宮代議会だけ残っている変なスタイル [議会]
4月22日(金)
1時間立ちっぱなしの議会質問
一般質問の話ですが、1時間たちっぱなしで質問しているのは、おそらく宮代町議会だけではないかと思います。
みな様も、国会中継をたまに(まれに)みる機会があろうかと思いますが、質問する議員は、質問するときは立っていますが、相手(政府側)が答弁するときは、すわって聞いています。
そして、答弁した内容に、再質問がある時は、挙手して議長(委員会の時は委員長)の「〇〇君」というおゆるしを受けて、また立って質問する、というスタイルです。
これは、地方議会においても同じやり方で、質問する議員は、登壇して質問し、そのあと質問者席に座って答弁を聞き、メモを取ったり、自分の資料を見たりして、再度質問に立つ、という順番になるのです。
ところが、宮代町議会だけは違うのです。
一般質問する議員は、登壇したら、その場所を動かず、ずっと立って、質問したり答弁を聞いたりしているのです。持ち時間いっぱいの1時間でも・・。
実は疲れます。疲れるのはいいとして、メモを取るのも、資料を見たりするにも、余裕がなく、私などは資料を見るのに不便を感じたことがありました。
多分、宮代町議会始まって以来、ずっとこのスタイルでやってきたのでしょう。その昔は、それほど多くの議員が質問するわけでもなく、また、長い人は1時間を超える人もいましたがほんの数人。短い人は、≪行って来い≫(質問して答弁を聞くこと、をこう言う)で、合計4分間という最短記録議員もありましたから、立ちっぱなしに関心が出ることもなかったのでしょう。議会改革をやろうという意見もなかった。
でも、、、そんなやり方、いまどきあるの?
私は、もうこのやり方は限界だと思い、議会改革の一環から「質問スタイルの変更」を呼びかけようと準備しています。そのためには、議会のみなさんに、よそでは(こんなやり方やっているところどこにもないんですよ)というのをお示ししなければならない。
そこで、所属している「地方政治改革ネット」に≪教えてメール≫を発信。「みなさんの議会で、質問時間内立ちっぱなしのところはありますか」と。
「えっ、いまどき?」
即、パソコンのML上に仲間議員から、ぞくぞく返信情報が挙がってきました。
「久喜市議会です。久喜市は最初の質問だけ登壇しますが、答弁を聞くのも、そのあとの質問をするのも別につくられた質問者席でやります。質問者席は、登壇する正式の場所のすぐ近くに用意されます。答弁を聞く間は座っています」と写真入りで紹介。
ほぼ同時に、春日部市議会、吉川市議会、蓮田市議会、茨城県境町町議会、同取手市議会、千葉県白井市議会、越谷市議会、白岡市議会と、どんどん(わが議会)情報が集まってきました。
すべて、最初の登壇だけ正式の場所で、そのあとは質問者席で自分の発言(質問)以外の時はすわって、答弁を聞き、メモを取ったり、というスタイルでした。つまり、国会中継の予算委員会のようなイメージです。
「1時間、立ちっぱなしの質問者なんて初めて聞きました。」「満足にメモも取れないし、用意した資料はどこに置いておくんでしょうか」「ぜひ、議会改革、がんばってください」というコメントばかりでした。
当然、予期していた返信メールでして、私がこれまでよその議会を傍聴したりしても、宮代方式の立ちっぱなしは、(私が議員になってからの17年を見ても)ありませんでしたから。
※議員の質問時間を、すったもんだの議論のすえ、勝ち取った議会もある。
※質問は、いわば議員の権利。執行側がどれだけ答弁時間を長く取ったとしても、質問時間は議員の権利。議会改革で、質問時間をしっかり35分、40分確保できてるという議会もある。これは議員にとって親切。
宮代町議会のように合計で1時間というと、執行側の答弁に、ねっちらおっちら長々時間をかけられると、こちらの質問時間がおっそろしく削られるのです、私の場合
いずれにしても、繰り返しますが、(立ちっぱなし)はないのです。
この返信は「地方政治改革ネット」のML(メーリングリスト)を使ったものですが、、この「ネット」だけでも、即これだけの情報が集まります。
私は、もっと大きな全国の(主に)市民派議員の政策研究組織にも所属しているので、こちらのMLを使えば、300人近くのメンバーが全国(沖縄から北海道まで)に居ますので、もっと広範囲に情報が集まります。
しかし、もう、十分でしょう。つまり、近隣自治体議会だけでも、どこも議員が立ちっぱなしで質問しているところはない、のです。
議員視察で
年に1回か2回、議員は「視察研修」で、県外の議会などに行きます。研修のあと、立派な赤じゅうたんの議場を見せてもらうのが(表敬のしるしのように)慣例になっています。が、私はあまり関心はありません。会議中の議場ではなく、議員のいない立派な議場で記念写真を撮る意味を感じないからです。
もしかしたら、(あくまでもしかしたら、ですよ)、わが町の議員は、実際開催中のよその自治体議会を、傍聴したことない人もいるんじゃないの? それだったら論外。立ちっぱなしの一般質問になんの違和感も抱かないの、あたりまえ。
「変えること」「変わること」に積極的でない人が多いというのが議会。提案はしてみるけど、「別に変えなくてもいいんじゃないの」ということになりそうだなー。それだったらそれでいい。そういう町だから。
私は、簡易椅子を用意し、議長の許しを得て、「疲れるので、議長の許しがあれば、答弁の間、座らせていただきます」と、言ってみるつもり。