情報収集力アップセミナー [学習会]

2月14日(日)

地方議会の機能強化

地方議会の政策立案機能を強化させるためには、議員や議会事務局が情報収集能力を向上させなければならない。そのために、議会図書室は役割を果たしているだろうか。議会のインフラとして議会図書室の活用の仕方を学習するために企画されたセミナーに誘われて、八潮市に行ってきました。

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学習会②.JPG

講師は、国立国会図書館の塚田洋氏。これまで、国会議員向けの調査・情報サービスの経験をもとに地方議会図書館(図書室)の研修に携わった方です。期間限定ですが、議員や事務局職員を対象に、各地で研修「一般質問・政策形成に使える議会図書室」を実施し、また、議員必読(できればですが[ふらふら])の『日経グローカル』の全国議会図書室実態調査も監修、してきた人です。

あっ、最初に言っておきますが、宮代町議会に「議会図書室」はありません。会派別の議員控室屋もありません。

小さな議員室というのがあって、ここに椅子、テーブル、書棚が押し込まれている、と言った感じ。書棚には、ばらっと例規集や議員必携の書物が陳列され、議員が手に取ってみるといった形跡がありません。(誰が置いたのか「鬼嫁騒動記なんとか・・」という本も混じっていたりする・・[バッド(下向き矢印)]) 

要するに議会図書室インフラの活用のおはなしですが、インフラそのものがない! というのを申しそえておきます。

さらに、宮代町議会の図書インフラというと、ぱらっとおかれた活用歴のない書物のほかに、年代物のパソコンが埃をかぶっておかれています。これは、私が編集委員だった先日まで、たまに(私だけが)使用してました。キーを打ってから文字が出てくるまでに3秒かかるというシロモノ。しかもインターネット、プリンターとは接続していません。重ねて言います。図書インフラそのものが無い! でも、平気です。誰も必要だといっていないですから。

図書インフラがある議会

横道にそれました。失礼。

宮代町の議会図書インフラがお粗末なのは、別に困らない(!?)から[もうやだ~(悲しい顔)]いいんです。もう少し大きな自治体の議会では、議員用の部屋もたくさんありますし、議会図書室もしっかり(形としては)整備されています。

しかし、インフラとして整備されている(ふんだんな蔵書と専門司書がいる)のは、都道府県議会と政令市クラスだということです。

都道府県議会ーー蔵書は約30000冊、雑誌・新聞35.2種類、商用DB導入率57.4%。図書職員3.8人(うち専任1.5人、司書0.9人)

政令市議会ーー蔵書は12000冊、雑誌・新聞22.7種類、商用DB導入率55%、図書職員3.6人(うち図書司書0.6人)

県庁所在地の市議会--蔵書は約3000冊、新聞・雑誌12.8種類、商用DB導入率25%、図書室職員2.6人(専任0.1人)

実態は無人の書庫

上記の数字でわかるように、蔵書と司書がそろう議会図書室は、都道府県、政令市まで。どこの議会でも「議会基本条例」の制定が進んで(全国で過半数議会が制定している)いて、議会図書室の整備(活用)をうたっている例は多いのですが、実態は県庁所在地市議会でも「無人の書庫のようです。

その他の市町村議会の議会図書室(書棚)が機能しているとは思えない、と講師の塚田氏は言う。(その通り)

第一、赤じゅーたんが敷きしめられている県議会の建物の中に重厚な議会図書室があっても、ほとんどの議員は活用しないもの。

活用しようと思うなら、自分で探さなくても、パソコン検索になれていなくても、司書がついているのですぞー、うらやましい。かなりの情報が取れるものを…残念。

規模の大きな議会(国会は最たるもの)ほど図書機能など含め、なんでも(当然)整備されているものの、えらくなるほど、議員の先生はそんなものには目もくれず「やり得」「既得権」に目が向いてしまうのは、昨日のブログの例に明らか・・。

深層情報がとれる

昨日は、表層で出てくる情報、データはもとより、深層情報の取り方などにも話が及んだ。たのしかったのですが、わたしなどまだまだ未熟で、これからの課題がいっぱい出てきました。

これからの議員活動に、使える! 勉強会でした。


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