います。お宅は、どちら様ですか」「学園台の加納と申しますが、新しくなって、何か変わったことがあるかどうか聞くのに、名前は必要ですか」「いえ、特には」「あなたは宮代町の人ですか」「いえ、この町の人間ではありません」「印刷機の使用は、今までどおりですか?」「営利目的とかには使えません。議員さんは使えません」「えっ、議員は印刷機使えないようになったのですか」「あつ、違います。使えます。今日もひとり来ました。印刷したら1枚いただくことになっています。内容をチェックするために。1ヶ月くらい保存しします」・・・

というようなやり取りがありました。とりあえず、印刷機は使えるのか・・・。でも、指定管理者になったこの団体、町内の人はいるのかしら。町内の人がいるのと、いないのでは微妙に違うかもしれません。


nice!(0)  コメント(0) 

公設みやしろ福祉医療センター「六花」 [指定管理者制度]

原因不明の頭痛が

26日午前中から原因不明の頭痛に悩まされています。
右耳の後ろ辺りがズキンズキンと痛みます。

相当痛い。
鎮痛剤を飲めば治るのかナー。
私の場合、「骨髄異形成症候群」という血液の病気を持っているため、市販の薬だと
それでなくても一般成人の4分の1しかない血小板をさらに壊してしまうことになります。

「くすりがほしい~」「ヤクが切れた!」(いつもおおげさなんです)

北風ピューピューの中を、薬をもらうためあえぐように「六花」に到着。
午後の診察は2時からなのに、あえいでいるもんだから1時15分に着いてしまいました。

「『くも膜下出血』だったらこまるからCTやってもらいたいなー」「血液成分がもっと薄くなっているのかなー」と、痛い耳の後ろを圧迫してズキンズキンをやり過ごす。

テレビでも見て気を紛らせなくちゃ、と落ち着いて待合室ロビーを見渡してみると、けっこうリッチな空間なのにあらためて気がつきました。
大型液晶テレビ、ゆったりしたソファー、受付の大きなカウンター、その上の花、クリスマス風の置物、うん、相当リッパな施設です、ここは。

 患者さんが大勢待っているという光景には出くわしたことがない。
この日も2~3人が受付を済ましてテレビを見ていました。
民間のクリニックが狭い待合室にごった返しているのとは違い、広いフロアは、あったかく静かで(頭痛がなければ)心地よい待ち時間を作ってくれます。

時間がいっぱいあるから、福祉作業所「ぶどうの木」でコーヒーを頼みました。
一日に何杯も注文があるわけではないでしょうが、あったかいコーヒーにしばし病を忘れる人もいるでしょう。喫茶コーナー、好きです。
コーヒーを飲みながら「それにしても、私はいつも年末年始ダウンするなー。大掃除をやらない、年賀状を出さないという口実が出来て都合いいかも」なんて考えてしまう。

 ※3ヶ月に1回定期健診にいく獨協医大越谷病院は、かなり患者さんがいますが、昨年から「スターバックスコーヒー」がオープンして、いい香りを「会計」を待つ人に届けています。
「スタバ」ではあったかい「カフェラテ」のロングサイズを頼むことにしています。

10年前、宮代は医療過疎の町だった

10年位前までは、大きな病院がお隣の杉戸町、春日部市、久喜市などにしかなく、宮代町民は、近隣の病院にいくことが多かったです。
「医療過疎だ」「町の総合病院がほしい」という町民の不満は大きくなり、病院誘致が課題でした。
 だけど、羽生市から春日部市まで大きく包括する「利根医療圏」には一応のベッド数が充足され、あらたに宮代で病院を作り、ベッド数を確保する余地はなかった…。
県が、あらたな医療計画を作り、ベッド数が加算されてもほかに持っていかれてしまう…。

 それでも、町民の要求に添い、基金を積みたて、当時の町や政治家達が〇〇会系の総合病院をもってこようとした計画は、9部9厘まで進んだものが一晩で壊滅した…。

その後、公立病院の経営が実は大変という事も聞こえてきて、宮代町は「病院設置」に関する検討委員会をつくり、長い研究検討に入りました。

 その住民参加の熱い検討成果が、この公設みやしろ福祉医療センター「六花」の建設になったのです。熱い検討委員会は、宮代イズム、宮代哲学の本旨と言えるものでした。

診療所の許容範囲の19ベッド、それに老健施設、痴呆性老人の医療病棟、介護支援センター、リハビリ施設、病後時保育が出来る保育園の6つの機能を備えた公設福祉医療センター「六花」。 

 町民の「主治医」の建設は大正解だったと思っています。
公立総合病院が赤字で苦戦している中、診療所の経営が黒字でなくても、他の施設がカバーし、トータルで運営を安定させています。

 また、これと前後して、医療過疎だった宮代町には、民間のクリニック、介護施設などがどんどん開業するようになりました。住民は選んで医療機関に出かけられるようになッたのは幸せなことです。

施設価値を上げることに心血を注ごう

このように、住民の思いを盛り込んで、長い時間検討し、基金を積み上げて作った比較的新しい公共施設が宮代町にはいくつかあります。
みんな、けっして短期間で出来たものじゃーありません。
総合体育館「ぐるる」「新しい村」「六花」役場まえのトイレ「しきらく」進修館前ひろば「四季の丘」。。。。

 これらの公共施設の多くがここ2年間で、『指定管理者制度」を導入し、行政の直営を離れています。
ご承知のように、「指定管理者制度」の主な目的は、民間のノウハウを活かした経営によるサービスの向上と経費削減です。

 あらたな制度が始まったからといって、十分な検討もしないでどんどん民間委託に移行していくのに不安を感じます。
宮代町の場合、設置までに本当に十分な時間をかけ、宮代イズムが隅々まで行き届いた施設を作り上げて来ました。そういった施設群は簡素でありながら、十分に住民ニーズを盛り込んだ施設であればあるほど、その後のあっけないほどの『見切り』のつけかたが気になります。

『指定管理者制度」について、私は慎重に考えるべきと、自治法の一部が改正され検討が始まった頃に議会で要望しました。
当時、自治体はまったくといっていいほど「指定管理者制度」についての情報、知識を持っていなかったと思います。
 かなり気にしていた制度改正だったのにもかかわらず、私はその後、町長選を戦い議会を2年半離れてしまいました。現場から離れている間に、町は次々と8つの公共施設を指定管理者に管理委託していきました。

「指定管理者制度」に、実は「功罪」なし
指定管理者制度の「功罪」いろいろ言われています。
しかし、よくよく考えてみますと、「罪」も特にないかわりに、「功」もないのではないかと思えるのです。「功」がない制度に、飛び乗り乗車して(おおやけの手を離れる)ことにどんな意味があるんだろう。
「公」で出来なくて「民」ならできることがそんなにあったの? と言いたい。
これは、自慢に出来る話でもないし…。

いづれにしても、より良い公共施設管理とは、設置目的を絶えず振り返り、施設価値を上げる努力をすることだと思います。
そのために良好な運営をしているところ、モニタリング(評価/検証)が優れたところをもっと探してみたいと思っています。
 文句ばかり言っていてもダメなので、先日担当課に
指定管理者が管理する(施設の価値)を上げるための提言(要望書)を出してきました。
更新時に「指定管理者」が町に提出する「計画書」に盛り込んでもらいたい要素を箇条書きにしたものです。
 つべこべ文句ばかり言っていると担当職員に嫌われますから、こちらも勉強していきます。

長くなりましたが、久しぶりに「六花」に行き、なかなかの施設だなーと思ったしだいです。

nice!(0)  コメント(0) 
- | 次の10件 指定管理者制度 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。