貧富の格差広がる [執行後]

4月4日(月)

若年層の苦境

日銀の「家計の金融行動に関する世論調査」というもので、さまざまな世相が浮かび上がった。まず、貧富の差が広がっている。次に若年層をさらに苦境に追い込んでいる。貯蓄の無い世帯が増えている。貯蓄を膨らませた人の多くは、不労所得での収入増・・など。ざっと見ただけで、これだけわかる。

金融資産の格差が進んでいるのは、株高など金融緩和の恩恵が、(もともと持っている)富裕層に限られるということです。余裕の中で投資するから、痛手の時期をやり過ごせる。儲かる時はどーんと儲かる。

今朝の東京新聞によると、日銀が先月まとめた「資金循環統計」によると、2015年末の家庭全体の金融資産は1741兆円、2012年から174兆円と1割も拡大し、過去最高を更新。

一方、低所得者は、円安による物価高をもろに受けてしまう。どうしても買わなければならない食品、日配品などは、貯金を食いつぶし,しのいでも購入しなければならない。

試算を持たない人、過去最高

おなじ日銀アンケートでは、「金融資産を持たない」と答えた人が短針世帯で7.6%と、過去最高を示した。

20代の6割強が預貯金なし

単身世帯は、特に大変だ。中でも、預貯金を持たない若年層は、生活費負担の上に消費税増税が、直撃する。日常的にお金を出し入れしたり、引き落としのための預金を持たないと答えた人は2人以上の世帯で30.9%、中でも20代では金融資産なしが62.6%になった。

安定した収入や、少しずつでも預貯金をするといいうのができない。「その日」暮らしに近い生活を余儀なくされる理由は、非正規雇用が増えているというのも大きな要因です。

安倍首相は、「アベノミクスはうまくいっている。貯蓄の無い世帯は減っている」といった。しかし、調査したのは2人以上の世帯が対象だという。今、どれだけ単身世帯が増えているか、これからもっと増えていく、そういったことに無頓着では、どうしようもない。

高齢者の単身世帯

年金生活の高齢者も、これからじりじりと苦境が進んでいく。

そのためにもまず、若年層の安定した雇用状態について、もっと真剣な対策が必要です。


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